ゼンハイザーマイク×2個 塗装承ってます

mic37紹介が遅れましたが先週到着しておりましたゼンハイザーのマイク×2本です。この度のご依頼、誠に有り難う御座います!

今回はこちらをボディは白に、「SENNHEISER」のロゴはガンメタにと承っています。尚白については「 明るめの白、純白、つまりはクリームがかっていない白」を御希望との事ですので、今回はそれに該当するフォルクスワーゲン系のキャンディーホワイト(カラーコード:LB9A)を採用する事にしました。混ざり物も少なく透明感のある白になります(それ故に隠蔽力が弱いので下色の塗装が必要なのですが・・・苦笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!

ゼンハイザーマイク 本塗り

mic31 大変お待たせしました!ゼンハイザーのマイクは無事本塗り完了しておりますので御安心下さいませ。

御依頼内容としては、ベースをプジョー純正色の「ROUGE LUCIFER」(カラーコード:EQK)なるレッドパールに、ゼンハイザーのロゴとオーナー様御指定のオリジナルのロゴを入れての塗装となります。

「SENNHEISER」のロゴは違和感の無い程度にオリジナルよりちょっと大きめにしておきました(と言うか小さ過ぎると塗装では難しいですので)。

mic30その裏側の上の方にオリジナルのロゴを配置します。ロゴデータはオーナー様にメールで送って頂き、それをそのまま採用しています(Illustratorでai形式のデータ入稿であればロゴ作成費は掛かりません)。

mic32 足付け処理をして各部マスキングしたら本塗り完了です。ちなみにマイクの中身はそのままで、ただデリケートな箇所もあるのでその辺は直接マスキングテープが当たらないようにしています。元々音響屋さんからの依頼でマイクは結構塗っていまして、今まで絵不具合等が出たとは聞いていませんので特にそのままで塗装は問題無いと思います。

mic33 ベースコートのレッドパールを塗布し、一時間くらい置いてテープフリーな状態になったらロゴを塗装します。データからマスキングシートを作成しそれを貼って色を塗るだけですが、難しいのは位置合わせで、いざ塗り終わってマスキングを剥がしてみたらどうもロゴが曲がってた・・・なんてケースもたまにあります。勿論そうなるとベースコートからの塗りなおしで、修正には結構な時間も掛かりますからもう確実に赤字です。まあ自業自得ですけどね(苦)。

mic34 という事でマスキングを剥がします。ロゴ入れの際に色を塗り過ぎると輪郭がガタガタになってしまうのでその点に注意ですかね。各色の隠ぺい力によって塗る順番を変えるのはそういう事です。黒の上にレモンイエローなんて綺麗に塗れる自身がありません・・・。

mic35 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

オーナー様曰くレッドキャンディーだとちょっと派手過ぎるとの事でこちらのレッドパール(普通の2コート塗装です)を選んで頂きましたが、なるほど御希望通りシックな感じに仕上がっていると思います。

mic36市販されていない色にオリジナルのロゴが入ったマイクですから、歌う時以外でも飾っておきたいですよね。貰った人が喜んで頂ければと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々御待ち下さいませ!

オーディオフロントパネル塗装 完成

amp25 大変お待たせしました!自作オーディオアンプのフロントパネル塗装、遂に完成となります。

こちらは元々一枚のステンレス板に穴を開けただけの物で、それにオーナー様が指定したロゴや文字をデカールで作成して塗装し仕上げました。一応最初の状態も紹介致しますね。

amp4ネックだったのは小さな文字の配置位置で、こればかりは言葉や文では理解出来ませんから、今回は透明のフィルムに文字を配置した物を用意していただき、それに合わせてデカールを貼っていきました。オーナー様としてもこちらを用意されるのが大変だったと思いますが、それだけに仕上がった物には愛着が湧くと思います(以前紹介したIKEA効果です)。

amp26 デカールの段差は残っていますが何も知らないでこれを見たらまさかこれが手作り品だとは判らないと思います。「どこで買ったの?!」なんて言われたら嬉し過ぎますよね。

amp27今回のデカールに使ったインク(リボン)はまさしくオーナー様から御指定頂いた「ゴールド」でして、これの他にシルバーや白、青や赤などなども可能です。塗装程色の表現は出来ませんが、好きなデザインを手軽に作成出来るのは小物の塗装においては非常に重宝しています。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

オーディオフロントパネル 本塗り

amp21 こちらも大変お待たせしました!自作オーディオアンプのフロントパネルもクリアーを塗って本塗り完了です。今回のテールランプの塗装に途中から合流して一緒にクリアーを塗りました。

amp22 元々はステンレスの無垢板で、それに黒を塗って各文字部分にデカールを貼り、タイミングが来るまで一時保管しておきました。と言うかこれ単体でクリアーまで塗装すると採算を合わせるのが難しいので(既に危)、出来る限り他の案件と一緒に作業するようにしてコストを下げています。それでも世間一般的に考えると結構高いお金になっていますが、モックアップのような試作品を、しかも実用レベルで作るとなるとそれなりに大変な事なのが判って頂けるかと・・・。

amp23 小さい文字に関しては最初の頃は市販のインレタ(=インスタントレタリング)を使っていましたが、フォントの種類やサイズが決まっている事と、需要が無くなってしまった為かこの世から姿を消してしまいました。時々ネットオークションで在庫品が出ると買い漁っていましたが、今はマイクロドライプリンターのお陰で手軽に作れるようになりました。自体やサイズはオーナー様が用意してくれたデザインに近い仕上がりに出来ているかと思います。

amp24ただデカールの場合は「台紙」の厚みがあるので、よく見ると文字の部分は一段高くなっています(このページの一番上の画像が判り易いかと)。シール程の厚みは無いですが、塗装屋の見解としてはやはり塗装で行った方がフラットな仕上がりに出来ますのでその点ではちょっと不満です。まあここを気にされるようでしたら完全硬化したクリアーを研磨してもう一度クリアーを塗れば低減出来ますし、そもそもそこまでを気にするかどうか・・・といった所ですかね。

それではこちらも完成までもう少々お待ち下さいませ!

オーディオフロントパネル デカール貼り

amp13 そしてこちらもお待たせしました!オーディオアンプのフロントパネルですね。厚み10ミリのステンレス製です。

素地調整は先日済ませておきましたので、最終の脱脂を行ったらプライマーを塗布しいよいよ本塗り開始です。といっても今週はベースコートまでとしてデカールを貼り、クリアーは後日別件の塗装時に一緒に塗るようにします(STANDOXは時間が開いても大丈夫との事ですので念の為)。

amp14  ベースコートの黒を塗り自然乾燥させます。裏側はマスキングしてあります。

amp15 いつものデカール貼りは一階の現場で行いますが、さすがにここの所の猛暑だと集中力が落ちてしまいますので部品は一旦二階に上げ、クーラーの効いた作業場でじっくりやらせていただく事とします。ヨドバシオンラインで購入したクーラーは思った以上に良く働いてくれるので助かってます(別にどこで買おうと一緒ですがとにかくクーラーでさえ職場から出ずに買えると言うのが衝撃的でして・・・)。

amp16 先日作成しておいたデカールを水に浸して台紙を取り外します。

amp17デカール自体にも糊はついているのですが、それだけだと密着性が弱いのでこの場合は専用の接着剤を使います。定番のマークセッターですね。多分アルコール系(水性と溶剤系の中間みたいな感じ)だと思います。デカールを貼る箇所に予め垂らしておき、水を浸した綿棒で位置を整えたら再度上からマークセッターを垂らして固めます。

amp19デカール用の接着剤には軟化剤も含まれているので無理に力を入れると結構簡単にデカールは切れてしまいます。間違って折り目などが付いても貼り直しなのでこれらのデカールは予め2セット作って用意しておきます。今回も3箇所はやり直しました。

amp4ちなみにデカールの貼り付け位置についてはオーナー様に台紙を作って頂いていますのでそれに合わせています。上の画像は最初の頃に紹介したもので、プリントしてあるのは白い紙に見えますが実際は透明なOHPフィルムに印刷してもらっています。これを実際のパネルに合わせながら一つ一つデカールの位置を決めていくのです。なんだか凄くアナログ的で、今ならプロジェクターとかで投射してくれても良さそうな気がしないでも無いのですが・・・。

amp18そしてこんな感じでデカール貼り付けが完了です。慣れていないせいか凄いプレッシャーで胃がピクピクと痙攣していました。そんな状態なのに終わった後はひと段落とか言ってまたコーヒーを飲むので最終的には大変な事になっていまして・・・。まあでもこういう事があるので飽きずに続けていられるんでしょうけどね。慣れた作業よりも多少難しい(と言うかほぼ恐怖)と思えるくらいの方が得られる物は多いですので。