先日4回目のクリアー下塗りを行っていたロータススーパーセブンのプリプレグカーボン(ドライカーボン)製リヤフェンダーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。
前回までと同じ様、#320のダブルアクションサンダーで全体を研磨し、その後手研ぎ#400で曲面やフチを研磨足付け処理します。変わり映えしない作業ですが実際のところ塗装業務の9割以上はこのような地味な作業で、自動車車体修理業(板金塗装)で離職率が高いのは、恐らくディスカバリーチャンネルとかを見て華やかな職種だと勘違いしてしまって入って来る方が結構多いのかも知れません(ただ私的には地味な作業こそが面白いと思うのですが・・・)。
以前一時期勤めていた町工場で某自動車評論家の方の車をレストアする作業に携わった事があるのですが、その時も「本塗り自体は全体の数パーセント」みたいな事を記事に書かれていました。実際のところは0.001%にも満たないと思うのですが・・・。
塗装は納めた直ぐは綺麗なのは当たり前で、その後数年~数十年経ってからどうなるのかでその時やった事が判って来たりします。今回は下地から当店で施工しているので、このフェンダーがまた10年後にどうなるのかが楽しみです。
表面にも2コート(実際は余ったクリアーが勿体ないので2.7コートくらい)クリアーを塗って下塗り完了です。
画像は塗ってから一日経った状態です(塗装直後に撮影をし忘れていました・・・)。
これ単体で熱を入れるのはコストと環境にも良く無いので、後日何かしら熱を入れる物と一緒に恒温機に入れて硬化させます。恒温機を使うと赤外線ヒーターに比べて熱効率が良くかなり省電力で済むのでとても気に入ってます。