NISSAN SKYLINE R34 Tail Light

img1906 丁度四年くらい前にご依頼頂いたスカイラインR34用の社外品テールランプです。作業内容は普通のスモーク塗装だったのですが、オーナー様から頂いた装着済みの完成画像が格好良かったので改めて紹介させて頂きますね。

img1958 意外と面倒だったのがマスキングで、土台の黒い部分は車体に装着されれば恐らく見えなくなると思いますが、小物塗装の場合はそういう訳にはいきませんので(この状態で渡すので)、一応しっかりマスキングしておきます。

img1959 多分黒いプレートも一緒に塗っても問題は無いと思うのですが、やはり気分的に良く無いという事で、かなりしっかりマスキングしています。

img1960 スモーク塗装は塗膜の厚みで濃淡が変わってしまうので、今回のような平面では無い部分への塗装はちょっと難しくなります。「これだけの段差で?」と思いそうですが、エアースプレーでの塗装となると空気の流れが変わると塗膜の付き方も全然変わってしまうのです。しかも一旦濃淡が付いてしまうと最後まで取れませんしね。

img2005 濃度としては「薄め」で、元の赤が派手だった分、スモークが綺麗に表現出来ていると思います。

img2006 こういう点では純正品よりも派手な社外品の方がスモーク塗装には適しているかも知れません。

img2007 無駄に手間を掛けたマスキングですが、そのお陰でこの状態で見てもとても塗装したとは思えないように仕上がっていると思います。車体に着いてしまえば全くの無意味なのですが(笑)。

img2080車体色は濃色系ですが、スモークテールが黒過ぎないお陰で極悪さは控えめになってくれていて、むしろ上品ささえ感じられると思います。

NISMOメーターパネル塗装承ってます

nismo 先日到着しておりましたニスモのメーターと、そのカバーパネル3枚です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

nismo1 ご依頼内容はスモーク塗装で、オーナー様曰く、「メーターを自発光式にする為メーター中身が見えない状態にしたい」との事で、それぞれの濃度を変えて3種類のカバーパネルを作ります。

nismo2濃度の目安としては「1番濃い分で日に当たらないと見えないくらいで、 2枚目はそれよりも少し薄く」、という感じで承っております。こちらは一番薄いスモークです。

nismo3 その次の真ん中がこちらです。

nismo4 一番濃いパネルがこれですね。

nismo5 こうやって見ると薄過ぎるような気がしますが、これはメーターが上を向いて照明が直接当たっているからです。

このまま角度を変えてみると、

nismo6こんな感じになります。

恐らくさらにこれにフードが付くと思うので、一番右側の濃いスモークは日中でも日が当たらなければ真っ黒に見えると思います。

一応予定ではこのパネルを参考にスモーク濃度を決めるつもりですが、もしご要望が御座いましたらその旨お聞かせ頂ければと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

W124エアークリーナーボックス AMGプレート 下塗り

benz297今週は自転車フレームの塗装がいよいよ佳境を迎えるところで、ちょっとそちらに集中して作業を行う予定ですので、こちらの日記では余り紹介出来る事が無いかも知れません。ただそちらの自転車フレームも年明けに紹介出来る予定ですので、宜しければその時ご参照頂ければと思います。ちなみに今日は三回叫びました(笑。集中している時はいつもの事なので問題ありません)。

画像は先日下塗りのシルバーを塗装したW124のエアークリーナーカバーに装着されるAMGのプレートで、使っている原色は比較的金属感の強いシルバー(MIX818)です。メタリックの粒子感が殆ど無く(MIX595くらい)、ただ正面の輝きは明るく(MIX812に近いかと)透かしは黒いので金属っぽい質感になります。もっと曲面的な形だとその差が判り易いので、後日社外記の方で一緒に塗ったダースベイダーを紹介したいと思います。

諸々どうぞもう少々お待ち下さいませ!

W124エンジンルーム内パーツ 下準備

benz291 こちらもお待たせしました!メルセデスベンツW124のエンジンルーム内のパーツ一式も作業開始しておりますのでご安心下さいませ。

ご依頼内容としては、前回ご依頼頂いたR129のインマニと同様に艶々の仕上げでご指定頂いていますので、まずはザラザラとした素地を平滑にする事から始めます。

benz292作業工程としては「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった内容で、最初に#240で全体を研磨した後、ウォッシュコンパウンドとスコッチ(繊維状の研磨材)で足付け&脱脂洗浄を行います。

benz293 ちなみに見えない裏側は塗らないつもりでしたが、一応色だけでも塗っておこうと思いましてこちらも一緒に作業しています。

benz294 細かい部分はペーパーやスコッチでは研ぎきれないのでいつもの様にウォッシュコンパウンド&ナイロンブラシでガシガシと傷を付けておきます。

benz296エアークリーナーボックスに付いていたスターも黒い部品と同様ザラザラとした素地なので、これも同じ様に削ってサフェーサーで平滑に仕上げます。

benz295 意外と忘れがちなのがフチの処理で、大抵後でペリペリと剥がれたりするのはこういう所から起こるケースが多いです。普段は何ともなくても何かにぶつけたり曲げたりした時に剥がれるきっかけになり易いんですよね。ちなみにサフェーサーは軟化剤を入れて塗膜に柔軟性を持たせるようにします。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

W124エアークリーナーボックス AMGプレート 下塗り

benz285 エアークリーナーボックスなどエンジンルーム内の補機類と一緒にご依頼頂いているAMGのプレートです。少し早いのですが、今回使う予定の原色(シルバー)について事前に確認しておきたかったので先に下塗りをしておきました。

全体にペーパーで研磨して足付け処理をし、細かい部分はいつものようにウォッシュコンパウンド(液体の研磨粒子)とナイロンブラシで処理します。イメージとしては車のボディにこれを行うと全面艶消しになるような感じです。

benz286台にセットして、まずはシルバー色の塗装となります。が、しかし・・・。

benz287塗ってあった黄ばんだシルバーだと判りにくかったのですが、今回新たに塗った明暗度の高いシルバーだと文字の表面にある凸凹がよく目立ちます。まだ下塗りの段階ですが、さすがにこれは後からだと修正出来そうも無いので、一旦本塗りを中断して下地をやり直す事にしました。

benz288 で、結局全体的な歪も気になったので、当て板を当てて#240からやり直し、大分平滑になるまで研ぎ落としました。最終的に#1500で均して仕切り直します。

benz289 プラスチック素地が露出した面にはプラスチックプライマーを塗布し、改めてシルバーを塗り直しました。凸文字も綺麗にシャープに仕上がってくれたと思います。

standox8使った原色は以前社外記で紹介した新色のシルバーで、特徴としては正面が明るく透かしが黒い、そしてメタリックの粒子感が殆ど無い(細かい)と言う点です。要は高輝度メタリックみたいな感じですが、普通のベースコートとして使える(最初からシャブくは無い)と言うのが新しい感じですかね。値段も普通の倍くらいと控えめです。

benz290使ってみた感じとしては、今回のような小面積で平面的な部分には効果は少ない模様です。また今までの高輝度メタリック同様、下地の状態にも影響されるっぽく、今回一緒に塗ったダースベイダーの方はこのプレートに比べるともっと金属感が強く感じられました。まあただそうなると結局今までの塗料と同じなんですけどね(とても手間が掛かり費用は倍増です)。

ただその他色々発見もあったので、こちらに関しては後日社外記でも紹介したいと思います(ただSTANDOXユーザーさん向けになると思いますが)。

上の画像はクリアーを塗った状態で、これもまたベースコートのままに比べると少し金属感は劣る質感になります。ただ今までのように「塗った瞬間にカブったようにメタル感が消える!」と言う事とは別です。そもそもそこまで金属感のある塗料でも無いですし。私的には「プラッティングシルバーの希釈していない版」に近いと思っています。

尚、こちらの部品の今後の作業工程としては、クリアーが完全硬化したら再度全体を足付け処理→ベースコートの黒を塗装→凸文字天面を研磨してシルバーを露出させ→再度全体にクリアーコート、といった内容となります。以前行ったBRABUSのエンブレムと同じ様なやり方ですね。

その他の部品も順次作業していきますのでどうぞもう少々お待ち下さいませ!