VMAXヘッドカバー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたヤマハVMAXのヘッドカバー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はグレーメタリックとアルミ素地にクリアーが塗られていた状態で、ぱっと見は綺麗なのですが、

クリアーの下で腐食が発生している為、既存の塗膜は全て剥がし、サンドブラスト処理を行ってからの上塗りとしています。

色は濃い目のグレーの結晶塗装となります。

この画像だと黒にしか見えませんが、

ボルト穴周りに塗った黒と比べるとグレー色なのが判るかと思います。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

尚、先にお預かりした同車のウィンカー関係の塗装は既に完成・発送済みで、「写真では見ていましたが、実物は想像以上に素晴らしい仕上がりでした」とのお言葉も頂戴しております。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご贔屓頂きまして誠に有難う御座いました!

VMAXヘッドカバー 本塗り

先日下準備を行っていたVMAXヘッドカバーです。その後リン酸処理を行い、洗浄~乾燥させておきました。

まずは全体にプライマーを塗布し、

ボルト穴周りにベースコートの黒を塗布して十分に乾燥させます。

その後予め作成しておいたマスキングシートを、ボルト取り付け部に貼り付けます。

色は濃いめのグレーで、以前施工した画像を参考に作成しています。

それを全体に均一になるよう6コート程塗ります。

ちなみに今回は先に私物をテスト塗装していて、それを参考にして塗り方を調整しています(そちらは塗り足りなくて結晶目が弱く、ただその失敗のお陰でこちらは上手く塗れました)。

その後140℃~170℃程の熱を掛けて塗膜を硬化(熱重合)させます。

そして結晶塗装完了です。お待たせしました!

いつもならこの後凸部を削ってアルミ地を光らせますが、

今回は耐蝕性に重きをおく感じで、このままで完成となります(ただし後日もう一度120℃で二度焼きを行います)。

前回は最初に塗った塗装を全て塗り直すという事態になりましたが、今回は先に自分の物を二個塗ったお陰でこちらは一度で綺麗な結晶目が出せたと思います(詳しくは社外記で紹介出来ると思います)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

VMAXヘッドカバー 下準備

先日お預かりしておりましたヤマハVMAXのヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄槽→溶剤槽に浸け置きし、旧塗膜を剥離しました。

溶剤槽での浸け置きだと簡単には剥離は出来ず、なので途中出してはワイヤーブラシやスクレーパーで削ってまた浸けてを何度か繰り返して塗装を剥がしています。時間は掛かりますがゴミが殆ど出ないのが気に入っています(剥離剤は後処理に困ります)。裏側に残っていた液体ガスケットも除去しておきました。

その後ブラストボックスに入れ、

サンドブラスト処理(軽め)を行いました。

この後はリン酸処理を行い、タイミングが来たら本塗り=結晶塗装を行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW Motorrad R nineTヘッドカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたBMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッドカバーパネルです。その後恒温機で120℃30分程の温度で二度焼き目を行っておきました。

凸部は最初に#120ダブルアクションサンダーで研磨し形を整え、その後は手研ぎで#120→#180→#240→#320→#400 →#500相当(アシレックススカイ→)→#800相当(アシレックスレモン)でアルミ地を光らせています。

フィンの端は太くしようかと思いましたが、そもそもフィンの形状が端に行くにつれて細くなっているので、変な事はせず自然な感じにしました。

アルミ素地が露出された箇所はそのままの方が金属感があって格好良いのですが、そのままだと腐食の進行が早い為、出来るだけそれを遅らせられるようクリアーを塗っておきます。手前4本がクリアーを塗り終わった状態で、奥の3本が塗る前となります。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたら完成となります。

そして大変お待たせしました!BMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッド(2バルブスタイル)一式の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はグレーメタリックの艶消しに塗られていた物を、

既存の塗膜は剥がさずサンドブラストで足付け処理を行い、

黒の結晶塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

カバーパネルの裏は艶消し黒に塗っています。

それぞれを組み合わせてみました。

各フィンは削り方によって太さが変わってしまう為、当たり易い部分(角)を少なめに、当たり難い箇所を多めに削るよう意識して美しい見た目になるようにしました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW Motorrad R nineTヘッドカバー 本塗り

先日フィン凸部の上面を粗研ぎしておいたBMW Motorrad R nineTのシリンダーヘッド(2バルブスタイル)一式です。

既存の塗膜は比較的しっかりしているので剥がさず、足付け処理の為にサンドブラストを行います。

当初はウェットブラストを使おうと思っていましたが、結晶塗装は素地の粗さ(粗いペーパー目等)を目立たなくしてくれる効果がある為、だったらという事で作業性が良く確実に足付け処理が出来るサンドブラストにする事にしました。

サンドブラストというと「既存の塗膜もそのまま削れる」と思いがちですが(私もそう思っていました)、当店にある吸い上げ式ではそこまでの威力は無く、またブラスト専門店に御願いをした場合でも塗膜を剥がしてから行う場合があるとの事です。ちなみに以前依頼をした際、作業を担当された方が塗膜を残ったまま直圧ブラストを行い、部位によってブラストの当たりにムラが生じて被塗物に穴が開いてしまう!という事態になり、その後は塗装を出来るだけ剥がした状態でお願いする事になりました。サンドブラストは固い物には有効ですが、柔らかい物だと効かないんですよね。尚そちらの案件はオーナー様も内容をよくご存じで既に解決済みとなります。

その後シンナーで洗い流すようにして全体を洗浄し、

全体にプライマーを塗布します。見た目では素地のアルミが露出した箇所は見当たりませんでしたが念のためですね。

カバーパネルの裏はベースコートの黒を塗っておきます。

本体の方も裏側が段になっていて表から塗るとそこに色が入らないので先にベースコートの黒を塗っておきます。

そして全体に結晶塗装用の塗料=リンターを塗布します。

そのまま塗るとフィンの間には塗料が入らなく、なのでノズルを細くして一本ずつ塗っていきます。

その後140℃程の熱を掛けて本塗り完了です。お待たせしました!

予め削ったフィンの部分はそのまま塗っていますが、後日再びここを研磨してアルミ地を光らせます。

ちなみにこちらもカバーパネル部分は上手く結晶目が揃わなかった為、一旦洗い流して塗り直しています。

初めて結晶塗装を行った時は「誰が塗ってもチヂミ模様が出る簡単な塗装」と思っていましたが、その後「美しい結晶目」を気にするようになってからは、この塗装が一番難しい作業になってしまいました。

こちらも後日もう一度120℃30分程の熱を掛けて二度焼きし、その後フィン部を削ります。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!