天井フィルターネット固定

factory_37先だってプライマーを塗っておいた鋼鉄製のネットを塗装ブースの天井に固定します。ただしこれは単に固定するのでは無く、天井に設置する給気フィルターをちゃんと固定出来るように且つそれを交換する際のメンテナンス性も考える必要がありますので、一方を蝶番のように稼動する状態で固定するようにします。結果こんな感じで反物を干すような状態になっているのです。

factory_35天井はサブロクサイズ(1820×910ミリ)のフィルターが12枚となり、ここまでの面積となると本ブースと殆ど変わりありません。天井全体からクリーンなエアーが出てくれればブース全体のムラが無くなり被塗物に付くゴミは当然減らせますし、何より抵抗が小さくなるので風量もかなり稼げますからよりゴミの付き難い環境が得られるのです。天井フィルターは高価なので初期コストは掛かりますが交換のサイクルも長く取れますから結果的には管理も楽になりますしね。

奥の両側にあるのは天井にエアーを送る為の給気ファンのユニットになる箇所で、やはりここもネットで取り囲んでフィルターを設置します。一次フィルターで多少の大きめのゴミを取ってさらに目の細かい天井フィルターで全てのチリを除去する、といったシステムです。これも本ブースと同じです。ちょっと違うのはそれぞれのユニットを左右に分割した事で、これにはちょっとこの建物特有の理由があるのです。これ故に自ら塗装ブースを造らなかったんですよね。まあだからこそ小物塗装でもやっていける家賃とそれ以上の床面積を得られたのですが。

factory_39天井には1800mm間隔で太い鉄骨製の梁があって、これによって風の流れを妨げてしまいます。かといって塗装ブースの天井を低くするとブース内部が狭くなってしまうのでフィルター位置をそんなに下げる事が出来ません。

と言う事で給気のエアーはブース両サイドにある照明が付いた内側、元々「筋交い」があった所をエアーダクトとして利用する事にしました。ちょっと変則的ですがこれなら天井裏全体にエアーを供給出来ると思ったのです。

お陰でブース内部の天井高はある程度保持出来ましたので、いずれは床を嵩上げして上下圧送式にまで進化させる事も可能となりました。まあ現状ではそこまでは必要無いと思いますから(今のシステムでも十分機能すると思いますので)それは追々と言う事で。じゃないといつまで経っても仕事が出来ませんので・・・。

後はブース奥に壁を造りそこにドアを設置し、床を塗って各部のフィルターと入り口のカーテンを取り付ければいよいよ完成となります。予定としてはあと10日くらいですかね。インパクトドライバーでは無くそろそろスプレーガンを握りたいところです・・・。