レガシィ内装パーツ(from滋賀) 本塗り

legacy9 こちらもお待たせしました!丁度ボリュームツマミで半艶クリアーを塗るタイミングだったのでそれに合わせてこちらの「半艶黒」も一緒に本塗りと致します。

semi-clear白く濁っていますが実はこれが「半艶クリアー」です。いつものクリアー同様、主剤と硬化剤を混ぜて使う2液ウレタンクリアーです。比率も同じく2:1ですね。ちなみに上記の画像は以前撮影した物を再利用してます。

使っているガンはいつもと同じくIWATAの低圧ガンで、小物塗装になってからはこれが調子良いです。塗着効率も良く周りに飛ぶミストも少ないので無駄に塗料を使わないんですよね。口径は1.3ミリが常用です。

legacy10半艶黒の場合でもベースコートの黒自体はいつもと同じで、違うのはクリアーだけです。所謂「2コートソリッド」が基本ですね。画像だとちょっと艶が消え始めた状態で微妙な感じですが、ここから徐々に綺麗に艶が引けていって最終的には良い感じの半艶具合になります。

以前使っていた半艶クリアーは安定性がイマイチだったのですが、今採用している塗装システムは非常に安定していて塗装屋としては凄く楽です。以前はちゃんと艶が消えるか本当に心配なケースが多かったので・・・(塗り方で大きく変わり過ぎるのです)。

塗装は信用出来る材料と、お金の掛かった設備(苦)、そして基本的な技術です。応用は経験が無いと出来ませんがこれは最後で大丈夫です。時間を掛ければある程度はカバー出来ますからね。小手先だけのテクニックより実直な仕事の方が結局は良い塗膜が作れると思います。

逆に長く塗装をやっていると変に型が固まって来てしまうので時々は無理やりにでも修整してあげないとなりません。無難な方に行くと致命的なミスは無くなりますが気付かない内に仕上がりのレベルが落ちてしまう気がします。色々な事に気が付かなくなるとか、勘違いをするのとかが一番怖いんですよね・・・。

と言う事で、こちらは完全硬化後に組み付けの作業があるので完成は来週半ばくらいですかね。もう少々お待ち下さいませ!

フォレスター ボリュームツマミ 本塗り

forester14先日サンドブラストで表面処理しておいたフォレスターのボリュームツマミです。何も塗装はしていない状態ですがブラスト処理で表面が細かいザラザラになっているので当初とは随分見た目も違います。

forester1 そしてプライマーを塗った状態です。プライマーはサフェーサーとは違って「充填」の効果はありませんから比較的薄膜です。ただしこれが無いと幾ら綺麗な塗装をしても剥がれてしまうんですよね。また金属の腐食も防止してくれます。

forester2そしてベースコートにグレーメタリック(TOYOTA「grey」)を塗ったら「半艶クリアー」を塗って無事本塗り完了です。正面に掘られた文字もローレット(フチのギザギザ)も綺麗に残っていますよね。

完全硬化するともっと艶が消えてきます。来週前半には完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

BOMAカーボンフレーム 素地調整

boma4デザインも大詰めとなって来たので下地の作業を始めます。ようやく実作業着手ですね。

今回は旧塗膜を全て剥離するのではなく、塗装表面を平滑にしてサフェーサーで下地を造り直します。キッチリ旧塗膜全てを削り落とす事も勿論可能ですが費用はどうしても高くなってしまうので塗膜は完全に削り落とすのでは無く「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を造る事にします。

画像にはダブルアクションサンダーが写っていますが、カーボン素材のような削ろうと思うといつまでも削れてしまう物でこういったパイプ形状のものだと手研ぎでの作業が殆どとなります98%くらいが手作業で残りの2%が機械研磨といった感じです。これじゃ費用も掛かりますよね・・・。

この手研ぎの場合、軍手をすると指先の力が逃げてしまい、余計に疲れてしまうので素手で行うのが基本なのですが(勿論する時もありますが)、そうすると手の爪があっという間に減ってしまい深爪になってしまいます。よく「ペーパー掛けで指紋が消える」なんて事を聞きますが実際には指紋では無く爪が先に消えますかね・・・。

バイク用テールランプ 完成

hayabusa1 隼用のテールランプだったような気がしますが間違っていたらすいません。こちらも無事完成です。お待たせしました!

こちらは社外品のテールランプで、元々クリアーレンズでしたが若干スモークが掛かっていました。スモークの上にレッドキャンディーだと茶色くならないかを懸念していましたが、そんなにスモークが濃く無かったので良い感じの深みのあるクリアーレッドに仕上がりました。

hayabusa2最近のバイクのテールランプはレンズ単体ではなく土台部分が付いた状態のようですが、完成時の状態がそのまま見れるので塗装屋的にはこれの方がやり易いです。レンズ単体だと土台と組み合わせた時の状態を想像するしかないですからね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。と思ったらメールは伺っていませんでした。明日改めて電話にてご連絡差し上げます。

この度もご贔屓頂きありがとう御座いました!

トヨタプリウスαテールランプ 完成

prius7 こちらもお待たせしました!多分今回がお初となるプリウスの純正テールランプです。BRZと同じく「レッドキャンディー+スモーク」で仕上がっています。

prius8 元々は完全に全体がクリアーのレンズだった物で、反射板が眩しいくらいでしたがそれのお陰でレッドキャンディーの発色は凄く綺麗になっています。

prius9 ウィンカーとバックランプ部分はそれぞれクリアー抜きにしてあって、マスキングは専用のシートを使っていますから仕上がりはシャープになっていて、塗装屋さんに見せてもこれが塗装で仕上げられているとは多分解らないと思います。

prius10完成時に紹介している画像はほぼ全てがjpegで(後世に残す必要がある物だけ一応rawで撮る時はあります)、加工も縮小以外は殆どしませんから基本的には「撮ったそのまま」になります。

この撮影が多少なりとも業務の負担になっているのは確かですが、私的には意外とこういった事も好きな方なのでそんなに大変ではありません(ただし時間はそれなりに掛かっていますけどね・・・)。

本当は業者さんの仕事をメインにやるようにして、メールのやり取りやこういった完成画像や途中工程の紹介など一切をやらなければ利益はもう少し(と言うかかなり)出る筈ですが、どうもそこに面白みを感じなかったりするんですよね。毎日ブレーキキャリパーばかり塗っていたら多分塗装屋は辞めていると思います。「いつもより少し難しい事」とか「新しい事」が続くのが楽しいんでしょうね。

ちなみに今回はプリウスのテールランプは初めてでしたのでちょっと画像は多くなっていますが、これは今後新たにお問い合わせ頂いた時に、これらの画像と作業内容を紹介出来れば解り易い筈ですから参考資料としての意味もあるのです。今回のオーナー様もそうですが、明らかに他で提示されている額よりも当店の方が高いのにわざわざ御依頼頂いているので、やっている内容と仕上がりがちゃんと伝わらないと依頼には繋がらないですからね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!