ポルシェ「CS」エンブレム制作&塗装承ってます

先日到着しておりましたポルシェ純正エンブレムです。こちらのオーナー様は以前より色々な物でご依頼頂いている方で、最近だとポルシェブレンボキャリパーの塗装を承っています。この度もご贔屓頂き誠に有難うございます!

今回はこれらを塗るのではなく、これらを参考にして新たにエンブレムを作成し、それを艶消し黒に塗装する内容となります。

判り易いようオーナー様から頂いた画像を含めて紹介します。

現在着いているエンジンフードのエンブレムですが、どうやらこういった組み合わせは通常存在はしていないらしく(詳しく無くてすいません・・・)、

「Carrera」のエンブレムに対して「CS」のエンブレムが小さい為、大きいCSのエンブレムを新たに作ってしまおう!という内容となります。

先ほどの画像にあった車体に貼ってあったエンブレムがこちらで、大きさが小さいのもそうですが、線が細く、また丸味を帯びた形状になっています。

この書体(輪郭)をそのままに、

こちらの一回り大きいRSのエンブレムにサイズを合わせ、また形状もこれと同じ様に平面的に仕上げます。とは言っても単純に平面では無く、若干のテーパーと、角は若干丸味があり、またRとS(造るのはCとS)の間で一段低くなっています。

作業工程としては、


・小さい「CS」のロゴをトレースしてベクターデータを作成

・それを「RS」のサイズに合わせて拡大、調整

・大きいサイズにした「CS」のデータから、既存のエンブレムと同じ3mm厚のアクリル板をレーザー加工機でカット

・カットして出来た「CS」のアクリル板を、見本と同じ様に成型(CとSの間の凹みを再現し、角に丸味を帯びさせる)

・「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」

・本塗り(艶消し黒を想定しています)


といった内容を想定しています。レーザーでカットして塗るだけならサフェは要らないのですが、結構微妙な形なので細かいラインの成型が必用ですね。

参考までに今までに施工した似たな案件を紹介します。

今回はこちらの内容に近いですね。

「C」と「S」の間はヤスリで削ろうと思っていましたが、そこもデータで作ってレーザー彫刻である程度削った方が綺麗に仕上がるかもですね。もしかしたらサフェも無しで行けるかも知れません。

他にはBMWのエンブレムも作成した事がありました。レーザーでカットしたMDFをベースにしてそれを成型し、シリコーンで型を取って樹脂を流し込んで作っています。こちらのタグ→から全体の記事が確認出来ますので宜しければご参照くださいませ。

自動車業界から離れてしまったので全く詳しくないのですが、きっと知っている人がそのエンブレムを見ると二度見して驚くような意味があるのだと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ブレンボブレーキキャリパー塗装承ってます

先日到着しておりましたブレンボキャリパー一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は塗装の他にオーバーホールも承っております。

下地処理(洗浄・サンドブラスト・マスキング)とオーバーホールについてはいつものブレーキ屋さんでの作業となり、これについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

ブレーキキャリパーの下地処理

現状はいつものようにクリアー層が剥がれて、ロゴも消えかかっています。

ご希望頂いた色はリヤキャリパーのようなシルバーとの事で、

いつも使用しているこちらのシルバー(VWリフレックスシルバー:LA7W)と、ロゴの赤はフェラーリのロッソコルサ(300)を採用する予定です。

ロゴのサイズも既存の通り、フロント70mm、リヤ42mmを予定しております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ダッジラムコーナーレンズ シーリング

先日本塗りを終えていたダッジラムの社外品コーナーレンズです。

元々シーリングは為されていなかったのですが、レンズと枠にかなりの隙間が空いていること、また以前行った同型の製品ではシーラーが塗られていたという事もあり、今回こちらのご依頼も承りました。

枠とレンズのフチをマスキングし、

シーラーを塗り込みます。

塗る時は最初にある程度盛り付け、それを指やヘラ、綿棒等で隙間の奥に押し込むようにして何度か往復し、余分は外(マスキングテープ上)に除けるような感じにします。

その後直ぐにマスキングテープを剥がします。シリコーンは塗装の大敵なので、その辺に付着しないよう気を付けて作業を行っています。

時々外側にタップリ食み出たシーリングを見かけますが、シーラーは接着剤程に密着しない為、フチが経年でベロベロとし、そこをきっかけにして剥がれてしまいます。なので量を塗るよりも隙間の奥までしっかり充填させる事が重要ですかね。

その後は自然乾燥でもOKなのですが、丁度ZX6Rのウィンカーの外枠を塗っていたので、そちらと一緒に恒温機に入れて熱を掛けさせていただく事にしました。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!