THUREマイク 本塗り(下塗り)

mic23 大変お待たせしました!先日デカール関係を作成していたTHUREのマイクはキャンディーレッド塗装(下塗り)は完了しておりますのでご安心下さいませ。

今回はロゴ入れ塗装&デカールを色々御指定頂いておりまして、これらを一気には出来ないですので(危険です)一旦キャンディーレッドまでの塗装で終わらせます。

素地の状態は塗装済みの新品状態ですので下地処理は足付け処理のみ行い本塗り開始です。

mic24 まずは下色となる粒子の粗いメタリックを塗布します。ただ粒子の粗いメタリックは隠蔽性が低いので下塗りとしてまずもう少し粒子の細かいシルバーを塗っておきます。STANDOX原色で言うとMIX594→MIX593です。スタンドックスユーザーなら判ると思いますがいきなり593は無いですよね・・・(粒子が粗過ぎてスカスカです)。

mic25 その上に透過性のレッドを塗り重ねていきます。ここはいつもテールランプに塗っている塗装と同じです。シルバーの役目としてはテールランプ内部にある「反射板」と同じ役割で、一旦レッドを通った光が下のシルバーに反射してまた出ていく、といった感じです。

mic26 ロゴ関係は後で塗りますが、ヘッド部の2トーンカラーに関してはこの時点で塗っておきます。

mic27 そしてクリアーを塗って下塗り完了です。ヘッドはこれで終わりなのでこちらは本塗り完了、といった感じです。仕上げ自体は変わり無く単に見解の違いですね。

mic28こちらのボディ側に色々ロゴが入る事になりまして、ベースとなる円や星の形については塗装で行い、細かい文字についてはデカールを貼り付けます。最後にクリアーを塗って本塗り完了、と言う訳ですね。もう少しお時間掛かりますのでどうぞ今しばらくお待ち下さいませ!

キャンディーレッド関係はここ数日で並行して作業していまして、今回全部一度に本塗り完了しております。この他にはリカンベントのカウルパネル(!これは凄いですよ)と同オーナー様から御依頼のフラッグポール、あと少し早いですがゼンハイザーのマイクも今回一緒に塗っています。ちょっと全てを紹介し切れませんのでそれらは後日になるかも知れません。何卒御容赦下さいませ。

 

スマート内装パネル&ブラバスエンブレム塗装 完成

brabus27 こちらもお待たせしました!スマートの内装パネルとブラバスエンブレム×2の塗装、本日完成となります。

brabus30内装パネルは元々日焼けで黄ばんでいただけなので特に下地処理は行っていません(当然足付け処理はしています)。裏側に残った(多分)本来のグレーに合わせて色を作成し艶消しクリアーで仕上げています。アクリルポリウレタン樹脂系の塗料は耐候性に優れているという利点があるので今後同じ様に褐色する事は無いと思いますからご安心下さいませ。

brabus28 そしてエンブレムです。赤はフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:322)で、オーナー様が所有されている車体色と同色との事です。

brabus29 最初に頂いたイメージ画像からしてこれと同じような既製品は存在するのかも知れませんがその辺りについてはちょっと不明です。ただ前記したように今回はこの赤にした理由という事が含まれていますので(多分ですが)、そう考えるとやはり既製品では駄目なのかも知れませんね(と、最後は商売的なコメントですいません・・・笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ちなみにこちらの作業について全体的な流れを見る場合は、以下の「タグ」の所にある「BRABUSエンブレム」の文字をクリックするとこれ関係の記事が全部出て来ます。宜しければ御参照下さい。

インプレッサSTIフェーエルキャップ塗装 完成

sti9 大変お待たせしました!インプレッサに装着予定のSTIフェーエルキャップも遂に完成となります。

sti1元々はこのような未塗装品で、しかも表面はザラザラとした梨地でしたが(しかもウネリもあって・・・)、今回は下地からやり直して艶々の仕様になっています。

sti10 ちょっと画像だと判りにくいのですが文字色はオーナー様御指定の「紫」でして、ただ塗装でここまで細かい文字を行うのは物理的に難しいですから(当店の場合はマスキングシートをカットして作成しますので)、今回は「デカール」を作成して対応しています。さすがにここまでとなると別物ですが、かといってこういった物が売っていない以上、一から作るしか無いんですよね。

sti11 落下防止のリングはこのキャップ以外でも何度か外そうと試みてはいるのですが、思った以上にピッタリのサイズで、「これ以上引っ張ると切れちゃいますよ・・・」と言うくらいまでやっても外れないのです。なので当初は下側の塗装は断念して頂いたのですが、マスキングでやって出来ない事ではなさそうだったので結局塗る事になりました。一度に上下を塗るのは難しかったと思いますが(物理的にでは無く仕上がり的に)、二度打ち目のクリアーを塗る時に何とかなりそうだったので塗る次第となりました。

sti12ちなみにこちらのフェーエルキャップ、普段はフェーエルリッド(蓋)の奥にあるので見えません。オーナー様曰く「見えないところにお金をかけるのが江戸っ子って言うことで・・・」との事ですが、うーん、なるほど・・・(商売的にはそこは同意しておくべきですかね。笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度も御贔屓頂き有難う御座いました!

BMWボンネットエンブレム修理塗装 完成

bmw167 大変長らくお待たせしました!年代物のBMWボンネットエンブレム、本日完成となります。無事この日を迎えられて本当に良かったです。これだけ見るとただのエンブレムですが(苦笑)、作業内容的には結構色々あったのです。全体の流れはこちらをご覧頂ければと思います。

bmw132元々の状態としては、エンブレムの表面にあった塗膜?が剥がれてしまい、今回はそれを元に戻して欲しいという御依頼でした。「買った方が早いし安いんじゃ・・・」と思うのは確かにその通りなのかも知れませんが、そうではないという事も世の中には結構あると言う事です。当店に御依頼頂いている内容の殆どはどれもそんな感じですからね(笑)。

bmw168単なる塗装と違っていたのは、ベースとなるプレートが平面では無く凸凹状のエンボス加工?のような造りになっていて、しかもそこはアルミの素地を活かした表現だったのでそれに沿って作業しなければならなかったという事です。この角度から見ると判りますが、中央の白とブルーの塗膜が浮いたようになっているのが判ると思います。実際は浮いているのでは無くそのフチのシルバー(アルミ素地)の部分が一段凹んでいるのです。

bmw169 今回唯一手を触れられなかったのが「BMW」の文字の部分で、ここはどうしても元々あった劣化具合は見えてしまいます。全てを溶剤または剥離剤で除去すると言うことも考えたのですが、塗装したプレートと周りの枠とでは一体物では無く、これを活かして(曲げないで)剥がすという事は難しいと思ったので今回はここまでに留めてあります。土台がもう一個あれば周りから削り落としてプレートを活かして外す、と言う事も出来たのですけどね(そこまでは・・・と言う事です)。

bmw170左のパーツは先に塗り終わっていたM6リヤスポイラーの牽引フックカバーです。こちらは普通にボディ同色で塗ってあります。

bmw171ちなみにエンブレムに塗ったクリアーは5回分となりますが、連続して塗っている訳ではありませんので特にこれが問題になる事はありません。塗装には当然「塗膜限界」と言うものがありますが一回の塗装では既定通りの膜厚(2コート)で、その都度完全硬化させて塗っている訳ですから単なる厚塗りと見解は違います。厚塗りで問題になるのは一度に塗膜厚をつけてしまう事で、そうなると硬化時の伸縮も大きくなりますから色々トラブルが出たりするのです。比較的膜厚の付けられるポリエステル系の樹脂を使えば作業は短縮出来ますが、そうなると車の内装に使われている木製品のクリアーみたいになってしまいますからね(伸縮性のあるウレタン系の樹脂ならばああはならないと思いますがそれだとコストが異様に掛かるのでポリエステル系UVクリアーが使われているのだと思います)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も御贔屓頂き有難う御座いました!