BMW Motorrad R nineTヘッドカバー 凸部研磨

先日お預かりしておりましたBMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッド(2バルブスタイル)一式です。

ヘッドカバーのガスケット当たり面はアルミ素地では無く、プライマーのような塗装が施されています。こういう所、BMWらしいですね。

なのでそこを傷付けないようマスキングを行っておきます。

カバーは結晶塗装の他に凸部=フィンを研磨してアルミ地を出す作業も承っています。参考画像を頂いたのでそれを参考に作業します。

この時点では粗研ぎで、使用しているのは#80シングルサンダーとなります。

両端はもう少し削って太さを出す予定ですが、塗装後にまた削るのでこの時点ではこの辺でOKとしておきます。

こちらが研磨前の状態で、一般的なヘッドカバーのように切削されていないのでフィンの上部は丸味を帯びた形状となっています。

この後は足付け処理の為にウェットブラストを行おうと思っていますが、もしかしたらドライのサンドブラストにするかも知れません。その方が確実に足付けが出来ますし(結晶塗装なので粗い目でも問題ありません)、また念のためプライマーも塗っておこうと思います(既存の塗膜の上にプライマーを塗っても問題ありません)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

VMAXヘッドカバー結晶塗装承ってます

先日到着しておりましたヤマハVMAXのヘッドカバーです。こちらのオーナー様は現在お預かり中の同車取り付け予定のウィンカー一式の塗装をご依頼頂いている方で、新たに追加でこちらも承りました。この度もご贔屓頂き誠に有難うございます!

ぱっと見は綺麗に見えるのですが、クリアーが塗られたアルミ素地部分に腐食が見られます。

上塗りだけで金属の腐食を止める事は出来ないので、もしかしたらグレーメタリックに塗られた箇所も見えないだけで塗膜の下で腐食が発生しているかも知れません。

金属の腐食が進行すると塗膜を持ち上げて膨れ(ブリスター)が発生するのですが(その力は1平方センチメートルで1トンとも言われています)、そうなった時は大分進行した後で、大抵の場合は塗膜の下でビッシリ錆が発生しています。

ご依頼内容はグレーの結晶塗装で、凸部は研磨せず全面ベタ塗りで承っています。

ただしボルト(ゴムパッキン)が当たる面は塗膜を厚くしないようにとの事ですので、ここはマスキングをして結晶塗装は塗らないようにします。

パッキン跡を測ってみると22mmだったので、

そのサイズでマスキングシートをカットし、

本塗り時にはこのようにしてマスキングを行う予定です。ただしアルミ素地を露出した状態にするとまたそこから腐食が発生する為、プライマーを塗装し、ベースコートの黒を薄膜で塗っておくようにします。また腐食も発生していますので塗膜の剝離後にはサンドブラスト処理(軽め)も行っておきます。

色に関しては以前施工した画像があるのでそちらを紹介させて頂きます。

この時の画像を参考に、黒と白を混ぜた濃いめのグレーで対応したいと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BMW Motorrad R nineTヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたBMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッド(2バルブスタイル)一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

素材はアルミ製で、現状はグレーメタリックが塗られた新品の状態となります。

今回はこれらを結晶塗装の黒に、またフィン部分を研磨してアルミ地を露出して光らせるよう承っています。

以前ご依頼頂いた案件で、似たような施工例を紹介しますね。

こちらはクロスカブ用のヘッドカバーで、元々は未塗装だった物に結晶塗装の青を施し、最後にフィン部を研磨して光らせています。

他にはこちらのアルファロメオのエンジンカバーも同じような感じで、

元々はフライス加工されていないフィンの部分を削って平滑に仕上げています。

今回の製品も元々平らに削ってある訳では無いので、先に粗研ぎをしてある程度の形を作っておき、塗装後に再度削って光らせる、といった工程を予定しています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ホンダクロスカブヘッドカバー結晶塗装 完成

 先日本塗りを終えていたホンダクロスカブの純正ヘッドカバーです。

最後に凸文字を研磨して光らせます。

  アルミ素地が露出したままだと腐食の進行が早くなるので、それを遅らせられるようクリアーを筆で塗っておきます。クリアーは普通の2液ウレタンなのでこの後また熱を掛けておきます(これ単体で熱を入れると採算が合わないので他のご依頼品と一緒となり、それによって少し多めに時間が掛かります)。

 そして完成です。お待たせしました!

色は黒で、この型のヘッドカバーでは初めてとなります。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ぱっと見はボディシューツを塗ったように見えますが、

 近くで見ると幾何学的な模様を描いているのが判ると思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ホンダクロスカブヘッドカバー 本塗り

 先日お預かりしておりましたホンダ純正のクロスカブ用ヘッドカバーです。

シンナーで洗い流すようにして脱脂清掃し、その後リン酸処理を行いました。

よく乾燥させ、マスキングを行います。アルミの輝きが無くなっているのは表面にリン酸による不働態被膜が出来た為で、これにより防錆・この後のプライマーの密着性が向上します。

今回のヘッドカバーを単体で塗装すると採算が合わないのですが、他に色見本キーホルダーとして作成する物も一緒に塗る事で何とかしてみました(他にも結晶塗装でお預かりしている製品があるのですが、そちらは掲載不可なのと、もう少ししてから本塗りを行う事にしました)。

 まずはプライマーを塗布します。

ちなみに金属に直接上塗り(結晶塗装)を行っても最初の内は大丈夫ですが、経年でペリペリと剥がれてきてしまいます。純正部品の塗装が剥がれるのはその為で、塗料(塗膜)自体が劣化したという訳ではありません。コスト上の問題でプライマーの塗装が省かれてしまっているのだと思います。

続けて結晶塗装用の塗料を塗布します。こちらはSTANDOXでは無く、大泰化工社のリンターなる製品となります。

これだけだと効率は良くないのですが、丁度時間が空いていたという事で先に塗らせて頂きました(テールランプ関係が始まると3週間以上後になってしまう恐れがありましたので・・・)。

焼き付け後、結晶目が現れます。

マニュアル上だと120℃15分なのですが、それだとどうしてもグニッとなる部分が残る気がするので、私的には20~30分、さらに恒温機で二度焼きするようにしています(ただしこれだけの為に熱を入れるのではなく他の被塗物も一緒に出来るようタイミングを合わせています)。

色は黒で、最後に「HONDA」の凸文字も研磨して光らせます。

 そしてミニカー型の樹脂製色見本です。

 厚みが無い物を選び、底面がフラットになるよう研磨してあります。

最後にいつものプレートに貼り付けてキーホルダーにしようと思っています。

↓こんな感じです。艶ありの黒と結晶塗装の黒の組み合わせが格好良いと思うので、試しに造ってみます。

ちなみに3個の内の一つは裏側にはレーザー彫刻でPRO_Fitのロゴを入れてあって、これ単体でキーホルダーになるタイプです。以前キャンディーレッドで塗装した物ですね。

ただ今回はサフェを塗っていなく、なので巣穴が結構あるのですが、そこはさすが素地の悪さを目立たなくしてくれる結晶塗装!という感じで、素体にそのまま塗るだけで予想以上に綺麗に仕上がりました。こちらも商品化出来たら販売したいと思います。

それでは作業が進行(または完成)しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!