CANONレンズフードの色 確認

canon1キャノンのレンズの色は以前作成しておいた物が二種類あって、ただネタ(この場合液体の塗料を指します)のままだと色の確認が出来無いので、実際に色板にスプレーして色味を確認します。

canon2統計を取って来て判ってきましたが、同型のレンズでは感じられる程の色ブレは無いと思います。こちらは70-200mmのレンズですが、今までのご依頼でもこの型のレンズはどれも同じ色っぽいですね。

これ以外だと70-300mmとか、レンズを支える土台部分とかではかなり大きな色ブレでしたから、それぞれの製品毎に色を作成しておけば大きな色違いは起きないと思います。

ただこの色も残り少なくなって来ましたから、そろそろまた新たに作り直さないとならないタイミングに来ていたりします。

実は一番最初にご依頼頂いた方からは調色費を頂いていて、その方のお陰で調色をせずとも今この色が残っているのです。ラーメン屋の秘伝おタレよろしく、大事に取っておいて来たんですけどね。あと二本分くらいですかね(赤は沢山あるのですが・・・苦笑)。

TE27レビン 色作成

te272続けてTE27フェンダーミラーの色も作成しておきます。画像に写っているヘッドライトリム?は色見本でお預かりした物です。

色は一般的なチャコールブラック(グレーメタリック)だったので在庫で似た色があるかと思いきや結構苦戦してしまいました。小分けした原色の小ボトルが11色、これに白と黒で13色も使っています。

te23とりあえずこんな感じで終了です。ちゃんと色を合わせる「調色作業」を行うと別途調色費(この色だと¥8,000)が掛かってしまいますが、「似たような感じ」という程度で宜しければ特に費用は掛かりません。一応「5分以内であれば」といった定義はあるのですが、殆どそれ以上時間は掛けてしまっていますので、「こんなに違うとは思わなかった」という心配は多分必要無いと思います。

ちなみにここでも何度か紹介していますが、顔料を使っての調色の場合はどんなに時間を掛けても同じ色にはなりません。ある一定の角度からだけから見るのならばそれも可能ですが、「フリップフロップ性」と言って塗料(恐らくは顔料)自体が見る角度によって違う色に見える特性があるので、全て同じ条件で同じ色に見えるようにするのは不可能だと思います。顔料の粒子自体が見る角度によって色が違うのに、それの並び方が違ったら当然色の見え方が違いますからね。「将棋崩し」(懐)で全く同じ形に積み上がっているなんて事はあり得ませんが、それと同じような事だと思います。

BMW用ショックケース&スプリング 色作成

bmw14ショックケースとスプリングの下地処理の方は大体終わっているので色を作成しておきます。幸いな事にいつものブレーキ屋さんがビルシュタインの足回りを持っていたのでそこから色を抽出(って塗装屋は言わないですね)する事にしました。

bmw15思っていたよりもビルシュタインのイエローは濁っていて、これでも一応表面は軽く磨いて本来の色を出している筈です。ブルーのスプリングは気合入れて磨いたらちょっと艶が出てしまいましたかね(苦笑)。作成した色は明るめですが、白の原色が多く使われていると実際に塗って乾いた時にかなり黒味が増しますからわざとこれくらいにしています。その変わり様と来たら・・・塗装屋さんならご存知ですよね。