アウディR8エンブレム 艶ありブルー本塗り

先日マスキング用シートを作成しておいたアウディR8の純正エンブレムです。

まずは#800→#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン&オレンジ)で全体を研磨します。もしかしたら黒が塗ってあるのかと思いましたが、どうやら黒の着色樹脂素地だったようです。

その後ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。樹脂素地の場合は空研ぎだと摩擦熱で研磨粉が溶けてしまい、傷が付くどころか艶が出てしまう!という事態になりがちなので、熱が出難い水を使った研ぎが有効です(またはコスト面は気にせず新しいバフレックスをバンバン使いまくる!と言う方法であれば空研ぎの方が早くて楽ですが)。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗布します。

今回はまず「四角の部分」を青メタリックにする作業で、その後「R」と「8」を艶消し黒に塗ります。

ただ同一パーツ上でそれぞれ違う艶にする事を一度には出来ない為(ラッカー等の溶剤揮発型塗料とは違うので)、まずは全体を青の艶ありで仕上げ、完全硬化後にマスキングをして艶消し黒を塗ろうという作戦です。なので今回「8」は塗らず、こちらのパーツのみの本塗りとなります。

ベースコートを塗布します。色はBMW MINI純正の「レーザーブルーメタリック」(カラーコード:A59)となります。

黒の上に下色無しで塗っているので、隠ぺいしているかどうかの判断についてはゼブラカードなどを使うのが一般的ですが、

今はBLACKRABBiTガチャの素体やベアブリックなどを使ったりしています。

こうやって見ると「R」のエンブレムの方が白く(明るく)見えますが、

実際にはBLACKRABBiTガチャ素体の方が白いので、「R」のエンブレムが隠ぺいしていない筈は無いというのが良く判ります。

そして最後にトップコート=クリアーを塗ってブルーの本塗りが完了です。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は恒温機の中に入れて一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。マスキングシートの糊の跡が着くのは嫌なので、何度かの熱入れと長めの寝かしをしようと思います。

ちなみに隠ぺいの確認の為に塗ったガチャ素体は、

工場内の壁棚に並べて色見本として飾っています。

いずれ月に一回くらいは工場を開放して実際の色見本を確認出来るようにと考えていて(ただし直接ご依頼店頂いての現物確認やお見積もりは今まで通り不可です)、少しずつですが現在そちらも進行中です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW1/18ミニカー 下準備②

先日ルーフのカーボンデカール下準備を行っておいた1/18BMWミニカーです。

オーナー様より頂いている参考画像ではルーフサイドモールは艶ありの黒になっていますが、今回のデカールでは一旦ここまでデカールを被せてしまい、後に黒に塗り直す事にします。この方法ならデカールのカットに仕上がりが依存せず、後に塗る黒の際にマスキングで塗り分けした方がカーボンルーフの際が綺麗に仕上げられる為ですね。

適当な紙を被せて固定し、鉛筆を使って輪郭をトレースします。

それをカーボンデカールに重ね、線に沿って一緒にカットします。

前後は少し長めに、左右はルーフサイドモールの外側までのラインでカットしています。

と、まずこれを貼る前に、

先にテストとしてアクリル板に貼っておいたカーボンデカールで塗装のチェックを行います。

本来はアクリル樹脂に足付け処理を行い、プラスチックプライマーの塗布、そしてハードナーを添加したベースコートを塗った上でデカールを貼る予定ですが、今回はテストと言う事もあってこれらを何もせず直接アクリル板に貼ってあります。この方がちょっとしたデカールが剥がれ易く、本番で気を付ける点が露呈し易くなる為ですね。

テストなのでドライコートなどもせず、1コート目からウェットでクリアーを塗りました。

際などでのチヂレ(浮き)などは無く、密着性としては良好です。ただし表面が妙に凸凹(デロデロ)していて、これは恐らくカーボン柄がリアルに見えるよう実際に凸凹したストラクチャーがある為で、それの影響を受けている為と思われます。梨地にそのまま上塗りを行った場合と同じような感じですね。

この後硬化させて問題が無ければ実車=ルーフへのデカール貼り付けを行います。コート間の(デカールと塗装との)密着性の関係からして貼り付けからクリアー塗装までを一日で終わらせないといけない為、後日タイミングの良い時に行う予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレムプレート(裏側のみ)塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスバル純正エンブレムのアクリルプレート2枚の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのような状態だった物を、

裏側の青い被膜を削り落とし、

新たに裏側からスバル純正色の「クリスタルブラックシリカ」(カラーコード:D4S)を塗装しました。

表側からは何もしていません。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

光に当たると青味が見えますが、実際には青では無く「緑」による青味ですね。

ただし普通に見ると黒系メタリックにしか見えません。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW1/18ミニカー 下準備

先日リヤのトランクリッドにあったナンバー跡を削ってサーフェサーを塗っておいた1/18BMWミニカーです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

サフェ研ぎを行い、全体も#800~#1500の水研ぎで塗装の肌を均しておきます。

続けてナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。

その後清掃して乾燥させます。

今回はボディカラーの塗装の他に、実車同様ルーフをカーボン柄で承っていますので、先にそちらを行うようにします。

ルーフサイドモールはカーボン柄では無くボディカラーでも無く「艶あり黒」なのですが、一旦はここまでカーボンデカールを食み出してしまうようにしようと思います。

カーボンデカールはタミヤ製で、こちらか予めオーナー様にご用意頂きました。

使った事が無い製品なので、一応事前にテストをしておく事にしました。

テストに使うのは不要になったアクリル片で、左が黒、右が透明となります。

アクリル片より少し小さめにカットしたデカールを水に浸して台紙を剥がし、

デカール専用接着剤を使ってそれぞれのアクリル板に貼りました。

てっきりデカールは透過性になっていて、下色に影響される物かと思っていましたが、透明アクリルに貼ったそれを証明にかざして見てみると殆ど光を通していない事が判ったので今回のデカールに下色は関係ないようです。

妙に厚みがあるデカールだと思ったら、一旦黒い印刷の上にカーボン柄を重ねている構造のようですね。なるほどです。

尚、だからといって現状そのまま貼る訳にはいかないので(密着性がデカールの糊と接着剤だけに依存してそれでは弱い為)、後日改めて事前準備をして本番に挑もうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58S(オレンジ)塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSHURE SM58Sマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物を、

読売ジャイアンツのイメージカラーであるオレンジ=RGB値232:121:0を参考にして色を作成し、

ご指定のロゴを黒のデカールで施工しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

グリルボールは黒の艶あり仕上げとなります。

こちらはストロボを使った撮影となります。

オレンジと黒の組み合わせは間違いが無いですね。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

今回のように小さい文字は塗装で表現する(マスキングシートをカットする)のは物理的に難しいですが、デカールに印刷してそれを貼り付ける事で対応が可能です。クリアーの下に貼っているので、塗装で行った場合と同様、使っていて擦り切れるという事はありませんからご安心くださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!