SHURE SM58Sマイク(黒&赤)塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSHURE BETA58Aボーカルマイクの塗装、本日完成となります。

最初の画像も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

キャンディーレッドと黒のグラデーションで、艶消し仕上げとしました。

またマイク下部にはオーナー様ご指定のロゴ入れも行っています。

ロゴ入れは2段で、

今回のマイクは円錐形なのでそのままだとロゴが曲がってしてしまいますから、予めデータを逆方向にカーブさせてデカールを貼った際に真っすぐになるよう調整しています。

デカールの場合はその厚みによって塗膜に段差が出来てしまうので、一旦艶ありクリアーで仕上げた後にその段差を研磨して均し、その後艶消しクリアーを塗っています。

こちらは自然光での撮影です。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバルブレンボキャリパーOH&下準備

先日お預かりしておりましたスバルブレンボキャリパー一式です。その後ブレーキ屋さんにてOH作業とサンドブラスト処理が行われて戻って来ました。尚、オーナー様が気にされていたネジ山部分も洗浄して確認=問題無かったとの事です。

既にマスキングと脱脂清掃が終わっているのでこのままでも塗れる状態なのですが(以前下請け的にやっていた時はこのまま塗っていたのですが)、

素地は鋳造時のザラザラとした梨地が残っていて、このまま塗ると凸凹&艶引けした仕上がりになってしまうので、

目立つ正面(ロゴ面)をシングルアクションサンダー#120で粗研ぎし、

その後ダブルアクションサンダー#120~#180でペーパー目を均し、#180~#240の手研ぎでラインと整えます。

被塗面に研ぎ粉が着くとこの後に塗る塗料の密着性が悪くなるので、全体にシリコンオフ(脱脂用溶剤)で洗い流すようにして清掃を行います。ウエスで拭き取り難い窪みや谷のラインがある箇所はブラシ&エアーブローでシリコンオフと一緒に汚れを掻き出すようにし、これを2度繰り返します。

元々あったロゴはbremboで、今回こちらをSTIへの変更で承っていますので、以前作ったデータを基にカッティングシートを作成します。

フロント80ミリ、リヤ50ミリで作成しました。数が余計に多いのは位置決めなどで失敗した時の為の予備用です。貼り付けに失敗して本塗り中にカットから作り直すのは気持ち的にも負担になるので、だったらと言う事で先に多めに作っておきます。

ちなみに今回はロゴ色の確認と言う事で事前に色板を作成し、そちらをオーナー様に送っています(勿論ですがキャリパーとは別にこちらの費用も必要となります)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダNBOXミラーカバー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたN-BOXジョイのドアミラーカバー塗装、本日完成です。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様にホワイトパールに塗られていた物を、

ホンダ純正色「ミラノレッド」(カラーコード:R81)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

今回はクリスタルクリアーをご指定だったので2コート塗装としていますが、

【お任せ仕上げコース】でソリッドカラーの場合、クリアーを塗らない「1コートソリッド」で行う場合もあります。

1コートソリッドはそれ専用の塗料で(STANDOX 2Kエナメル)、イメージとしてはクリアーに直接顔料が入ったような感じです。勿論通常のクリアーと同様ハードナーを添加する2液ウレタンなので自動車外装用の塗膜としては問題ありませんが、コンパウンド等で擦るとウエスに色が移ったりします。

ただスタンドックスの2Kエナメルはかなり良い物なので、同じ1コートソリッドでも昔ながらの新車塗膜に使っていた塗料とはまるで違う物ですのでご安心くださいませ。身近なところだと郵便局の車などが分かり易いかと。

色褪せてしまった箇所は新車時の焼付塗装で、鮮やかなに残っている箇所は2液アクリルウレタン系で塗った箇所と思われます(特に樹脂製のバンパーは焼付塗装が出来ないので新車時からウレタンです)。2液ウレタン系は耐候性が良いのが特長なので、パナロックやPG80等の比較的安い塗料でもここまで酷くはなりません。

あとは最近よく見かけるのが水性塗料のトラブルで、昔酷かったメルセデスベンツ程では無いですが(この時は下地まで達していましたが)、やはりと言うか溶剤から水性ベースコートに切り替わったばかりの時の塗膜は色々問題が出るみたいです。

補修用の塗料でも水性化はかなり進んでいるようですが、当店の場合は対象となる被塗物は今後さらに小さくしていく予定なので、最後まで今のシステム(溶剤型ベースコート)でいければと考えています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

フォレスター内装&ドアミラー 本塗り

先日下準備を行っておいたスバルフォレスターの内装パーツと、

ドアミラー一式です。

それぞれ同じオーナー様からの御依頼で、届いた時期はそれぞれ違うのですが、同じ色同士で塗れるようタイミングを合わせました。

色は半艶黒で、この場合塗装後の磨き処理が出来ない為、ゴミの付着を極力減らせるよう前日までにブース内の壁と床、塗装台と棚板を高圧洗浄機で洗い流しています。

メーターカバーは成型時のヒケなどで表面が凸凹していたので、

「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理で被塗面を平滑にしてあります。

こちらは先程のベージュ色のパーツ=アイサイトカバーのスイッチパネルです。

こちらは凸凹とした梨地(シボ)になっていますが、目立たない位置=車内天井に装着されるパーツなので足付け処理だけしてそのまま上塗りとします。

同じくアイサイトカバーの、ルームランプの間に嵌るパーツです。

ルームランプの切り替えスイッチのつまみです。

ミラーはそれぞれ分解して塗装したかったのですが、

爪で組み合わさっている土台のカバーパーツが単体では供給されていないようなので、分解せずそのままの状態で塗れるよう土台とミラー部を離した状態にして固定しました。

脱脂清掃後エアーブローで埃を飛ばし、樹脂素地が露出した箇所にプラスチックプライマーを塗布したら続けてベースコートを塗布します。

色は黒で、STANDOX原色の黒=MIX571そのままとなります。

ミラーも元々ツルツルとした素地なのでサフェ等は塗らず、足付け処理だけしてそのまま上塗りとしています。

アイサイトカバーは元々艶消しのグレーベージュが塗られていて、

艶の無い状態だと凸凹とした梨地(シボ)は目立たなかったのですが、濃色になって艶が出るとちょっとそれが目立ってしまったかも知れません。

こちらの方が分かり易いかもですね。レクサス内装のような綺麗なシボ模様なら艶が出る事で皮っぽく見える感じもするのですが、今回は梨地とシボの中間のような感じになっています。

ちなみに凸凹になっている利点としては肌触りや指紋が目立たないといったところがあります。あと成型時の歪を目立たなく出来る事ですね。

メーターカバーはサフェで下地を平滑に整えたので、

ツルンとした表面になっています。

こちらは不織布に粘着剤が塗布(浸透)されたタッククロスなる物で、これで被塗面を撫でる事でエアーブローでは取れないゴミなどを取り除く事が出来ます。元々は車体用で大きなサイズなのですが、小物専門になった現在はそれを小さくカットして使い捨て感覚で使用しています。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは半艶仕様で、

これまで同オーナー様からの御依頼に採用していた内容と同じく、艶消しクリアーと半艶クリアー=STANDOX K9140とK9150を1:1で混合、ハードナー 27%、シンナー18%の割合としました。規定ではシンナーは9%となっていますが、肌目を出さないよう希釈率を倍にしています(いずれも重量比です)。

メーターカバーは角度的に表側からだけだとスプレーし難いので裏側からもアクセスしています。

素地の梨地(シボ)の影響が出ていますが、この後艶が引ける事によって落ち着いた感じになるかと思います。

半艶・艶消しの場合も艶ありと同様、2コートとしています。

ただ半艶の場合は使っているハードナーを乾燥が遅めの物(VOC25-30)にしている為に指触乾燥が遅く、2コート目までの乾燥時間=フラッシュオフタイムが長めになっています。ブース内の気温が25℃で20分~30分くらいでしょうか。

この時間が長くなるとそれだけゴミが着くリスクが高くなるので乾燥が早いタイプのハードナーや熱を掛けたくなるところですが、そうすると表面の乾燥にムラが起きて仕上がりで艶具合が変わってしまう為、余計な事をせずじっくりブース内で待つようにしています。

この後はブースを3時間くらい回しっぱなしにしてゴミが着かないようにし、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます(尚、今回は組付け作業がかなりあるので少し長めに寝かしておくようにします)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

トヨタハイラックスエンブレム塗装承ってます

先日到着しておりましたトヨタ ハイラックス(GUN226)の純正エンブレムです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ぱっと見はメッキに見えますが、こちらは通常のシルバーメタリックにクリアーが塗られた物となります。

ですので装飾クロムメッキを塗る時のような手間の掛かる下地処理は必要無く、表面を軽く研磨=足付け処理のみで上塗りを行います。

ご希望内容はトヨタ純正ブラック(カラーコード:202)の艶あり仕上げ、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで承っています。

裏側には両面テープが貼ってあって、

装飾クロムメッキを塗る時のような下地処理を行う場合は一旦剥がして新たに両面テープ作り直すという作業が必要だったりしますが、今回は上塗りのみなのでこちらはそのまま活かす事にします。

方法としては、各エンブレムを台紙の透明フィルムから剥がさずそのまま塗る!という事も出来るのですが、

以前施工したBMWのエンブレムの時と同じような方法で、剥離紙(クロネコヤマトさんの伝票で使い終わった台紙)をエンブレムに当て、石刷りの要領で色鉛筆の芯を当てて輪郭を写します。

この様な感じでエンブレム表の「山のライン」を剥離紙に転写しました。

転写したラインを参考に、裏側の両面テープの形に合わせてカットします。

エンブレムをフィルムから剥がし、両面テープの粘着部に触れないよう注意しながら剥離紙を貼り付けます。ちなみに裏表を間違えたら地獄=両面テープを作り直さなければならなくなるので注意が必要です(そうなるとエンブレムを買い直した方がコスト的には安く済むかも知れません…)。

それぞれをこの様な感じで両面テープを保護しました。

ちなみにカットする前にエンブレムを剥離紙に貼って両面テープの形に沿ってカッターで切る!という方法もあるのですが(作業的にはその方が楽ですしとても早いです)、自動車補修塗装=「修理」からスタートした塗装屋の人間はまずそういった事をしません。そもそも修理で預かった物を万が一にも被塗物に傷をつけるなんてあってはならない事なので、最初の見習いの時にまずそういう事を死ぬほど叩き込まれます(私の上司は酷いパワハラぶりでしたがそのお陰もあって今があると思っています)。

塗り終わった後は剥離紙を剥がし、元のこちらの透明なフィルムに貼り直しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!