トルネード

factory3ようやく本塗りも回を重ねてきて体も大分解れてくれた気がします。塗装ブースの排気装置も無事活躍してくれていて良い感じです(ただしMAXパワーにすると外の排気口付近から水がジャジャ漏れになるのをどうにかしないといけないのですが・・・怪し過ぎます)。

この排気装置は見ての通り水洗式で、ステンレス製の箱の内部に水深20cmくらいの水が溜まるようになっています。これをポンプで吸い上げて上から噴射させるのです。

この仕組み自体は比較的メジャーな構造なのですが(自動車ブースだと乾式が多いですが)、これが今までと違うのは単なるシャワーでは無いという事(らしい)です。筒の内部ではトルネード?状の水流を発生させて分子的にVOC(所謂「溶剤」)を分解しているとの事です。

確かに上から落ちてくる水は泡状になっていて、しかも全然交換していないこの水から異臭は全くしません。以前勤めていた会社にあった水洗装置では高価な脱臭剤をかなりの頻度で投入していましたがそこから出る臭いはとにかく凄かったのです。故に水洗式は余り良いイメージは持っていませんでした(まあこれは皆さんそうでしょう)。

factory_23構造自体は非常にシンプルな装置なので、その費用の殆どはマイクロバブルの特許使用料?とオールステンレスボディ(重!)に費やされているのだと思います。まあ製品自体がオーダーメイド品なのでその工賃も高くて当然なんですけどね。ちなみにマイクロバブルについてはこちらのページが判りやすいかと思います。今回のような使い方だと4.4.項(pdfファイルで見ると18ページ目)でしょうか。

しかしとにかく重い物なので搬入には一苦労でした。これでも分解した状態で(ファンモーターは別)、勿論人力で上がる物では無いのでトラックの荷台パワーゲートを工場入り口ピッタリつけて上陸させました。ただ装置本体にはキャスターが装備されているので一旦走路に入れる事が出来れば動かすのはそんなに大変ではありません。と言っても私は何も手伝っていないのですが(笑)。

という事で今後も使い続けてみた感想を紹介したいと思います。今思う悪いところとしてはうるさい事ですかね。フィルターが無い分ファンとポンプの音が直接来るので電話の音なんか全く聞こえません・・・。