W124エアークリーナーボックス AMGプレート 下塗り

benz285 エアークリーナーボックスなどエンジンルーム内の補機類と一緒にご依頼頂いているAMGのプレートです。少し早いのですが、今回使う予定の原色(シルバー)について事前に確認しておきたかったので先に下塗りをしておきました。

全体にペーパーで研磨して足付け処理をし、細かい部分はいつものようにウォッシュコンパウンド(液体の研磨粒子)とナイロンブラシで処理します。イメージとしては車のボディにこれを行うと全面艶消しになるような感じです。

benz286台にセットして、まずはシルバー色の塗装となります。が、しかし・・・。

benz287塗ってあった黄ばんだシルバーだと判りにくかったのですが、今回新たに塗った明暗度の高いシルバーだと文字の表面にある凸凹がよく目立ちます。まだ下塗りの段階ですが、さすがにこれは後からだと修正出来そうも無いので、一旦本塗りを中断して下地をやり直す事にしました。

benz288 で、結局全体的な歪も気になったので、当て板を当てて#240からやり直し、大分平滑になるまで研ぎ落としました。最終的に#1500で均して仕切り直します。

benz289 プラスチック素地が露出した面にはプラスチックプライマーを塗布し、改めてシルバーを塗り直しました。凸文字も綺麗にシャープに仕上がってくれたと思います。

standox8使った原色は以前社外記で紹介した新色のシルバーで、特徴としては正面が明るく透かしが黒い、そしてメタリックの粒子感が殆ど無い(細かい)と言う点です。要は高輝度メタリックみたいな感じですが、普通のベースコートとして使える(最初からシャブくは無い)と言うのが新しい感じですかね。値段も普通の倍くらいと控えめです。

benz290使ってみた感じとしては、今回のような小面積で平面的な部分には効果は少ない模様です。また今までの高輝度メタリック同様、下地の状態にも影響されるっぽく、今回一緒に塗ったダースベイダーの方はこのプレートに比べるともっと金属感が強く感じられました。まあただそうなると結局今までの塗料と同じなんですけどね(とても手間が掛かり費用は倍増です)。

ただその他色々発見もあったので、こちらに関しては後日社外記でも紹介したいと思います(ただSTANDOXユーザーさん向けになると思いますが)。

上の画像はクリアーを塗った状態で、これもまたベースコートのままに比べると少し金属感は劣る質感になります。ただ今までのように「塗った瞬間にカブったようにメタル感が消える!」と言う事とは別です。そもそもそこまで金属感のある塗料でも無いですし。私的には「プラッティングシルバーの希釈していない版」に近いと思っています。

尚、こちらの部品の今後の作業工程としては、クリアーが完全硬化したら再度全体を足付け処理→ベースコートの黒を塗装→凸文字天面を研磨してシルバーを露出させ→再度全体にクリアーコート、といった内容となります。以前行ったBRABUSのエンブレムと同じ様なやり方ですね。

その他の部品も順次作業していきますのでどうぞもう少々お待ち下さいませ!

牽引フック 穴部塗装

hook_1 先日本塗りを終えていたスチール製の牽引フックです。色はボディ同色の「ミディアムパープリッシュグレーマイカ」(カラーコード:A39)です。

今回の本塗り時の固定方法は、いつものようにS字フックでぶら下げるのでは無くシャフトを差し込んで塗りましたが、そうなると穴の内側で塗れていない部分が多いので、一応最後にこの中も塗っておく事にしました。ちなみに表面は既に磨き処理が終わった状態です。

hook_2 穴のマスキング方法としては、以前何かで使ったマスキングシートの余りのシートを使って、穴より少し食み出た感じに貼っておきます。マスキングテープだけを使ってマスキングをする事も勿論可能ですが、あの超多角形(16角形くらいでしょうか・・・)みたいに貼るよりはこの方が楽だと思います。勿論私もやりますけど(笑)。

hook_3本塗りを終えてから数日経っていますが、塗料の着いたテープを貼りっぱなしにすると跡が残ったりするので基本的には塗ったら直ぐに剥がしてしまいます。自動車のオールペンで先にルーフ(屋根)を塗り、ビニールを被せたまま放置したりブースで焼いてしまったりすると全面地図のように凸凹になってしまうアレと同じです。塗装屋さんは皆さん経験あると思いますが、まさに地獄とはあのことですよね(いやもう思い出しただけで心が震えます)。

と言う事であとは数日寝かして完成ですが、後からこれの受け部分の部品と、バッテリーの取っ手となるパーツも追加でご依頼頂いていますので、完成の紹介はそちらと一緒にご案内いたしますね。どうぞもう暫くお待ち下さいませ!

HONDA H22Aヘッドカバー 結晶塗装 完成

honda18 こちらもお待たせしました!ホンダのH22Aなるヘッドカバーはブルーの結晶塗装で完成となります。明日以降で発送可能となります。

honda19 撮影したのは先ほど紹介したCB1300のヘッドカバーの後で、ただ段々と日が陰って来たので角度を変えて撮影しています。むしろこの方が彩度が綺麗に見えるのでCBの方もこうやって撮れば良かったんですよね。ただ面研した凸文字部分が反射し過ぎて写らないと言う・・・。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

honda13純正の塗装は結晶塗装の黒で、ただホンダ系の結晶塗装は大抵の場合数年経ってペリペリと塗装が剥がれてしまうので、今回も全部剥がして一からやり直しています。ちなみにシルバーに塗られた塗装の方が剥がれ難い傾向にあるようです(私的見解です)。

honda21 既存の塗膜は溶剤浸け置きで綺麗に剥がれてくれたので今回サンドブラスト作業は行っておらず、そのお陰でプラグホールやボルト穴周りは元の綺麗なアルミ地をマスキングでそのまま残せています。ボルト部分は塗ってしまっても問題は無いのですが(元々塗ってある物の方が多いのでそれでオイルが漏れるとは考えられません)、残した方が見た目的に格好良いので単にそうしているだけです。

honda22一応こちらも室内で撮影した画像があるので、そちらはフェイスブックページの方でアップしたいと思います。出来ればそれぞれ内容を変えたいところですが、今のところそこまで手は回りませんでして・・・。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

HONDA CB1300ヘッドカバー結晶塗装 完成

cb130011 大変お待たせしました!ホンダCB1300のヘッドカバー、結晶塗装の赤で完成となります。

cb130012 赤は一応オーナー様の希望に沿って「鮮やかで濃い赤」になるようにしています。画像だといつもと変わり無いように見えますが実際はもっと鮮やかに見えますのでご安心下さいませ。

最初の状態も紹介しますね。

cb27パッと見は未塗装に見えますが、ヘッドカバーはアルミ素地にクリアーが塗ってあって、小さいカバーの方はシルバーが塗ってあります。

cb130013 車体に装着されると実際に見えるのは両端だけなので真ん中の方はどうでも良いのかも知れませんが、それを言うと車(四輪車)の場合はボンネットの中ですから、この辺はもう完全に自己満足の世界ですよね。

ちなみにこれの両端に先日紹介したゴールドキャンディーに塗装した丸いサイドキャップが装着されます。一体どうなるんでしょう・・・。

cb130016ちなみにこちらは室内の照明で撮影した画像で、色味に関してはこの方が実物に近いです。自然光で撮影したものに比べると大分赤が濃く見えるのが判ると思います。

cb130015それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!