照明設置

factory_24本日は排気ダクトの設置を予定していたのですが、急遽業者さんが来れなくなってしまったとの事でこちらは延期となりました。排気ユニットがの位置が決まらないと奥の壁が作れないのでちょっと痛いところではありますが、とりあえずこちらは予定通り照明器具の設置に勤しむ事にします。って言うかこの器具が結構邪魔だったのでさっさと取り付けたかったと言う事でもあるんですよね。なので壁の塗装も先行して側面だけ済ませてしまっていたのです。

一般的な塗装ブースだと照明は両サイドだけで天井には付いていないのが普通ですが、今回作成している塗装ブースは一般的なブースに比べて奥行きが無い分幅が広くなっていますから、それを繋ぐ為に中央天井部分にかなりの数の照明を設置しています。これにより全方向からかなりの照度が得られますからブース内で影になる死角は殆ど無くなったと思います。塗っていて時に暗くて見えないような場所があれば絶対仕上がりは落ちますからね。「その辺は腕と経験でカバー」とか言い始めたらもう塗装屋としてお終いな気がしますので・・・。

明日はいつもの川崎の工場で通常作業を行いつつ、使わなくなった物を片付けて引越しの準備も進めたいと思います。

排気装置搬入

factory_23色々ありましたがとりあえず本日無事排気装置の搬入を終えました。ダクトはまだ繋いでいないので電源は入れていませんが何とか峠は越えたといった所だと思います(いやまだお金を払っていませんか)。

今回選んだ排気ユニットは水を使うタイプなので当然錆などの懸念事項がありますから、本体はオールステンレスでしかも注文を入れてから建物に合わせて設計し直したセミオーダー品になります。うちの場合は天井が3メートルなので高さを抑えなければなりませんが、どうやらこの装置は筒の部分が肝となるらしいのでそこは弄れずに腰下を低くして対応したようです。それでも異様に大きい水槽のような物で、画像ではファンユニットが付いていませんがそれを装着した状態だと300キロ程もあるそうです。それに水を200リッター入れると総重量は0.5トンとなる訳ですからこれだとスーパーセブンと大差無いくらいです。

ちなみに通常の塗装ブースの排気は1次フィルターと二次フィルターで塗料を吸着させますが、水洗式はそのフィルターの代わりに水を使います。ただしこの場合水自体が汚染物質となるのでそのまま捨てる訳にはいかず、さらに使い続けたり放置すると悪臭を放ちますからこれはこれで厄介なのです。以前一時期勤めていた工場にもこういった水洗装置を利用していましたが、それ自体では溶剤臭を抑えられないので水の中に液体タイプの消臭剤(ファブリーズみたいなもの)を入れて臭気を誤魔化すように使っていました。結構なランニングコストが掛かる割には効果は小さかった気がします。と言うかその水自体が腐ったような悪臭を年中放っていたので私的には好きでは無かったんですよね。故に今回の製品も当初は眉唾物だと思っていた所はあります。

が、今回の装置ではそういった懸念事項は全て払拭されているらしく(そのまま水を捨ててもOKです。当然環境基準は問題無いですしお上のお墨付きです)、環境に良い事に加えてランニングコスト、メンテナンスも楽との事ですから比較的導入の決意はし易かったのです。何よりも決めてとなったのはこの製品を紹介してくれた人間が、「他では評判が良いですよ」とか「今までの物に比べると良くなったと思います」といった曖昧な説明では無く、「これなら大丈夫です」と言い切ってくれた事ですかね。これに限らず今回の機器設備導入は単に値段競争では無く、どこが信用出来るか、困った時にどういった対応をしれくれるのかといった事を第一に考えて諸々を決めた感じですかね。

明日にはダクトが繋がって電源も入れられると思いますから、今後実際に使ってみて色々レポートしていきたいと思います。ここまで来て「やはり眉唾だったか・・・(苦)」、とならなければ良いのですが(笑)。

 

 

建築塗装

factory_18 本日は午前中にお墓参りに行き、昼から壁面の作業に入ります。いやはや大変な一日でしたが・・・。

factory_19壁は12ミリの構造用合板の上に5ミリのベニヤ板を貼り付けた17ミリ厚になっています。と言うのも元々この工場は一時期荷物の保管倉庫として利用されていたらしく、床全面にこの板が敷き詰められていたのです。

工場の賃貸については「現状渡し」が条件でしたからまずそれを撤去しなければならなかったのですが、幸いにしてそれをそのまま壁に利用してしまおう!と言う事で一石二鳥となったのです。いや撤去するだけでも結構大変な作業だったんですけどね・・・。ただ大量のベニヤ板を廃棄する方が大変でしたから良い使い道があって本当によかったです。

壁には垂木で骨組みを簡単に造り、そこにこの合板をネジで固定していきます。蛍光灯は埋め込み式なので、壁は65ミリ、上の斜めの蛍光灯は330ミリの深さを確保する必要があるのです。富士型の蛍光灯ならこんな手間は必要無かったのですがやはりツライチの方が格好良いですからね。

そして大変だったのが昨日塗っておいたパテの研ぎ作業で、これは木材専用の砥の粉?のような物ですからいつものポリパテのような堅さは無いのですが、それにしても勢い余ってパネル全面に塗ってしまいましたからこれを研ぐ作業は本当に大変でした。これだけで3キロは痩せたのではないでしょうか(と言ってもこれは水分が出ただけで血がドロドロになる悪い傾向らしいですが)。

factory_22そして本塗り開始です。使った塗料は外壁用の水性塗料で、いつもならば「艶消し白」を選ぶところですが今回は「艶有り白」をチョイスしました。って言うかエマルジョン(水性)で艶有りなんてあったんですか?!

factory_20まずは多少希釈率を高くして下塗りを行います。マニュアルはありませんが多分普通はこうやる筈です。私が通っていた職業訓練学校では「自動車塗装科」と言いつつ教えてくれていた先生が建築塗装出身だった為かそちら方面も色々と教えてくれました。でなければ自動車塗装屋なのに「エマルジョン」「フタル酸「メラミン」とかは普通知りませんからね。自宅から立川まで通うのは結構大変でしたが(片道1時間50分!)今思えば良い経験が出来たと思います。

factory_21そして二度塗り目が完了です。下がちゃんと隠蔽して綺麗な城になりましたよね。パネル同士の継ぎ目もパテ処理のお陰で目立たなくなりました。っていうか「艶有り」の筈なんですが案の定艶は余り出ていないです(苦笑)。まあそんな所だとは思っていましたが・・・。

ちなみにこの状態だと天井がありませんがここには細かい目の二次フィルターとそれを固定するネットで装着されるので問題ありません。その前にはもう少し目の粗い1次フィルターがあり、巨大なファンでそれらのフィルターに強制的に空気を送り込む事によってブース内はクリーンなエアーで充満されるのです。そして汚れたエアーは明日搬入されるちょっと特殊な排気装置で排出され、これはフィルターレスでもかなりクリーンな状態にして大気に排出される(らしい)のです。これは本当に楽しみですね。

壁については実はまだ完成では無いのですが、とりあえずこの部分が塗られていないと蛍光灯が装着出来ないので先に塗ってしまいました。この後は床も塗らないと駄目ですし、こちら側の壁も設置しなければなりませんからまだまだ先は長いです。

そしてブースの作業が全部が終わったら今度はブース以外の壁と床も塗りますから、見た目のメージは全然違う物になると思います。心が汚れている分、せめて周りを明るくして誤魔化さないとならないですからね(笑)。

と言う事で、とにかく一日でも早く普通に仕事が出来る環境にまで持って行きたいと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

ここが心臓部

factory_17先日無事コンプレッサーの搬入~設置が完了しました。ご尽力頂いた方々にはこの場を借りてお礼申し上げます(と言う程ここは大事な所なのです)。

コンプレッサーはオイルフリーのドライヤー内蔵タイプで、このシリーズとしてはこれでも比較的小型の方にはなります。ただしそれでもコンプレッサー本体の重量は170キロで、荷降ろしにはフォークリフトなどはありませんから全て人力で私も含め大人4人で何とか降ろせた、といった具合です。昭和島の物件で決まっていたとしたらこれを二階に運ぶつもりでしたから一体どうなっていたのか・・・と、今思うと肝を冷やすばかりです。それにしてもこれを降ろすと言う大事な時に販売店の方はどこに行ったのでしょう・・・(笑)。

ちなみに今回これらを新品で買う程余裕があった訳では無いのですが、タイトルにもある通り塗装ではこれが一番重要な部分で、コンプレッサーもエアータンクも中古市場にも溢れる程あるのですが、今回これだけはちゃんと新品の物が欲しかったのです。一度オイルが染み漏れてしまったものや、水が溜まって錆が溜まってしまったようなエアータンクでは根本的にトラブルを抱えた事になりますし、新品だとしてもそれが怪しいメーカーだったらとても信用が出来ません。一旦トラブルが生じたエアーはいくら高性能なエアーフィルターを費やしてもトラブルが続いてしまうのです。これは塗装屋をやってきた中で本当に悩まされ痛感した事でもありました。

今回これに気付いたのは今まで間借りでお世話になっていたTACさんのエアーを使用した事で、今の仕上がりで「ハジキ」が生じることなんて本当に殆ど無いのです。新品から購入した物をちゃんとメンテナンスをして使っていれば非常に良好なエアーを供給してくれるのです。特にちょっと前に一時期勤めていた町工場ではこれにより塗装のハジキが酷かったので大変苦労しましたから、エアーの大切さは本当に良く判ったのです。

ちなみに勿論エアーの設備はこれだけではまだ足りず、トランスホーマー、エアーフィルターも二個装着される予定です。ただ今回一緒に購入したトランスホーマーは届いた状態である筈のエアー調整ネジが付属されていなかったと、ちょっとお粗末な展開ではありましたが(苦笑)。

まあとにかく必要な物は徐々に揃って来ました。週明けの火曜日には排気ユニットが設置され、水曜日には排気ダクトの工事を予定してします。また火曜日には朝から銀行に寄り、そこで遂に融資されたお金が振り込まれた通帳を手にする予定です。結局お金を借り入れする前に諸々の事を決めてしまいましたから今思うと随分と危ない橋を渡っていた気もしまして、それによって眠れない夜もあったのですが(そもそも少ない睡眠時間が削られてしまいまして・・・笑)、ようやくここに来てそれぞれの点が繋がって来たようです。

今日の作業はブースの壁の下地剤を充填しましたので、明日はご先祖のお墓参りした後に続きの研ぎ作業をしに行きたいと思います。折角の連休なので少しでも作業を進めておかなければ、ですかね。