RB26→RB28タイミングベルトカバー加工&塗装 完成

先日本塗りを終えていた日産スカイラインのRB26エンジン用タイミングベルトカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

最初に切り離しておいたシリコーンシーラーを、同じ素材の接着剤を使って貼り付けます。

その後数日寝かしたら完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

サンドブラストで素地調整を行い、

元々あった「6」を削り落とし、

新たに「8」の切り文字を接着しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

凸文字部分はベースコートの黒を塗装後に研磨してアルミ地を光らせ、

最後のトップコート=クリアーを一緒に塗っています。

貼り付けた切り文字の固定は高強度の構造用エポキシ接着剤を使い、

その周りにはエポキシプライマーサーフェサーを塗って隙間を埋め、

さらにウレタンサーフェサーで形を整えています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ちなみにこちらのオーナー様は去年の今頃にも同型パーツを「結晶塗装の黒」で御依頼頂いておりまして、ただその後車体が火災に遭ってしまったようで、この度新たな車体への取り付けパーツとなります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有り難うございました!

RB26→RB28タイミングベルトカバー 本塗り

先日サフェ研ぎを行っておいた日産スカイラインのRB26エンジン用タイミングベルトカバーです。

こういった形状でサフェ研ぎを行った場合はどうしても金属素地が露出する箇所があって、

そのまま上塗りを行ってしまうと後で腐食やブリスターが発生してしまうので、

スポット的にプライマーを塗布しておきます。

恐らく殆どの塗装店(塗装屋)では「これくらいなら」と言う事でそのまま上塗りを行うと思いますが(実際私も雇われの時はそのまま塗っていました)、自分でやった事に対して長きに渡って責任を取らなければならない立場になってからは些細な事でも時間を割くようになりました。

裏側は装着すれば見えなくなりますが、

そのままだと格好悪いので、ベースコートの黒を塗って艶消し黒仕上げとしておきます。

裏側に塗ったベースコートが乾いたらひっくり返し、

続けて表面にベースコートの黒を塗ります。

しっかり乾燥させたら凸文字の周りをマスキングし、#240→#320→#400→#500→#800→#1300の空研ぎでアルミ素地を光らせます。

よくエアーブローし、タッククロス(粘着剤が塗布された不織布)を使って研ぎ粉が残らないよう清掃し、

アルミ素地が露出した箇所に密着剤を塗布し、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

ちなみにこの時期はブース内の気温が上がるので、本塗りの際にはクーラーをつけて雰囲気温度が30℃以下になるようにしています。

塗装に使用するエアーは当然エアードライヤーやフィルターを通ったクリアーなエアーですが、高温・高湿度下の環境での塗装は思わぬトラブル(ワキやブリスターやエアー噛み)が発生し易くなりますし、作業者(私)のストレスも大きくなるので、出来るだけ良い環境で作業が出来るようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26→RB28タイミングベルトカバー サフェ研ぎ

先日サーフェサーを塗布しておいた日産スカイラインのRB26エンジン用タイミングベルトカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

この型のタイミングベルトカバーであればいつもは空研ぎから始めるのですが、真夏のこの時期は空調服を着て作業をしている為、粉っぽい作業を行うと粉塵が体の中に入って来てしまうので、今回は最初から水研ぎで始めます。まずは#400で粗研ぎですね。

凸文字周りは通常の当て板は使えず、かといってペーパーだけで研ごうとすると余計に凸凹になってしまうので、こういった箇所は厚さ1ミリ~3ミリのアクリル片を使って研ぎます。

凸文字部は本塗り中=ベースコート塗装後に研ぎ出し作業を行いますが、この時点で先に#120~#180で粗研ぎを行っておきます。本塗り中に粉っぽくなるのは避けたいですからね。

最後は#800で細かいラインを整え、 #1500でペーパー目を均し、フチなどは当たりの柔らかい布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行います。

よく清掃したら台にセットし、本塗りが来るまで埃が乗らないよう保管しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26→RB28タイミングベルトカバー サフェ入れ

先日「RB26」を「RB28」に変更加工しておいた日産スカイラインのRB26エンジン用タイミングベルトカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

新たに取り付けた「8」は厚みが2mmで、このままだと既存の凸文字よりも高いですから、

当て木に#120のペーパーを貼って削り高さを合わせます。周りに塗ったエポキシサフェも研いで均しておきます。

その後シンナーで洗い流すようにして全体を脱製清掃します。

最初は裏からですね。

まずはプライマーを塗布します。

裏側が乾いたら向きを変えて表側にもプライマーを塗布します。

続けてサーフェサーを塗布します。

こちらの製品は全体が凸凹しているので塗装する際にはラインを整える必要がある為、サフェは5~6コート塗っておきます。膜厚を確保するならスプレーパテの方が効率が良いのですが、それだと防錆効果が無い事、またポリエステル系は熱に弱いのでこういった場面で使うのは避けた方が良です。

こうなるともう最初から「8」だったとしか判らないと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NCロードスター樹脂製ヘッドカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたマツダNCロードスターの樹脂製エンジンカバーです。その後恒温機で120℃30分程の2度焼きを行っておきました。

通常のアルミ素材であれば結晶塗装後に凸文字部を削って光らせる事が出来ますが、今回のようにプラスチック素材で色が黒だとそうは出来ないので、先にシルバーを塗ってから凸文字の天面部をマスキングして結晶塗装を行う方法にしています。

それ故に多少なり仕上りが悪くなってしまう場合があるので、最後に細部を修正します。例えば上の画像だと「C」の左上の部分ですね。

結晶塗装された部分はマスキングテープがくっ付かないので、この場合はガムテープで貼り付けます。

その後凸文字の周り(山のライン)でマスキングをします。

一度に全部を塗ろうとすると大変なので、一文字ずつ虱潰しに塗り直していきます。面倒臭そうに見えますが、塗る箇所が一個ずつ分割されているので一度に塗る範囲も少量で済みますから対応のしようはあるので助かります。

普通のエアーブラシだと塗料が出過ぎるので、口径0.3mmのエアーブラシを使用します。

ただ小さいからといってドライコートで塗ると表面が荒れて傷が付き易い塗膜になってしまうので、揮発速度の遅いシンナーを使って塗料が馴染むよう=ザラつかないようにスプレーします。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々は何も塗られていない未塗装の黒樹脂素地の状態で、

ただしそのまま塗ると経年で塗装が剥がれてしまうので、

素地調整(足付け処理)として全体にサンドブラストを行ってからの上塗り=結晶塗装としています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ぱっと見は黒の結晶塗装に見えますが、ブルーパールを入れているので光に当たるとフワっとした青味を感じられます(ただ言われても判らないレベルかも知れませんが・・・)。

画像では付属品(ボルト類)が着いていない状態ですが、梱包前に装着して元の状態にしてありますのでご安心くださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!