NCロードスターテールランプ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたマツダNCロードスター純正テールランプの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々4年前くらいに「極薄目と薄目の中間」の濃さでスモーク塗装をご依頼頂いた製品で、

今回はそれをもう少し濃く、この時の濃さを参考に新たにスモーク塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

スモーク塗装は通常の塗装と違って下地を透過させる塗装ですから、傷等があったりした場合には再塗装は不可能ですが、今回のように状態が良ければ再塗装は可能です。塗膜の強度自体は自動車ボディのそれと同様で、使用している材料(樹脂)や作業工程、設備(エアードライヤーやフィルター等)も同じ内容となりますから全く問題ありません。

今回の透過性塗装のターンで行った案件は、4件中3件がリピーターの方となっています。現在は全体の3割~4割くらいがリピーターの方で、いずれ体が動かなくなったらウェブサイトをクローズドにして、リピーターの方と紹介制での対応にしようと思っています(新規の方からのメール件数を減らす為)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂き誠にありがとうございました!

NCロードスターテールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたNCロードスター(とその他の)テールランプです。

うっかりしていましたが、台に乗せて塗装する前の画像を撮り忘れていました。大変失礼をいたしました・・・!

御指定の濃度は「薄目」で、この時の画像を参考に含有量を下げた薄いスモークを塗り重ねて調整します。

今回は元々「極薄目と薄目の中間」で塗装されていた物なので、それを半段階濃くするような感じです。微妙な違いなだけに調整に気を遣います。

塗装は見る角度によって色味が変わって見えますが(フリップフロップ性)、被塗物の構造自体に大きく影響される透過性塗装はさらにそれが大きくなりますので、一方向だけに囚われず、全体の雰囲気を感じながら濃さを調整しています。感覚的な事で物事を決めるのは私的に好きでは無いのですが、毎回違う物を塗る事になるのでこの辺はどうしようも無いですかね。手作り品でよくある謳い文句に、「すべての工程を手作業で行うので二度と同じ物が出来ません」とかをポジティブな感じに言えたらどんなに楽になるのかと・・・。

という感じで緊張で吐き気を催しながらベースコート(スモーク)を小刻みに塗り重ね、私的に思う丁度良い濃さになったら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアー自体は通常の塗装と変わり無いので、ベースコートよりむしろこちらの方が気は楽です(とは言ってもこれは良い塗料のお陰でもあるのですが)。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

昔ディーラーに勤務して車体を塗っていた時は、DUPONT(現CROMAX)のS690というクリアーを使っていて、そちらもレべリングが良く垂れにくい良く出来たクリアーだったのですが、休日に行っていた町工場のアルバイトでは10:1のクリアー(パナロック)を使っていて、「肌が出来ないのに垂れ易い」という、外に出なければ知らなかった経験を色々とさせて頂きました。クリアーが柔らかくて磨き作業が本当に楽だったのを今でも覚えています(あれだったら体もここまで痛めなかったのではと・・・)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ関係透過性塗装 下準備

先日から作業を始めている、次の透過性塗装のターンで本塗りを行う予定のテールランプ等レンズ一式です。

ローバーミニのテールレンズは反射板が無いので、そのまま養生を行ってしまうと光が透過しなくなってスモークの濃さが判らなくなってしまいますから、透明なフィルムやビニールを使ってマスキングを行います。

また他のレンズには反射フィルムを使い、仮想反射板としてこれも塗りながらスモークの濃さが確認出来るようにしておきます。

今回は2セット8個を塗るので、それぞれ4個ずつ「光が通るマスキング」と「光を反射するマスキング」にしておきました。

凸文字の隙間にはペーパーが入り難いので、

コシの強い(毛が固い)ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

その他、バリが残っている箇所は#120~で研磨して均しておき、フチは#500、被塗面は#800で足付け処理、最後に全体を#1300で均しておきます。

小さい物は手で持って塗れるよう、芯棒を固定しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ関係透過性塗装 下準備

次の透過性塗装のターンで本塗り予定のテールランプ等レンズパーツ一式です。


ソリオテールランプ塗装承ってます

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ROVER MINIテールランプ塗装承ってます

NDロードスターテールランプ塗装承ってます


画像上段は現行型NDロードスターの純正テールランプで、下段はNCロードスターの純正テールランプです。NCロードスターの方が少し黒いですが、こちらは以前「極薄めと薄目の中間」の濃さでスモークをご依頼頂いたからで、今回これらをこの時の「薄目」の濃さに承っています。こうやって並べて見ると、NDロードスターのテールランプはクリアーレンズ部が既にスモークっぽくになっているのが判るかと思います。

電球の穴をマスキングし、泥汚れを清掃します。ブラシが入らないところは筆を使い、隅まで綺麗にしておきます。

その後はよく乾燥させておきます。

この後は被塗面以外をマスキングし、レンズに足付け処理を行います。来週中には本塗りを行う予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NCロードスターテールランプ塗装承ってます

先日到着しておりましたNCロードスターの純正テールランプです。こちらのオーナー様は、以前この画像のテールランプを「極薄めと薄目の中間」の濃さでスモーク塗装をご依頼頂いた方で、 今回は改めて「薄目」の濃さで再塗装を承りました。この度も当店をご贔屓頂き誠にありがとうございます!

判り易いよう、塗装前の画像も紹介しますね。

元々はこのような状態(未塗装品)だった物を、

「極薄めと薄目の中間」の濃さで塗装したのが今回の御依頼品となります。

塗膜に傷等は殆どありませんので、通常通りこの上からスモーク塗装を施して「薄目」の濃さになるよう調整を行います。

参考画像も紹介します。

かなり微妙な違いですが、その他の画像を見て頂くとその差が判るかと思います。「極薄めと薄目の中間」は「言わなければ塗装した事自体が判らない程度」で、「薄目」は「同車種に乗っていれば「あれ?」と気が付くような感じ」になるかと思います。

クリアーは今回もクリスタルクリアーへの変更で承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!