先日フレーム下部の艶消しガンメタを塗っていたオークリーレーシングジャケットのフレーム2セット分です。
今回のパーツはチームオレンジをイメージした蛍光オレンジの艶あり仕様となります。
元々の色は塗装では無く樹脂自体に色が練り込まれた物で(着色樹脂)、最初の状態は艶ありでしたが、しっかり細部まで足付け処理されて艶が消えているのが判ると思います。
よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。
続けてこちらも下色となるRAL2004を塗ります。以前メルセデスR129のインマニに採用したオレンジですね。
蛍光色は隠ぺい力が著しく弱く、下色によって色味が変わってしまう傾向にある為、後で同じ色を再現しないといけない場合には今回のようにしっかり下色等を記録しておく事が重要となります。この時点でRAL2004で完全隠蔽させておきます。
そしてチームオレンジの色見本を参考にして作成した蛍光オレンジを塗布します。
蛍光オレンジは2コートとしています。またいずれのベースコートにもハードナーを添加し、ベースコートが厚くなっても大丈夫なようにしています(実際にはトータル5コートだったので入れなくても問題無かったと思います)。
ぱっと見は普通のオレンジにも見えますが、通常の原色のみでは再現が出来ないオレンジとなります(ただ海外にはSTANDOXのラインナップに蛍光色の原色もあるようです)。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
クリアーは通常通り2コート行っていますが、レンズが入るフチや可動部近辺は厚みが付かないよう最初の1コートは掛からないようにしています。
蛍光オレンジのみに比べると断然赤味が増していて、色見本として用意したフレームの色味に近くなっているかと思います。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!