ホンダフィットテールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたホンダフィットの純正テールランプです。クリアーレンズに見えますが、ウィンカーとバックランプ以外には少し赤茶色っぽくなっています。

 ご指定のスモーク濃度は「薄目」で、型は違いますが以前施工した時の画像を参考に濃度を調整しています。レンズ面が大きかったり内部反射板の輝きが強い場合は、同じ濃さでも多めにスモークを塗って(濃くして)調整します。毎日同じ部品なら決まった塗り方で良いのですが、予めデータ化が出来ないのはこの為ですね。プレッシャーの余り、本塗り当日は胃液が逆流しているのか吐き気で目覚めたりします(最近あまりにも酷いので先日消化器科に診てもらいましたが、問題はありませんでした。笑)。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 小物の塗装で、特にテールランプは「塗り肌」を極力無くした仕上りにしたいので、如何にして平滑に仕上るか色々工夫しています。具体的には車体を塗っていた時よりガン距離を近くし、硬化剤・シンナーは遅めの設定にしています。

ガン距離を近くすると塗着した塗料はその分多めの溶剤を抱えていて、それにより指触乾燥が遅くなり長い時間レベリングをしてくれますが、表面だけが固まってしまうと塗膜中の溶剤が抜ける時に肌を荒らして艶引けの原因にもなります。ですので一晩は常温(実際は20℃では無くとの時の気温)でゆっくり乾燥硬化させ、その後60℃程で強制乾燥硬化させるようにしています(ただこれはコストを抑える事と、無用に環境負荷を与えない為にまとめて熱を入れているという事でもあります)。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ダッジラムコーナーレンズ 本塗り

先日下準備を行っていたダッジラム用の社外品コーナーレンズです。

 溝に塗られていたシリコーンシーラーは綺麗に除去してありますが、その油分はハジキの原因にもなりますので、しっかりと脱脂清掃を行っておきます。

 色は以前施工したキャラバンのコーナーレンズを参考にと御指定頂きましたので、その時の画像を参考にして色を調整していきます。比較的赤味(オレンジ)が濃いですが、イエローも入れて調整しています。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

場所によっては枠とレンズがピッタリついている箇所もあるので、フチのマスキングテープはクリアー塗装直後に剥がしてあります。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ボルボコーナーレンズ 本塗り

先日下準備を行っていたボルボ240用社外品フロントコーナーレンズです。

こちらも先ほど紹介したインナーレンズと同様、裏側に土台(反射板)の無いレンズ単体の部品となりますが、比較的面積があって形が平らな為、裏側に反射フィルムを貼って色味が判るようにマスキングをしています。

スモーク塗装の場合にはこれを透明なシート(カッティングシートを貼る時に使うアプリケーションシート)にしたりもしますが、今回は透過性の橙=オレンジキャンディーカラーとなるので、色味の判り易い反射仕様としています。

 以前施工した時の画像を参考に、「イエロー+オレンジ」を塗り重ねていきます。

ちなみに赤味が強くなると元に戻せなく、黄色寄りになる分にはいつでもオレンジに出来るので、イエロー→オレンジといった調整の仕方になります。大体5~6コートの範囲で調整を終わらせます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。透過性の塗装は通常の塗色に比べて褪色し易く、特に有彩色はその傾向にありますので、耐UV性の高いクリスタルクリアーの仕様が必須となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポルシェ987 テールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたポルシェ987ボクスターの純正テールランプです。

ポルシェのテールランプは殆どの型がそのまま置くと下側が台に接触してしまう為、少し浮くような感じにしています。

 ご指定頂いている濃度は「極薄めと薄めの中間」で、知らなければスモークにしているのが判らない、といった濃さとなります。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

 作業的にはトップコートのクリアーに直接スモークを入れて塗った方が格段に速いのですが(数倍楽です)、それだと濃度の微調整が難しい為、通常の塗装通り2コート仕上げが基本となります。

「【お任せコース】の場合は濃度の調整が出来ない」というのはこれが理由で、艶を出そうとするとその分濃くなってしまいますし、また表面張力によってクリアーが溜まったところだけ濃くなるのでとても不格好に見えてしまうのです。ですのでスモークの場合はほぼ全て(99%以上)が【標準コース】以上でのお受付となっております。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ヘッドライトインナーレンズ 本塗り

 こちらも先日下準備を行っていた、ヘッドライト内に入っている透明なレンズ4点です。

 よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

 濃度は「極薄目と薄目の中間」となります。

 「言われなければスモークにしたとは分からない」くらいの濃度で、ただ薄いスモークでもキャンディーカラーの特徴でもあるコントラストが強調されますから、元のようなプラスチック的な質感を払拭出来る効果があります。

 裏側にマスキングテープを貼ってしまうと濃度が判らなくなってしまう為、今回はマスキングはせず全面クリアーを塗る方法にしています。

 裏側にも足付け処理、プラスチックプライマーを塗ってあります。スモークを塗るのは表側のみです。入り組んだ箇所はスプレーの際に空気の流れが止まってしまう為、裏側から塗るとムラが出て綺麗に塗れない為です。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 塗装面積は少ないのですが、今回塗装したご依頼品の中では一番手間が掛かっています。

素材はPC(ポリカーボネート)で、これはヘッドライトレンズ(アウター)も同じですが、そちらは表面にコーティングが施されているので当店ではお受付しておりません。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます(当店で塗装する物で60℃で変形したりするような物はありません)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!