メルセデスW176テールランプ 下準備

benz73 既に本塗りは終えているのですがちょっと紹介が間に合わなかったので一応順番に紹介していきます。こちらはメルセデスベンツAクラスの純正テールランプですね。上の画像ではマスキング~足付け処理を行っているところです。裏側の清掃もこの時点で行っておきます。

benz74 今回は赤いレンズの部分を「標準濃度よりやや濃く」、そしてクリアーレンズ部分を「薄め」の濃さで承っています。二種類の濃度を組み合わせた「ダブルスモーク」ですね。

二種類の濃さを塗り分ける方法としては、最初はクリアーレンズ部分をマスキングして濃い方の赤いレンズを何度か塗り、ある程度の濃さになったらマスキングを剥がし続けて全体にスモークを掛けていきます。例えば赤い部分が最終的に「6コート」だとすると、3コートが終わった時点でマスキングを剥がしさらに3コート塗れば「赤=6コート:クリアー=3コート」となるのです。メリットとしてはコスト的に優れた点で、デメリットしては濃度の調整が難しい事です。スモーク塗装自体慣れていないとちょっと難しいと思います。取り返しの付かない事になり兼ねませんので・・・(ちなみにこれ一個で10万円くらいするのではないでしょうか)。

尚、マスキングについては2mm幅のラインテープを外周に貼っていくやり方でも良かったのですが、今回は本塗り当日の時間を短縮させたかったので事前にマスキングシートを作成おくことにしました。方法としては、クリアーレンズに50mm幅のマスキングテープを貼り、その上から溝に沿ってボールペンでラインを描いていきます。

benz75ボールペンで線を転写したらそれに沿ってカットします。これなら貼るのにさほど時間は掛かりませんから本塗り当日は余裕を持って挑めるのです。以前某自動車評論家さんの車を塗らせて頂く機会があって、それの説明として雑誌に載っていた言葉が「準備に9割、塗装に1割」(多分)と記載されていましたが、実際は98%くらいが下準備で本塗り自体は2%くらいだと思います。本塗り時はプレッシャーが高いので(特に夏は暑く・・・)、出来る限り体力と時間を確保しておきたいんですよね。

ただスモーク塗装を含むキャンディーカラー系の塗装は待ち時間(フラッシュオフタイム)が長いので作業自体は一日掛かりになってしまうのです。普通の色だったらこの程度のサイズであれば本塗りは1時間無いし2時間もあれば終わります(と言うかそれ以上掛かったら問題です)。

それでは順次他のテールランプも紹介していきますね。もう少々お待ち下さいませ。

ルノーホイールカバー塗装 完成

wheel27 大変お待たせしました!ルノーの純正ホイールカバー4点、本日完成となります。

wheel28 ちょっと画像だと判り難いですが元々シルバーに塗られていた新品のホイールカバーをルノー純正のカシオペM(カラーコード:KNG)に塗っています。同じくメタリック系ですが少し黒っぽくなっています。

wheel29それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ちょっと紹介が遅れておりますがテールランプ系の本塗り完了しております。順次紹介していきますのでどうぞもう少々お待ち下さいませ。