ホンダN-VANメッキフォググリル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたホンダNVANの純正メッキフォググリル塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのようなABS樹脂に装飾クロムメッキが施された物で、

そのまま上塗り(今回の場合はつや消し黒塗装)を行っても塗膜は十分に密着しない為、

メッキ素地用の下地処理を行った上で塗装を行っています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ぱっと見はつや消し黒ですが、

若干量の白を入れたグレーとなっています。

今回見本としてお預かりしたプレートに仮合わせをしてみました。

今回は簡易的な色の作成(5分程度の作業で無料)と、艶具合についても「当店規定の艶消し」での対応となっています。

これも「出来る限り見本に合わせて欲しい」となると、別途調色費(2時間2万円~)と、艶調整費(色板塗装3枚2万円~)が必要となります(ただしこれらを行っても完全に同じ色になる訳ではありません)。

ただ今回のパーツであれば簡易的な色の作成と既定の艶消し仕上げでも違和感のない仕上がりになっているかと思いますのでこちらで十分かと思う次第です。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ホンダN-VANメッキフォググリル 本塗り

先日メッキの下準備を行っておいたホンダNVANの純正メッキフォググリルです。

マスキングを貼り直し、再び手で持って塗れるようワニクリップで芯棒に固定しました。

中央の穴部分の側面は裏側からスプレーするような塗り方になるので、ここのスペースを広めにとって固定しています。

またこれは小物塗装あるあるなのですが、部品を装着した際に「爪の根本」が若干見えてしまう場合があるので、あえて少し色が食み出るような感じで塗るようにしています。本当は谷のラインで綺麗に塗り分けしたいところですが、装着した際に隙間からここのメッキが見えてしまうと凄く目立つんですよね。

そして色ですが、こちらは黒が80%、白が20%のグレー色の見本となります。

色見本の方がかなり白いのが判るかと思います。

かといって黒の原色そのままだと黒過ぎるのも判るかと思います。

と言う訳で20%程ではないにしても、多少なり白を混ぜて明度を調整しました。

また多少青系の原色(MIX859)も入れて色相も調整しています。

ザラザラとした状態の樹脂素材はどうしても明るく(白く)見えますが、濡らして肌を平滑にすると黒味が増します。

ただし着色樹脂と塗装とでは色の見え方は全然違うので、正面や透かし等色々な条件で平均的に似たような感じに留めておきます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーはつや消し仕様となります。

艶消しでも艶ありと同様ウェットコートでしっかり2コート塗って仕上げます。

その後時間の経過と共に艶が消えていきます。

塗装も艶がある状態と艶が無い状態では色の見え方が違い、ただこれは塗り終わって完全硬化してみないとどれくらいの艶具合になるのか判らないので、艶を合わせる作業は調色作業以上に大変だったりします(本塗り同様に塗って完全硬化させなければ艶具合が判らないからです)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダN-VANメッキフォググリル 下準備

先日お預かりしておりましたホンダNVANの純正メッキフォググリルです。

自動車部品のメッキパーツは大体がABS樹脂に装飾クロムメッキが施された物で、その特徴としては「耐食性が高く傷が付き難い」であり、美観に優れている反面これに塗装をしようとすると密着し難いので厄介な物でもあります。

確実なのは薬品でメッキを剥がしてしまうという方法ですが、少々手間が掛かる事と、部品自体の強度が落ちるという事もあるので通常は行いません。なのでメッキを残しつつ通常の塗膜と同様の密着性が得られる下地を作ってからの上塗りとしています。

被塗面に素地調整を行い、よく脱脂清掃した後にまずはプライマーを塗布します。

メッキは被塗物全体に施されているので、それを覆うように裏側にもしっかりプライマーを塗っておきます。

このままウェットオンウェットで上塗りを行う事も可能ではあるのですが、仕上がりが劣ってしまう場合がある為、

一旦サーフェサーを塗って区切りをつけるようにしています。特に今回のように艶消し仕上げの場合には艶具合が下地に依存してしまうので、そのまま上塗りを行う事はまずありません。塗装屋さんなら判ると思うのですが、ウェットオンで艶あり仕上げにした場合は艶が引け、逆に艶消し仕上げだと艶が出る(ダマとムラも出る)ので通常はしません。ここまでの工程でゴミが付いたらそれでお終いですし…。

メッキパーツはそれ自体でラインが出ているのでここでサフェを厚塗りをする必要は無いのですが、この後研ぎ作業を行った際に下地のメッキが露出したら最初からやり直しになってしまうので(厳密にはその時点でプライマーを薄膜にしたウェットオンで対応)、一応3コート程を塗っておきます。

爪の部分はサフェを塗らないようにしています。

ちなみにここまでの工程は、先日スバルのメッキ枠にサフェを塗った時と一緒に行っていました。どちらも同じABS+装飾クロムメッキ製品なので作業内容はほぼ同じなので効率をよくする為ですね(現在の料金設定ではいずれも単品での施工では採算が合わなく、なのでタイミングを合わせて他のご依頼品と一緒に作業するようにしています)。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

こちらのガイドコート、余り意味が無いように見えますが、

右が水研ぎ後の状態で、それぞれの違いが良く判るかと思います。

サフェは膜厚が充填できるという効果がある反面、それ自体で凸凹とした肌を作ってしまうのでそれを平滑に研ぐ必要があり、ただ肉眼ではそれが判り難いので、研いだ跡が良く判るよう今回のようにガイドコートを行うのは必須となります。エンジンバルブの擦り合わせで当たり面を確認する際に使う光明丹と同じような役割ですね。

裏側はペーパーが当たり難いので(下地を露出し易いので)ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理のみとしてあります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダN-VANメッキフォググリル塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダNVANの純正メッキフォググリルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

素材はABS樹脂で、それに装飾クロムメッキが施された物となります。

このまま上塗りを行う事も可能ですが、それだと塗膜が十分に密着しませんので、別途下地処理を行うようにします。

以前同じ部品を施工していますので参考にそちらの画像を紹介します。

今回もこの時と同様、黒に近いグレーの艶消し仕上げで承っています。

尚、色については当店規定の色を採用しようと思っていましたが、

前回はフォググリルが装着されるプレートをお預かりし、簡易的ですがそれに合わせて色を作成したので、今回もそちらのプレートを送って頂きました。お手数を頂きましてありがとうございます!

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ホンダN-VANテールランプ等パーツ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたホンダN-VANの純正テールランプ&ハイマウントストップランプ、サイドマーカーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのように明るい赤とクリアーレンズだった物を、

テールランプの赤いレンズ部分はこの時のように「薄目と標準濃度の中間」とし、

クリアーレンズはこの時のように「標準濃度より少し薄く」としています。

縦だと微妙な感じがしたので、向きを変えて撮影してみました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ハイマウントランプはテールランプの赤いレンズ部に合わせ、

サイドマーカーは同じくテールランプのクリアーレンズ部に濃さを合わせています。

そしてこちらは先日本塗りを終えていたルーフアンテナと、さらにその前に塗っていたメッキフォググリルです(違う環境で撮影したので大分明るさが違っています)。

こちらも最初の状態を紹介します。

ルーフアンテナは未塗装の状態で、

フォググリルには装飾クロムメッキが施されていました。

そちらにメッキ素地用の下地処理を行い、

ベースに合わせて濃いグレーの艶消し塗装を施しています。

ルーフアンテナは色はホンダ純正色の「ガーデングリーンメタリック」(カラーコード:GY33M)となります。

一緒にお預かりしたベースパネルに仮組みしてみました。

土台は未塗装の着色樹脂で表面はザラザラとした梨地になっていて、メッキグリルは艶消し仕上げの塗装なのでそれぞれ全く違う物となりますが、違和感無い仕上がりになっているかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!