大変お待たせしました!BMW MINI(恐らくR60クロスオーバー)のボンネットバッジとリヤエンブレム兼オープナーは無事本塗り完了しておりますのでご安心くださいませ。
今回はベースカラーを「アブソリュートブラック」(カラーコード:B11)、ロゴ部分とフチの丸いラインを「チリレッド」(カラーコード:851)で承っておりまして、本来であれば最初にベースカラーを塗るところですが、色の隠ぺい力の関係上、今回は先に文字の部分(赤い方)を先に塗っていきます。
このチリレッドは隠ぺい力が弱く、下が黒だと多分ウェットで7コートくらいしないと完全隠蔽しないっぽいです。なので今回ももう少し隠蔽力の強い赤(VWのレッド)を下色として塗ってからチリレッドを塗っています。下地が白でこれであればウェット3コートで大丈夫でした。
ベースコートのレッドを十分自然乾燥させたらマスキングの準備をします。今回は赤で残したところにマスキングシートを貼るといった感じで、いつもとは逆の順番になります(文字が凹む訳なので余り好きでは無いのですが、この色の組み合わせである以上これがセオリーとなります)。
難しいのは周りのラインをセンターに合わせる事で、しかも横の平行も出さなければいけませんから、この場合は位置の微調整が出来る水貼りで行っています。
ちなみに最初はアプリケーションシート(透明なフィルム)を四角いまま行っていたのですが、そうするとどうしても隙間に残った水を出せなくて、「前回はまさかのドライ貼り?!」と思って当時の日記を見てみたら、どうやらアプリケーションフィルムをギリギリに貼って水を出しやすくしていたようです。なるほど~!ってちょっと感動してしまいました(本当に頭が弱くて・・・)。
さらにドライヤーで水分を乾かしながら、しっかりマスキングシートを指定の位置に貼り付けます。
その後再び一階に移り、今度はブラックメタリックを塗ってマスキングを剥がします。ブラックの方は2コートも塗れば隠蔽するので、これであれば文字の際の仕上がりが悪くならないと言う訳です。4コートも塗ったらこんな風にシャープには仕上がらないんですよ。綺麗に仕上げたい場合はせいぜい3コートまでが限界だと思います。
そしてクリアーを塗って本塗り完了です。ただそれでも塗り分けた塗膜の段差は出来ていますから、完全硬化後に当て板を当てて削り磨く事となります。文字が出っ張っている分には多少なら変では無いのですが凹んでいるととても不自然で気持ちが悪いのです。
そしてフロントのボンネットバッジも本塗り完了です。ABSの板を加工して作製した中央のプレートが湾曲しているのがよく判ると思います。やり方は全て紹介していますので是非どなたかチャレンジしてみて下さいませ。実際にやってみると判りますが、横方向と縦方向でカーブが違うのでそれの修正が結構大変な筈です。