スバルエンブレム(表スモーク裏赤:枠艶黒)塗装承ってます

先日到着しておりました現行スバルフォレスター(SK)後期型のスバル純正前後エンブレムです。こちらのオーナー様は5年前にも当店をご利用頂いておりまして、この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ご依頼内容としては、


■アクリルプレート表・・・スモーク塗装
■アクリルプレート裏(背面)・・・キャンディレッド
■メッキ枠・・・艶あり黒


となります。またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

少し前にご依頼頂いている方と作業内容は同じなのですが、エンブレムの型は違ったタイプとなります。ちゃんと判るようそれぞれ印をつけています。

スモークの濃さについては、以前施工した事例の画像がありますのでそちらを紹介します。

施工内容も同じで、こちらのページで紹介しておりますので宜しければご参照くださいませ。アクリルプレート裏側の青い被膜を削り落として透過性の赤+シルバー+クリアーでキャンディレッドとし、表側からは薄くスモークを塗装しています。

今回のメッキ枠は貫通タイプ(右)と非貫通タイプ(左)となります。

まずは両面テープを剥がします。残った糊はシリコンオフで綺麗に除去します。

非貫通タイプはリューターを使って裏側に小さな孔を開け、そこからポンチでプレートを押して隙間が出来たらヘラを差し込んで両面テープを破断します(梃子で持ち上げようとすると割れるのでNGです)。

順番が逆ですがこのような感じです。事前に隙間からシリコンオフを流し込み、ドライヤーで温めて両面テープの粘着力も弱くしておいています。

そしてこの様な感じで分解完了です。

プラスチック樹脂(ABS)に施されたメッキは、母材が柔らかいのにメッキが固い為に簡単に割れやすく、なので隙間から無理にヘラ等で抉るのはNGなのです。

今回開けた穴は構造用エポキシ接着剤で埋めておきます。

剥がした両面テープは再利用が出来ないので、似たようなものを作成しておきます。

データは以前作った物があるのでそちらを使います(作業内容は違いますが、現在こちらと同じエンブレムをご依頼頂いていて、そちらでも作ってますね)。

まずは念のため紙でテストカットします。使っているのはCO2レーザー加工機です。

実際の被塗物に合わせて問題無ければ、

両面テープをカットします。

カッティングシートなどは専用のプロッターで切りますが、今回のように厚めの両面テープだとそれでは切れなく、また手で切ろうとするとどうしても形が歪になってしまうので、厚みがあっても綺麗に切れるレーザー加工機を使っています。ただ両面テープの種類によっては断面が炭化してしまう物があるので、色々探してそうならないタイプの物を使用しています。

カッティングプロッターのように刃によるカットと、今回のレーザーによるカットとの違として、後者の場合「焼き切る」という性質上その箇所が消失してしまいますから、データをオリジナルより少しサイズを大きくしていたりします。

以前ご依頼頂いた案件も紹介させて頂きます。

この時はこちらのフォレスターフロントフォググリルのメッキ部分を、

半艶黒への塗装で承りました。

この時も今回のスバルエンブレムの枠と同様装飾クロムメッキ素地への塗装だったのですが、オーナー様からは「劣化等もなく非常に良い状態で、その品質に感銘を受けて」とのお言葉も頂戴しました。その後の経過が判るのは当方としても興味があり、有難い限りです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ロータスヘッドカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたロータスのアルミ製ヘッドカバーです。その後恒温器で120℃30分程の二度焼き目を行っておきました。

腐食があったので最初は#120のダブルアクションサンダーで粗削りをし、その後手研ぎで#120→#180→#240→#320→#400→#500→#800→#1300の順番で削ってアルミ地を光らせています。

 

さらにアルミ地の腐食の進行を遅らせられるよう、クリアーを筆塗りしておきます。

この後再度恒温器に入れて60℃40分程の熱を掛けます。

そして完成です。お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこのような状態だった物に、

サンドブラストを行い、

鮮やかな赤の結晶塗装に粉末の赤パール顔料を入れて塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ここまでの画像のように全体を撮影する場合は25mmのレンズを使っていて、

その後部分的に撮る場合には40mmのレンズ(マクロレンズ)を使っています。

使用しているカメラはニコンのD200なる型です。比較的古い物で、中古で5000円くらいでしょうか。最近のカメラで慣れていると使い難くてびっくりすると思います(そもそも液晶がスマホ画面の1/4くらいしかありません…)。

設定もほぼノーマル状態にしていて、強いていうとホワイトバランスだけオートにしています。

古い機種なので感度(ISO)は400を超えるとノイズが出るので250までに留めています。

絞りとシャッタースピードはマニュアルで、大体F4.0~5.0、S3.0~5.0の幅で撮影しています。

ただその範囲だとどうしても被写界深度が浅くなってしまうので(ピントが合う範囲が狭くなってしまうので)、マイク等の場合はストロボを使った撮影が出来るようにしました。ただサイズが限られるので今回のようなヘッドカバーはちょっと厳しいですかね。

また撮影では三脚を使わないのを基本としているので(ここにそこまでのコストは掛けられないので)、結晶目を近づけて撮るのは手持ちでは難しいですから、

この場合は昔ながらのコンパクトカメラ(SONY DSC-W50)のマクロモードを使って撮影しています。

記録用のメディア(SDカード等)がそれぞれ違うのでその点で少し面倒ですが、撮ったそのままの画像を手軽に使えるのでこのシステムが気に入っています。いずれは所定のターンテーブルに置いてスマホで自動撮影→360°ビューが出来るようになると良いのですが、ファイル容量と後で使う時の勝手の良さから静止画の方がまだ現実的ですかね。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

コペン内装パーツ8点 下準備

先日お預かりしておりましたコペンの内装パーツです。

こちらの6点の下地処理は足付け作業だけとなりますが、

こちらの2点は表面がザラザラとした梨地なので、先に下地を作っておきます。

全体を#500相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で研磨し、

さらにスコッチとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。

通常であれば「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行いますが、

今回は梨地が細かいので「2度塗り」で対応します。

念のためフチや形状が複雑な箇所(クリップ取り付け部や爪、谷のライン等)はガスプライマー処理をしておきます。

ガスプライマーを使った火炎処理については、以下の記事が判りやすいかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

Mazda Diesel Fuel Cap

その後プラスチックプライマーを塗り、クリアーコートしたら下塗り完了です。

この2点のみであればグレー系の2Kエナメル(1コートソリッド用塗料)を使っても良かったのですが、他6点も黒系があったのでこの時点では着色はせず、クリアーのみとしています。

この時点だと艶がありますが、この後完全硬化後には梨地のザラザラの影響で艶引けしたような状態になります。ゴミのように見えるのは打痕や傷等で表面が毛羽立った箇所で、今回のようなPP=ポリプロピレンではよく見られる光景です。観世硬化後にはこういった箇所を研磨して均してから上塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

最近になってようやく去年に御依頼頂いた分の作業の終わりが見えてきまして、現在の一般的な被塗物での通常納期は5か月~6か月くらいが目安となっております。ご不便をお掛けして申し訳ございませんが、何卒もう少々お待ち頂けますようお願い申し上げます!

ダッジマグナムテールランプ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたダッジマグナム用社外品テールランプの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのような状態で、8年前にご依頼頂いた時はクリアーレンズ部を少し薄くした2段階の濃さで塗装を行いましたが、

今回は全て同じ濃度=スモークべた塗りとなります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

前回施工したテールランプは内部のLEDが切れてしまったとの事で、今回新たに同じ部品をご用意頂いてのご依頼となりました。

ちゃんと調べた訳ではないですが、現在のPRO_Fitではリピーターとご新規が50:50くらいになっている感じです。本当に有難い限りです。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難う御座いました!

R34スカイライン用メーターパネル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスカイラインR34用メーターパネルカバーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は下側のちょっと青紫色掛かった透明メーターパネルを、上のスモークメーターパネルカバーを参考にスモーク塗装で承りました。

下に敷いている布がグレーだと黒く見えるので、薄葉紙に敷きなおしました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

見本のメーターカバーと並べてみました。赤茶色の色味に比べると当店でのスモーク塗装は青味寄りで、これについては問題無いと伺っております。ちなみに透過性の橙(オレンジキャンディー)を混ぜて色味を合わせることも可能ですが、本塗りでそれを行うのはあり得ないので(塗り直しが効かないので)、その場合は別途透明アクリルの色板を用意して調色&テストピースの作成が必要となり、追加費用が必要となってしまいます(色板4枚の作成で¥25,000くらい)。

それでは後ほど完成音お知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!