フィットテールランプ 本塗り

 こちらは先日届いたばかりのフィットの純正テールランプですが、今回はスペース的に空きがあったので先に塗らせて頂く事にしました(これより先にお預りしておりますR34のテールランプは全部で9点ある為、そちらは次回に纏めて塗らせて頂きます)。

 レンズ以外の部分はマスキングしてあり、被塗面は#1300相当で足付け処理を行っています。よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

 今回のレンズは元々若干のスモークが入っていて、またオーナー様的にも「あまり黒くしたくない」との事で、既存の状態に「極薄目」のスモークを施すようにしています。

若干でもスモークが入る事でコントラストが増し、また高品位なアクリルポリウレタンクリアー(クリスタルクリアー)により、元々あったプラスチックな質感を払拭するのが狙いであります。

 スモーク自体の濃さは薄いのですがベースコートは4回塗っていて、塗料中のスモーク含有量を減らし、その分コート数を増やす事でムラとダマを目立たないようにしています。

こちらもテールランプとは別にルーフアンテナの塗装も承っておりますので、次はそちらの下地処理(凸文字の除去)からの作業になる予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジェイド ミラーウィンカー 本塗り

 先日お預りしておりましたジェイドのミラーウィンカー(恐らく社外品)です。ちょっと早いのですが、マスキング無しのべた塗りなので他のテールランプと一緒に先に本塗りを行う事にしました。

 スモークの濃さは当初「薄目」だったのですが、その後「薄目より少し濃く」と変更になりましたので、それに合わせて濃度を調整しています。

 濃度が決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 画像だと薄く感じるかも知れませんが、ミラーに装着されると横側がミラーカバーに覆われて光が入らなくなる為、さらに黒く見えるようになるかと思います。

またこの形状からして、ミラーカバーよりレンズが多少張り出す筈なので、見えると思われる側面部分も同じ様なスモーク濃度&艶々に仕上げています。

こちらは一緒にステンレス製のドアガーニッシュもご依頼頂いておりますので、次はそちらの作業となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポルシェボクスターテールランプ 本塗り(枠のみ)

 先日お預りしておりましたポルシェ968ボクスターの純正テールランプです。

 今回は複雑な塗り分けの為、本塗は二回に分けて行います。まず一回目の今回は、テールランプフチの「濃い赤」からとなります。

 また塗り分けの境界線は、既存のラインよりも2ミリくらい上にする為(既存の境界線が余り美しくない為)、それに沿ってマスキングラインを決めていきます。

 自然な曲線を描くようラインテープを貼り、左右を極力対称にします。

ここまでが本塗り前日までの作業で、

 ここからが本塗り当日の作業となります。良く脱脂清掃をし、エアーブローで埃を飛ばしたら、

 塗装するフチ以外の部分をマスキングします。

ただしこのままでは下側の赤い部分と、上のシルバー(&スモーク)の部分で色が違ってしまうので、

 さらに下側の赤い部分をマスキングします。

 「C字型」の開口部にある少しの部位も同じようにマスキングをします。

プラスチックプライマーを塗布後、シルバースモークの部分に透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。4コート程塗りました。

 下側のマスキングを剥がします。

 上側はクリアーレンズでは無く「シルバースモーク」=少し黒ずんだシルバーだった為、その上に透明な赤を塗ると、このように下側の赤よりも黒い赤になります。

 と言う事で、今度は下側の赤い部分にまずは「レッドキャンディー」を塗って「色相」を合わせ、

 続けてスモークを塗って上の「黒い赤」に「明度」を合わせます。

 スモーク塗料の含有量を調整しつつ、コート数を重ねて色味が合うようにします。画像は色の確認の為にマスキングテープを少しだけ剥がしているところです(この後もう一度塗るのでテープは元に戻します)。

色相・明度が揃ったのを確認したら、

 フチ全体を通してスモークを塗り、もう少し黒さを出しておきます。ただし次の本塗りでは最後にテールランプ全体にもう一度スモークを塗るので、その分一歩手前で止めておきます。

 マスキングを剥がしました。単にフチを塗るだけですが、かなり面倒な事をしているのが判るかと思います。

 再びプラスチックプライマー塗装後、全体にクリアーを塗ってまず1工程目の本塗りが完了です。

この後60℃40分程の熱を少なくとも2回掛けて塗膜を完全硬化~締まり切りさせて、再び全体を研磨足付け処理を行ったら次の2工程目の本塗りを行います。

判り易いよう、最初に掲載したイメージイラストをもう一度紹介しますね。

まずは今回でこの「赤黒いフチ」の部分が終わり、次はクリアーレンズ部の一部を下に合わせて赤に塗装、その後全体に薄くスモークを塗ってもう一度クリアーを塗ります。

まだ半分にも来ていない状態ですが、また作業進行しましたら改めて紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Nワゴンテールランプ 本塗り

 先日お預りしておりましたホンダNワゴンの純正テールランプです。

バックランプ部分に貼るマスキングシートは今回データから作成した物で、こちらは本塗り当日に水を使って貼り付けます(12時間くらい貼りっ放しにすると糊がレンズ面に残って大変な事になります)。

 上部ウィンカー部分をマスキングし、プラスチックプライマーを塗布します。

 透過性の赤=レッドキャンディー塗装後、マスキングを剥がし、再びプラスチックプライマーを塗ります。

以前施工したNワゴンカスタムのテールランプを塗った時の画像を参考に、スモークの濃さを調整して塗ります。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 台の上にそのままテールランプを置くと側面がオーバーハング気味になってクリアーが垂れ易くなってしまうので、下にボール紙の心棒を貼り付けて少し立ち上がるようにしています。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で、今回のターンは全てこちらとなっております。

それでは完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスターテールランプ 本塗り

先日お預りしておりました、マツダNCロードスターの純正テールランプです。

少し前に土台部分をマスキングし、レンズ面は足付け処理をしておきました。

良く脱脂清掃をし、プラスチックプライマーを塗布して本塗り開始です。

 スモーク濃度は以前施工した同型のテールランプを参考に、「極薄目と薄目の中間」の濃さになるよう調整をします。

 スモークの濃さが決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります(今回のターンは全てこちらのクリアーとなります)。

最初の状態と見比べると黒くなったのが判りますが、これ単体で見ると「塗ってあるの?」と言うくらいの濃さに抑えてあります。またこれくらいの薄さだとムラやダマが目立ちやすくなりますが、よく見てもそれらは感じられない仕上りに出来ているかと思います。

この状態で一晩寝かし、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!