色見本続々

darth24 先日から製作していたBMW X5M用のエンブレムの序に作っていたダースベイダーで、一度の注型で6個作れますから多分40個くらいはあると思います。

使った材料はいつものリゴラックで、これはFRPを補修する時に使うポリエステル樹脂です。

laser20 色見本の土台にする板も手が空いた時に作っていまして、大抵は現場作業が終わってメールの返信を打っている間に後ろでレーザー加工機が動いているって感じです。

laser21こちらはさらに後日で、今までメインに使っていたMDF板が遂に無くなってしまったので、ここからは大判の600×300のサイズに変更です。ちなみにこのレーザー加工機では600×400までカットが可能です。

laser22 カットした板にはプリントした厚紙を貼りますが、MDFはレーザーでカットした断面が溶けた接着成分でベタベタになるので、それの対策として艶消し黒で塗っています。

darth26 こちらは先日から行っている仕事で色の確認の為に塗装した物で、採用はされなかったのですがデータは取ってあるのでこれをそのまま色見本として使います。

darth25 レーザーでカットして黒く塗ったMDF板に用意したプリント用紙を貼り付け、そして色見本となるダースベイダーを両面テープで貼っていきます。それぞれの色には何が使われているかが判るようになっているので、いつかこの色を見て「同じ物を作ろう!」とした時に、この見本は大いに役に立つのです。

ちなみに以前自動車塗装を行っていた時も、行った作業内容が判るようにと「塗装カルテ」なる物を作っていましたが、さすがに今の業務内容でれをやるのは大変なのですから(案件数が全然違います・・・)、せめて特殊な色くらいはデータを残しておきたい、と言う事で前からこういった色見本を作りたかったのです。単に色板だけだと作って終わりですが、こういった見た目が面白そうにしておけば飾っても楽しめますしね。

darth27 ちなみにこれから検証をしたい色がこちらのキャンディーブルーで、実物は凄く透明感があって良いのですが、青はとても褪色し易いと言う懸念もあって、出来ればもう少し耐久性を出したいので色々試してみようと思っています。

darth28 こちらは先ほどとは違って見えますが実は同じ塗料が使われていて、プリントされている内容を見れば判りますが、先ほどの色は下色(=UNDER COAT)としてシルバー(MIX818)を塗っていて、こちらは単にキャンディーブルーのみの塗装となっています。

ちなみにこの透明なブルーの塊をそのまま黒い上に貼ると綺麗に発色しませんが、ダースベイダーの裏側にアルミテープを貼ることで、光が反射して透明な青が綺麗に見えるようにしています。テールランプと同じ様な感じですね。

darth30 そしてこちらは先日仕事で塗装をしたピナレロのカーボンフォークの色で、早速これも色見本にしておきました(と言うかどれも出来たてホヤホヤです)。

自転車の色は車と違って色のデータというのがありませんから、せめてその時に使った色が何だったかが判れば後で色を作る時に役に立つのです。

pinarello26一応参考までに、こちらは先日完成したカーボンフォークで、ここのブルーの部分が今回作った色です。

下請け的な仕事だと塗った物(人)がどこに行ったのかなんて知る由はありませんが、今回のように個人の方から直接ご依頼頂いた場合は数年後にまた同じようなご依頼を頂くケースがありますし、またはこの案件がインターネットの検索に引っかかって、同じように直したいと言う方が現われた時にも役に立つと思います。

darth31ちなみに現在はダースベイダーを色見本の被塗物として使っていますが、例えば今回のように自転車の部品であれば、それを象った形の物にしたり(例えばヘッドチューブの形だったり)、或いは車の部品だったら車体のフォルムをしたような物をサンプルに出来ればなんて思っています。そうすればぱっと見て何に塗った物か判りますしね。

結晶塗装ならば当然ヘッドカバーのミニチュアに塗って飾れるようにしたいですが、如何せんそこまで行くといよいよもう寝る時間が・・・。