VMAXヘッドカバー結晶塗装承ってます

先日到着しておりましたヤマハVMAXのヘッドカバーです。こちらのオーナー様は現在お預かり中の同車取り付け予定のウィンカー一式の塗装をご依頼頂いている方で、新たに追加でこちらも承りました。この度もご贔屓頂き誠に有難うございます!

ぱっと見は綺麗に見えるのですが、クリアーが塗られたアルミ素地部分に腐食が見られます。

上塗りだけで金属の腐食を止める事は出来ないので、もしかしたらグレーメタリックに塗られた箇所も見えないだけで塗膜の下で腐食が発生しているかも知れません。

金属の腐食が進行すると塗膜を持ち上げて膨れ(ブリスター)が発生するのですが(その力は1平方センチメートルで1トンとも言われています)、そうなった時は大分進行した後で、大抵の場合は塗膜の下でビッシリ錆が発生しています。

ご依頼内容はグレーの結晶塗装で、凸部は研磨せず全面ベタ塗りで承っています。

ただしボルト(ゴムパッキン)が当たる面は塗膜を厚くしないようにとの事ですので、ここはマスキングをして結晶塗装は塗らないようにします。

パッキン跡を測ってみると22mmだったので、

そのサイズでマスキングシートをカットし、

本塗り時にはこのようにしてマスキングを行う予定です。ただしアルミ素地を露出した状態にするとまたそこから腐食が発生する為、プライマーを塗装し、ベースコートの黒を薄膜で塗っておくようにします。また腐食も発生していますので塗膜の剝離後にはサンドブラスト処理(軽め)も行っておきます。

色に関しては以前施工した画像があるのでそちらを紹介させて頂きます。

この時の画像を参考に、黒と白を混ぜた濃いめのグレーで対応したいと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE SUPER55ガイコツマイク塗装 完成

先日本塗りを終えていたSHURE SUPER55ガイコツマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしておきました。

元々着いていた青いウィンドスクリーンは再利用が出来ませんので、新たにご用意して頂いた黒いタイプの物を貼り付けます。他に赤等のカラーバリエーションがあるようです。

一度に塗ると位置決めが難しいので、まず最初に中央部分に接着剤を塗り、ウィンドスクリーンを貼って位置を合わせてある程度乾くのを待ち、その後周りを固定していきます。

その後は一日寝かします。

接着剤が乾いたら内部の組付けを行います。

分解前のメモを参考に、各部品を元の通りに戻します。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々は未塗装のアルミ無垢だった物を、

プジョー「PERSEPOLIS GOLD」(カラーコード:C3)の艶消し仕上げに塗装を施しました。

派手ではない、シックなゴールド色となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

塗膜の強度については、自動車ボディの塗装と同様の物と考えて頂いて大丈夫です。

こちらは自然光で撮影した画像となります。

固定部のワッシャーについてはプラスチック製の物も作成したのですが、使っている時に首がガタンと落ちたら問題かと思いましたので、元の通り金属製の歯付きワッシャーを取り付けておきました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!