レンズ関係透過性塗装 下準備

先日より下準備を始めたテールランプ等のレンズパーツです。

ロードスターのテールランプとフロントウィンカーレンズはクリアー塗装のみで、ただしこれらの凸文字の除去を承っていますので、まずはこちらを研磨して平滑にします。

あまり深い傷をつけないようにと高い番手(例:#1000)から始めるとしっかり平滑が出せないので、通常のパテ研ぎと同様、荒い番手から始めます。ただ当初は#120を想定していましたが、切削性の良いPMMA(アクリル)樹脂だったので#180からとしました。ちなみに切削性の悪いPMMAの一例としてはメルセデス等のテールランプで、傷が付き難いので足付け処理もし難い傾向にあります。アクリル樹脂は大きく分けて「押し出し」と「キャスト」の2種類がありますが、メルセデスベンツのテールランプは比較的傷が付き難いキャストに近いような製造方法を行っているのでは、と思う次第です。

ちなみに今回のテールランプですが、純正の割に仕上げが粗いようなところもあり、各画像をよく見て頂くと判るのですが、表面には若干のポツポツや線が出ているのが判ると思います。今回の塗装ではクリアーのみですが、こういった素地の粗さも払しょく出来るかと思っています。

最初はダブルアクションサンダー#180→#240→#320→#400の順番ででラインを整えます。

その後#800とクッションパットでペーパー目を均します。

最後は#500→#800→#1300で細部の足付け処理&ペーパー目を均します。

その他のパーツも同じように足付け処理を行います。ダッジのテールランプは前回と同様バリが酷かったのでペーパーと当て板を使って均しておきました。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ関係透過性塗装 下準備

次回の透過性塗装のターンで本塗り予定のテールランプ等レンズパーツです。他のご依頼品と順番が変わっていますが(抜いてしまっていますが)、同じような内容の物は複数を並行して作業をするようにしておりますので、何卒ご理解を頂けますようお願い申し上げます。


NAロードスターテールランプ&フロントウィンカー塗装承ってます

R34スカイライン用メーターパネル塗装承ってます

ダッジマグナムテールランプ塗装承ってます


メーターカバーパネルはレンズ単体なので、塗りながらスモークの濃さが判るよう透明なシートを貼ってマスキングを行います。カッティングステッカー等を転写させる為のアプリケーションシートで、その中でも粘着力の強い物を採用しています(弱・中・強の三種類を使い分けています)。

ただアプリケーションシートはコシが強いので皺が寄る部分は浮いてしまいますから、端はマスキングテープで、さらにその重なり部分を透明なセロテープで抑えています。万が一にも塗料が入らないようにですね。

テールランプは電球ソケットが付いていないと穴が開いたままになるので、まずはそれらを塞ぎます。気にされて元々貼っている方もいらっしゃって、その場合はそれを最後までそのままにするか、または貼りなおしておいたりします。とにかくこれをやらない状態でエアーブローとかはしませんのでご安心くださいませ(人を雇ってやって貰うとそういう所が気になってしまうので結果一人で全部やる事にしました)。

その後被塗面以外の部分をマスキングします。ネジ等で突起している箇所は紙が破けるので二重にしたりマスキングテープやガムテープでその都度補強しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ダッジマグナムテールランプ塗装承ってます

先日到着しておりましたダッジマグナム用の社外品テールランプです。こちらのオーナー様は8年前にも同じテールランプの塗装を御依頼頂いておりまして、この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

御依頼内容はスモーク塗装のベタ塗りで、濃度は「薄目と標準濃度の中間」、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

以前御依頼頂いた時の画像も紹介させて頂きます。

この時は赤いレンズ部を今回と同じ「薄目と標準濃度の中間」で、クリアーレンズ部は「極薄目と薄目の中間」と、それぞれ濃度を変えています。こちらのページで作業内容が確認出来ますので宜しければご参照くださいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Dodge Magnum Tail Lights

ダッジマグナム用の社外品テールランプとハイマウントランプです。

レッドのレンズとクリアーレンズ部分とを、それぞれ違った濃度でのダブルスモーク仕様で承りました。詳細としては以下の通りです。


・赤部のスモークは「薄目と標準濃度の中間」
・テールとハイマウントを同じ色合いに
・テールのクリア部はバックランプが含まれるため「極薄目~薄目の中間」
・クリアーを高品位なタイプの「クリスタルクリアー」へ変更


 土台部分をマスキングし、被塗面のレンズには#800~#1300程で足付け処理を行ってあります。

 まずはバックランプ部をマスキングし、

 プラスチックプライマーを塗布後、赤いレンズ部にスモーク塗装を行います。

 赤いレンズ部のスモークは規定の濃さになる一歩手前で止めておき、バックランプ部のマスキングを剥がします。

マスキングをしてあったクリアーレンズ面にもプラスチックプライマーを塗布し、今度はクリアーレンズ部が規定の濃さの「極薄目~薄目の中間」に、且つ赤いレンズ部は「薄目と標準濃度の中間」の濃さになるようスモーク塗装を塗り重ねます。

 スモークが規定の濃さになったらクリアーを塗って本塗り完了です。

 ハイマウントランプも同じく下地処理を行い、

 テールランプの赤いレンズ部分と同じ「薄目と標準濃度の中間」の濃さにしています。

 その後60℃40分程の熱を入れて塗膜を硬化させ、必要に応じて磨き処理を行い、さらに数日寝かしたら完成となります。

ダブルスモークは「おまけスモーク」の応用で、違う濃さのスモークを組み合わせる複雑な作業を、極力コストを上げないようにしています。

 単にテールランプを黒くするだけだとどうしても下品な感が否めませんが、透明感のある黒と高品位なクリアーの組み合わせによって上品なテールランプに仕上げる事も可能です。

ハイマウントランプはテールランプと一緒にご依頼を頂くと全体の複数割引率も上がるのでお得です。