SCOTTアルミフレーム 旧塗膜剥離

scott4数日前から溶剤に浸け置きしておいたSCOTTのアルミフレームです。下地にはちゃんとプライマーが塗られているようで意外と剥がれ難く、結局ダブルアクションサンダーである程度削り落とす事にしました。ただ普通の状態に比べれば断然塗膜は柔らかくなっているので作業は楽です。

サンダーのペーパーがが届かない入り組んだ箇所はスクレーパーである程度剥がして傷を付けておいたので、この後再度溶剤槽に浸け置きしておけば残った塗膜も比較的簡単に剥がれてくれると思います。

最終的にはもう一度全体的にダブルアクションサンダーで素地を整え、ワイヤーガイドなど物理的に手の届かないような箇所はサンドブラストで処理をします。また今回は凹みも多少あるのでそこの修正もですね。ちなみにフォークはカーボン製ですのでこちらは溶剤は使えませんのでペーパーでの研磨と、ホイールを固定する箇所についてはこちらもブラストで処理すると思います。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

PCドライブベゼル 色作成

pc こちらもお待たせしました!作業着手しておりますのでご安心下さい。

塗るのはパソコンケース本体では無く、DVDドライブとカードスロットルのカバーベゼル部分となりますのでそれに合わせて色を作成します。

pc1こちらの色は見本帳から近い色を選んで作成していますが、ここまで青黒い白も珍しく中々色見本帳の種類が無かったのでちょっとブレが強かったですから一応それを基準として多少調整しています。

ただ既存のパネルは塗装では無くラバーコーティングが施されているので(ゴムのような皮膜)、見て目は塗装のフリップフロップ性(見る角度によって色が違って見えるような事)とは違うと思いますから実際に仕上がってみるとさらに色の違いがはっきり出てしまうかも知れません。まあ何もしないよりかは断然マシになるかと思いますので多少なりともやっておこう、と言うことです。調整としては出来上がった色にさらに黒を入れてグリーンも入れています。台紙が白ですから白というよりは「グレー」に近いのが判ると思います。

ではこちらも進行次第改めて紹介致しますね。もう少々お待ち下さいませ!

smart内装パネル 色作成

brabus19 BRABUSのエンブレムと一緒に御依頼頂いているsmartの内装パネルです。表側が紫外線で色褪せしてしまったようで、裏側に残るグレーに合わせて色を作成します。

brabus20 本来の「調色」ではちゃんとスプレーガンで塗りますが(そうしないとちゃんとした色は見れません)、こういった簡易的な方法であれば特に調色費用は掛かりません。ちなみに塗装屋の見解からするとこの方法では「調色」と言うのも憚れるので、こういった作業の紹介では「色の作成」と表現しています。ご了承下さいませ(実際にはクリアーまで塗らないと色の違いは判りません)。

brabus21出来上がった色をパネルの表面で見るとどれだけ黄ばんでいるか判ると思います。プラスチックは素地のままだと紫外線で劣化しやすいところがあって、元々黒ならばそんなに目立ちませんが素材によってはグレーでさえこんな感じに色が褪せてしまいます。外装パネルで未塗装品の「着色樹脂」が中々実現しないのはこういった事が理由で、色が褪せるのは顔料だけの問題では無く「樹脂」が大きく関係しています(と思います)。

ちなみにエポキシ樹脂は色々な面で最強ですが紫外線にはめっぽう弱いので主に使う用途としては下地に限られています(耐候性の良い物もあるようですが凄く高いと本に書いてありました。「わかりやすいエポキシ樹脂」(工博 室井宗一著)です(笑。以前オートサプライヤーに頂いて読破しました)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。週明けはメールBOMBで現場作業が・・・