BMW MINI メッキエンブレム プレート作製

mini210BMW MINIのメッキエンブレムも作業着手しておりますので御安心下さいませ。

まずはいつもと同様に、フロントボンネットバッジの中央にあるプレートを外します。

mini212 ボンネットバッジに付いているプレートは強力な接着剤で付いていて、隙間からヘラを入れようにも全然歯が立ちません。普通ドライヤーで加熱すればある程度の物は何とかなるのですが、ここまでどうにもならないのは結構珍しいです。画像では判り難いですが、フチでは無くプレートの中央辺りをベルトサンダーで削って穴を開け、そこからアクセスしています。

mini213 剥がしたプレートはバキバキになってしまっていますので、新たにそれの代わりとなるプレートを作製します。一ミリ厚のABS板をドライヤーで熱して、元々付いていたプレートと同じ様な曲面状の型(スプレーガンの蓋)に押し当てて立体的な形にします。人力片面プレス成型みたいな感じですかね。

mini214 綺麗な円に整えると言う作業は意外と(と言うかかなり)難しいので、予め規定のサイズにカットしたマスキングシートを貼ってそれに合わせて形を整えていきます。

mini215こんな感じで新たなプレートが大体出来上がりました。ここからさらにサフェーサーで形を整えますが、まずはその前にメッキ素地の下地処理からですね。

どうぞもう少々御待ち下さいませ!

BMW MINI メッキエンブレム3点塗装承ってます

mini208 先日到着しておりましたBMW MINIのメッキエンブレム3点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は、以前こちらでご紹介した施工内容と同じで、全体のベースカラーとなる部分を「アブソリュートブラック」(カラーコード:B11)で、ロゴ部分とフチの丸いラインを「チリレッド」(カラーコード:851)で承っております。その時の完成時の画像を紹介致しますね。

mini188見た目としてはこんな感じになる予定で、ただ単に塗るだけでは無く、それぞれ下地処理からの作業となりますので結構大変です。

mini209 リヤゲートのオープナーを兼ねた大きいエンブレムは、文字と周りのリング部分に微妙な段差があるので、予めこれを削って平滑にしておく必要があります。

mini210 ボンネットバッジの中央にあるアルミプレートは超強力な接着剤で固定されていて、これを剥がすとなるとバキバキになってしまうので新たにABS板を加工して作製します。以前の画像を紹介しますね。

mini171スプレーガンの蓋が丁度良い形だったのでそれを型とし、熱したABS板を当てて丸味を帯びた形状に変形させてくり貫いています。ただ土台の形状は実際には真円(球)では無く微妙に歪んでいたりもするので(下側が巻き込む感じです)、それに合わせていたりもするんですよね。と言うか一体何屋だって話なのですが・・・(今回が4回目で、まさかこんなにあるとは思っていませんでして・・・)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BMW MINI フロント&リヤエンブレム塗装 完成

mini187 大変お待たせしました!BMW MINIの純正メッキエンブレム、「アブソリュートブラック」(カラーコード:B11)と「チリレッド」(カラーコード:851)の2トーンカラー塗装で完成となります。

塗り分けのパターン自体は純正と同じとなりまして、最初の状態も紹介しますね。

mini164単に塗るだけだとそんなに大変では無いのですが(作業的にも費用的にも)、土台となる部分がメッキなのでこれに普通に塗装すると密着性が弱くいずれ剥がれてしまう可能性が高いです。対応方法とsちえはスプレー糊のような密着材といった便利な物もあるのですが私的には信用していませんので(そもそもそれを信用している塗装屋さんが居るとも思えませんが)、結果かなり面倒な下地処理をしてから塗装を施しています。

mini188 手前の小さい方がフロントのエンブレムで、丸いプレート部分は外すと壊れてしまうのでこれについては毎回プレートを作り直してそれに塗装をしています。

大きい方は車体に装着した状態をイメージして撮影してみました。大きい丸いエンブレムはリヤゲートとのオープナーハンドルになる仕組みになっています。

mini189丸いフチのラインは今回初めてご指定頂きまして、今までは「MINI」のロゴだけで塗装していました。参考までに以前施工した時の画像も紹介しますね。

mini79今までは二回ほどがこの仕様でした。ベースカラーはソリッドカラーのブラックで、ロゴはBMW MNIの純正色のライトホワイトとなっています。どちらも良い感じですよね。是非お好みでどうぞ!(って、まだ続くのでしょうか・・・笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW MINI エンブレム 本塗り

mini178 先日サフェ研ぎを行っていましたBMW MINIの純正メッキエンブレムです。先ほど無事本塗り完了しました。さすがにちょっと疲れたのですが事務的な作業もまだまだ控えていますので(見積もり遅れてすいません・・・!)何とか今の内にアップしたいと思います。

ただ仕事が終わってから比較的疲れていても帰路のの自転車が意外と楽しいイベントの一つと思えるくらいだからまだ余裕分はあるんですけどね(笑)。

mini179 今回はロゴとその外周の円の色が「赤」で、これをベースカラーの黒の上に塗るとなると塗膜が厚くなってしまい仕上がりが悪くなりますから今回はMINIのロゴを先に塗るようにします。多分今まで行ったケースとは逆ですかね。この辺の「結果さえ良ければ好きにやっていい」みたいな所が塗装の面白いところでもあります(勿論一人前になってからの話ですが)。

mini180 ロゴカラーの「チリレッド」(カラーコード:851)がテープフリーな状態になったら予め作っておいたマスキングシートを貼ります。ピッタリ中心に合わせなければなりませんのでそのまま貼れる筈は無く水やドライヤーを使って貼っています。ちなみにエンブレムの下に敷いてあるアルミ棒は水平を出す為の物で、エンブレムの裏側にある「爪」にピッタリ着けてこれを目安にしてロゴの位置を決めています。

mini181 小さい方のフロントバッジも同じようにマスキングシートを貼り付けます。勿論こちらも水貼りです。余りに緊張に何度か吐き気を・・・(いつもの事で、ただ実際に戻したりする事はありませんので。笑)。

mini182 そしてベースカラーの「アブソリュートブラック」(カラーコード:B11)を塗布します。貼り付けたプレートの隙間にもしっかり入れたかったので使ったスプレーガンはいつものでは無く局所的に塗れるエアーブラシを使いました。なのでちょっとベースコートの肌はドライコート気味ですかね。マスキングの段差が付くのが嫌なので塗膜は非常に薄く仕上げています。

mini183 そしてマスキングシートを剥がします。最初からピンセットを使うと塗膜を傷つけるので最初はカッターの刃を塗膜とシールの隙間に差し込んで少し起こし、そのまま持ち上げるかまたはピンセットで摘んで剥がします。

以前従兄弟に「自分の仕事内容をオープンにしたりして怖いないんの?」(岡山育ちなので確かこんなイントネーションだったような気が。笑)、みたいな事を聞かれた事がありますが、そもそもこの画面の向こう側には同じ塗装屋さんを意識してやっているので大丈夫なのです。また多少緊張感があった方が何事も楽しいですしね(マゾヒストという訳ではありませんので念のため)。

mini184 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

当初「黒系の上に赤」で余り目立たないのでは?と思いましたが、今回のチリレッドが比較的鮮やかな赤だったので良い感じに出来ているのだと思います。ただそれだけに隠蔽力は凄く弱い感じがしましたらから先に黒を塗っていたら大変な事になっていたと思います。

mini185 大きい方のリヤゲートの土台部分ですね。ベースコートを塗った時点で研ぎ筋を発見したので途中中研ぎを行っています。やはり凹んだ部分の研ぎは難しいですね。

mini186そして小さい方のフロントエンブレムです。プレートもロゴもズレは感じず良い具合に出来ていると思います。

ちなみに今回も元々あったメッキは残したまま作業していますが(それ用に下地処理をしているので密着性は大丈夫です)、いずれ機会があればエッチング液を使ってメッキを剥がしてみたいと思っています。ただ以前ベンツのスリーポインテッドスターでメッキを剥がした時は母剤のABS樹脂が結構フニャフニャだったのでいきなり本番に行う事は無いと思います。あの時も塗装する為に剥がした訳では無く型取りの為に使ったので強度はどうでも良かったんですよね。いずれチャレンジしてみたいと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

BMW MINIメッキエンブレム 下準備

mini175 先日メッキ素地用の下地処理を行った後サフェーサーの塗布まで完了しておりますBMW MINIのフロント&リヤエンブレムです。サフェーサーは薄く塗っていますがそれでも肌は荒れていますので表面を#600→#800で平滑に研ぎます。

黒いツブツブは缶スプレーを吹いた物で、研ぎ忘れ防止の為のガイドコートですね。尚、研ぎ作業で注意する事としては、局所的に掘ってしまったり、ペーパーの角が立って筋が付いたりしないようにします。一見簡単そうですが塗装工程の中でこれが一番難しい所だと思います。車みたいに大きければ当て板が使えるんですけどね。この場合はヘラを使います。

mini176 そして問題(笑)のフロントバッジです。元々付いていたアルミプレートはクシャクシャになってしまっているので今回新たに作成したABSプレートを付けますが、両面テープが完全にくっついて箇所があるかも知れなく、後で浮いたり剥がれたら大変なので両面テープを貼った後に既存の穴(と今回はさらに二個開けました)を利用して裏側からエポキシ接着剤を流し込んでおきます。純正パーツなどでよくある、突起したピンの先端を溶かして潰して固定しているのと同じ様な感じですかね。念のためです。

mini177そして5分経ったら接着剤が硬化し、こんな感じで下準備完了です。隙間が違って見えるかも知れませんがそれはABSの素地が出て色が濃く見えるだけでちゃんと中央に配置されていますのでご安心下さい(一番気を遣った所ですので)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!