プリウステールランプ 下準備

prius7 こちらもお待たせしております。プリウスの純正テールランプですね。見事なまでにクリアーなレンズです(ノーコメントで)。

prius8 で、今回は二箇所×左右で合計4箇所のクリアー抜きをご依頼頂いています。オーナー様よりイメージ画像を頂いていますのでそれを見ながら作業します。Kindleもたまには活躍出来ているようですね(ただし持って帰って使う気分にはなれないですが・・・)。

今回のクリアー抜き部分は間に柱があったり曲面部分があったりと、角度によってちょっと見え方が変わり易い形状になっているので、ラインの位置を決めるのは内部の反射板に合わせてピッタリ貼るというよりは塗装後の見え方が自然に見えるようにしたいと思います。 ただこうなると基準の位置を決めるのが難しいので(敢えて基準ラインから少しズラしたりするので)左右のテールランプで同じ形に貼るのは難しく、なので今回はラインテープではなくマスキングシートで対応したいと思います。これなら最終的なカットラインはパソコン上で作るので左右で全く同じ形のマスキングが可能になりますから、貼り位置の基準を判断するのが難しくても誤差は少なく出来ますからね。

prius9 まずはいつも通りにラインテープでクリアー抜きの位置にマスキングを行い、その上に紙を張ったらコンテ(と言うかクレヨンペンシルの芯)を擦って輪郭のラインを転写します。昔ながらの石摺りの手法ですね。車の車体番号部分が錆びて見えなくなった場合、元々あった刻印を読み取るのに使ったりするそうです。今はX線の方が早いですかね(わざわざそんな事しませんか・・・)。

prius6石刷りして転写した紙をスキャナーでパソコンにインプットし、画像(絵)だった物をベクトルデータ化(点と線)に変換します。

prius10先ほどパソコンで作成したベクトルデータからマスキングシートを作成しました。データは片側さえ作ればそれをリフレクト(反転)させて反対側も作れるのでズレの無いマスキングが可能になるのです。ただしこれはテールランプが左右対称に出来ている事が前提ですけどね(例えばランドクルーザーはレンズは対称ですがベースは非対称になっています)。

画像はテスト的な貼り付けで、カットしたシートを実際に貼ってはデータを微調整してを繰り返しています。ちょっと面倒ですが一度データを作っておけば後が楽ですからね(あるかどうかは解かりませんが・・・)。

それではこちらも本塗りになりましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!