KATOクレーンミニカー 運転席 下準備

先日のアーム部本塗りに引き続き、KATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riの運転席を含む腰上の作業を行っています。

画像は最初に分解していた時のもので、手摺は小さくて無くしてしまいそうだったので別作業で剥離を行うことにしました。

 元々足付け処理もプライマーの塗装もされていなかったので、バットにシンナーに浸して置いていたら簡単に剥がれてくれました。

 そして剥離を終えていた車体にそれらを取り付けます。こちらはまだサンドブラストはしていません。

手摺は車体にくっ付き過ぎないようボール紙を間に入れて隙間の調整を行っています。固定はエポキシ接着剤を使いました。

 ブラストボックスに入れて、

 サンドブラストを行いました。

 よく脱脂洗浄し、プライマーを塗布します。

 運転席とアーム土台はつながった形で2トーンカラーのラインが入る為、本塗りの前に仮組みをしておきました。ベースコートを塗っている途中に一旦この状態に組み付け、マスキングテープを貼ってラインを揃えるようにします。サイズが小さい分、実際の車体よりも誤差が激しいので慎重を期します。

 今回の本塗りはこれらのパーツを行う予定です。デカールの貼り付けや、後部にはトラ柄を塗装するので、アームの時よりも時間が掛かります。

 車体の2トーンカラーとなる下側のベージュは、ニットコウ(日本塗料工業会)色見本帳「G22-85H」でご指定を頂いていますので、それを基に色を作ります。既存の色見本(自動車車体用)の中には似たような色が無かったので、当店規定の色見本(画像右の物)を参考にする事にしました。

 トラ柄となるイエローは同じくニットコウの「G19-70V」をご指定頂いておりまして、こちらも車体色の見本帳には似た色が無かった為、同じく当店規定の色見本から作る事にしました。作った時はかなり手間が掛かりましたが(その年が赤字になるくらいでした…)、お陰で非常に役に立ってくれています。

 そしてトラ柄についてですが、一つ一つ貼ると中心や幅がずれてしまいそうだったので、実写の画像を基にデータを作り、

 そのまま貼って使えるマスキングシートをレーザーカットして作りました。寸分狂わず幅は均等に、左右対称になっているので貼るだけで綺麗なトラ縞が出来るようになります。

そして色を作ります。足した原色をその都度量り、配合データを残すようにしています。

 基にした色見本に使っている原色はMIX577とMIX570の2色で、それにオーカー(MIX574)と薄い黒(MIX564)を足して作りました。

 続けてトラ柄のイエローです。比較してみると黒さが足りないのが判ると思います。

元々使っている原色はMIX577とMIX570の二色で、それに薄い黒(MIX564)とオレンジ(MIX579)を足しました。

これで色が出来ましたのでいよいよ本塗り開始です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!