ランエボ純正ブレンボキャリパー 本塗り

 先日お預かりしておりましたランサーエボリューション純正のブレンボキャリパー(フロントのみ)です。いつものブレーキ屋さんにて洗浄~サンドブラストを行って頂き、少し前に戻って来ていました。ちょっとタイミングが早いのですが、このままだと錆びが出てしまうので先に塗らせて頂く事にしました。

 そのままの状態でも塗れるようになっていますが、塗装した後に艶が出るよう#120~#180でアルミ素地を研磨しておきます。ただしシングルアクションだとプライマーが密着しない為、最後はダブルアクションサンダーで仕上げます。

 全体をシリコンオフで洗い流すようにして脱脂清掃し、本塗り開始です。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

 塗膜の厚みをつけたくない箇所にはベースコートの黒を塗り、よく乾燥させたらマスキングをします。画像では見えませんが、ブレーキパッドを固定するシャフトが通る穴もそのまま塗ってしまうと装着出来なくなってしまう為、プライマーとベースコートの黒のみにしています。

 そしてベースコートを塗布します。今回は元々あったランエボキャリパーの近似色でドス黒い赤となります。

 十分に乾燥させたらマスキングをして、bremboのロゴを白でスプレーします。

 これでベースコートが完了です。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。その間に付属品パーツの洗浄なども行っておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

イヤホンプレート塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた64 AUDIO Fourte Noirのイヤホン塗装、完成となります。オーナー様のご希望により、本日既に発送させていただきました。

最初の状態も紹介しますね。

 元々は銅製のプレートに薬品か何かを使って緑青の意匠をつけ、それにロゴをプリントしてクリアーが塗られていました。

小さい物なので分解した状態で塗らないと難しいところもあり、オーナー様にメーカー(販売店)に取り外し可能かを調べて頂いたのですが、対応は出来ないという事で今回はマスキングにて行う事となりました。

色についてはブルー系のキャンディーカラーで、今回はオーナー様が予め実際の塗色を見られたいとの事で事前に調色作業を行い、画像の色板(テストピース)を作成して発送しました。尚、調色作業・色板の作成は別途有料にて対応しております。

 またプリントしてあった文字の段差が、元々塗られているクリアーに対してかなり厚みがあった為、このままは塗らず(削らず)、一旦クリアーを下塗りとして塗ることにしました。

今回のイヤホンは、形状的に普通にマスキングをしようとしても上手く貼れない為、予め型を作り、レーザーでカットしたマスキングシートを使って対応しました(経験のある方なら判ると思いますが、通常のカッティングプロッターでこの細かさを正確にカットする事は出来ません)。

キャンディーカラーの塗色は「ブルー:グリーン =4:1」のブルーグリーンとしています。

下色に黒を塗り、その上にSTANDOXの原色では一番粗いメタリック(MIX598)を重ね、明るさを抑えつつギラツキ感を強調させています。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

奥にある色板は車型と平板どちらも同じ色で、 正面だと明るい青緑となりますが、透かしでは黒さが表現されているのが判ると思います。

 フラッシュを使った撮影もしてみました。

どの画像もサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらはスポットライト下で撮影した画像です。オーナー様に頂いた参考画像のギラツキに近い感じに出来ているかと思います。

それでは到着まで今しばらくお待ちくださいませ。この度も当店をご贔屓頂きまして誠に有難う御座いました!