スバルフロントグリル 艶消し黒塗装

subaru18 ビス止めされていた穴やカットした箇所などをエポキシ~ポリパテで整え、全体的にサフェーサーを塗って下地処理が完了です(研ぎ作業の画像が抜けていますが作業は行っておりますのでご安心下さい)。

subaru19枠のメッキパーツについては先日スバルの純正色「ニューポートブルー」を艶有り仕上げで本塗りを完了していまして、それの内側(ベース)となるこちらのパーツは「艶消し黒」で承っています。今回のように明らかに違うパーツが組み合わさっている場合は全部を同じ色にしてしまうよりも違う色にした方が格好良く見えたりもするのです。「有彩色+無彩色」や「艶有り+艶消し」といった組み合わせですね。

subaru23アルミネットを固定する為のビス穴は見えない上側を除いて全て埋めておきました。上側は最初の通りビス止めで固定し、その他の箇所は「配線止め」を使って脱着可能な固定方法にする予定です。エアロパーツのネットを固定する際によく使われるアレですね。これは定番の方法です。

ただ本来ならば塗装の前にこれを行っておきたかったのですがうっかり手配をするを忘れてしまっておりまして・・・。先ほどヨドバシオンラインで注文しましたから月曜日には到着する予定です(最近amazonよりこちらの利用が多いです)。

subaru22そしてアルミネットです。こちらも元々自家塗装されていましたが、シンナー槽に浸けて綺麗に洗い流しましてアルミ素地の状態に戻しました。ちなみに奥にあるのは仕事とは関係無いアクリル板の端材です。今回一緒に塗らせて頂きました。

subaru21アルミ素地に直接色を塗ってもやはり剥がれてしまいますから最初にプライマーを塗っておきます。自家塗装なら缶スプレーのサフェーサーでも構わないかと思います(塗らないより全然マシです)。

subaru24そして同じく艶消し黒に仕上げました。

後は後日これを固定する為の「配線止め」を固定したら組み付けて完成となります。予定としては来週半ば以降かと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

リカンベントカウルパネル 裏塗り

cover22 表側の塗装は終わっていますので後は裏側の塗装となります。これを見た瞬間「あれれ?元々白かったっけ・・・」と思いましたがこれはサフェーサーの色ですね。素材自体は透明なので表面に最初に塗ったサフェーサーが裏から透き通って見えるのです(当たり前ですか・・・)。。

マジックテープが貼ってある箇所はマスキングし、全体に足付け処理してあります。プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

cover23裏側はクリアーは塗らない仕様ですので、ベースコートに直接硬化剤を入れて塗ったら完成となります。

裏側の両サイドに補強の為に取り付けたアングルには穴が開けてあって、使わないで保管する場合はここに紐などを通せば壁に掛けられるようになっています。フチにはモールを取り付けるので床に直接置いても大丈夫ですがこのサイズがその辺に置いてあるとなると結構邪魔だと思いますから壁に空きスペースがあれば掛けてしまった方が安全且つ邪魔にならないと思います。そちらも後日撮影して紹介したいと思います。

吉野紙(濾紙)

scott17先日本塗りを行ったSCOTTのフレームに塗った時の画像で、緑色になっている紙は塗料をガンに入れる時に使う濾紙の「吉野紙」です。

通常は「ペイントストレーナー」なる専用の物を使いますが、小物塗装だととにかく色の種類を多く扱うので全てをそれでやっていたらお金が大変な事になりますから、大抵ベースカラーの場合はこういった濾紙単体で使うようにしています。デメリットは・・・手が汚れる事ですかね。

ディーラーに勤めていた時は材料費の事など考えませんでしたからペイントストレーナーを5枚重ねて使い捨てる、なんて無駄な事も平気でやっていましたが(最低です)、今はクリアーの時は「ペイントストレーナー+吉野紙一枚」、ベースカラーの時は吉野紙を2枚重ねといった使い方が基本となっています。

ただ塗装屋さんであれば判ると思うのですが、こういったソリッドカラーで白が多く入る色の場合、顔料のツブツブが濾紙を通ってしまいそれがそのまま塗装面に残ってしまうのでそれを防ぐ為に濾紙を何枚も重ねて使います。この時もそうですが淡いソリッドカラーは2枚~3枚が基本ですかね。

ちなみに粗いメタリック粒子はこの吉野紙を通らない事があるので、その場合はやはり専用のペイントストレーナーを使うのが基本です。吉野紙は繊維的なものなのでペイントストレーナーのメッシュに比べると目が均一では無いんですよね。一枚だけだと通ってしまう物と通らない物でムラがあるのです。

プリウスカウルトップパネル 下塗り

prius37紹介が遅れましたがプリウスのカウルトップパネルは先日行った別案件の本塗りと一緒に下塗りを行っています。上の画像は足付け処理~マスキングを終えて下塗りを行う前の状態です。

prius38 ある程度の付属品は外せたのですがこのフィンの裏側に貼ってある網戸のようなネットだけは外せませんでした。単に溶着で付いているだけなので外す事自体は簡単なのですが再利用は難しいと言う事ですかね(バラバラになってしまいます・・・)。

青い布状の物は足付け作業専用の研磨材で、通常のペーパーは「紙」(油紙?)に研磨粒子を塗布した物なのでコシが強く角が強く入ってしまい無用に深い傷を付けたりしましたが、近年ではこういった布状の物に研磨材が塗布された物が一般的だったりします。これのお陰で細かい箇所の足付け処理は断然楽になりました。

prius39 こちらは両サイドの蓋です。

prius40 これは本塗りでは無く「下塗り」で、今回は御依頼頂いている色が黒で、素地の色も黒なので単にクリアーを塗るだけとしました。勿論プラスチック用プライマーは塗布してあります。

prius41素地が梨地だったのでクリアーを塗ってもこのように綺麗には仕上がりません。ところどころに「毛羽」も生じていて「これなら塗らない方が良かった」と言う程の状態になっています。塗った直後でこれですから硬化した後はさらに素地の凸凹が出ていて艶も消えますし・・・。

ただこれで一旦下地が出来ましたから、完全硬化後に表面を軽く研いでもう一度塗れば今度は艶々の黒に仕上がる、と言う訳です。本来であればクリアーでは無くサフェーサーを使うのがセオリーですが、先ほど紹介したような非常に研ぎ難い箇所があったり、研ぎ汁が裏に回りこむと厄介な箇所があるので今回は簡易的な方法を取っています。メリットとしては前者のように作業を簡略化してコストを下げられる事で、デメリットとしてはラインの整形が出来ないので成型時の細かい歪みはそのまま残ってしまいシャープさには欠ける、という所ですかね。ただ今回の部品はワイパーの付け根のパネルですから、艶があって樹脂が白っぽく劣化しなければそれで良いと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

スバルフロントグリル 本塗り

subaru15 ちょっと途中の紹介が抜けてしまっていますが作業自体はしっかりやっていますので御安心下さい。こちらはスバルのフロントグリルの枠部分、メッキだった部品ですね。それ用の下地処理をしていますのでメッキ素地でも通常の塗膜同様の密着性を保持しています(今回のメインはこれなんですよね)。

subaru16 そして本塗り完了です。こちらの塗色はスバル純正色の「ニューポートブルー」(カラーコード:64Z)で、内側に着く部品とアルミネットは「艶消し黒」になりますのでこちらは別作業で塗装します。

subaru17エンブレム周りはオーナー様自ら加工してあって、元々付いていたエンブレムよりも3割くらい小さなエンブレムが嵌るようになっています。

当初は全てを自家塗装で行おうとしていたようですが、さすがに装飾クロムメッキの上に塗装をするとなるとちょっと難しかったと思いますし、こういった艶もそれなりの設備と材料と環境がないとやはり難しいと思いますので・・・。

後は艶消し黒の塗装ですね。もう少々お待ち下さいませ!