BMW i7エンブレム縁 塗装

先日本塗りを終えていたBMW i7の純正エンブレムバッジです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

フチの部分を足付け処理し、マスキングを行います。

元々この部分には薄い黒いプラスチック素地があって、出来るだけオリジナルの状態にされたいとの事だったのですが、ここだけをマスキングして残すとなると仕上がりが悪くなってしまう為、一旦ここもイエローで塗装し、最後に艶消し黒で塗装する事としました。

よく脱脂処理をし、エアーブローで埃を飛ばしたら、

ベースコートの黒を塗り、マスキングを剥がして完了です。

こちらはクリアーは塗らず、ベースコートに直接ハードナーを入れた仕様(激安コース仕様 )となります。

この後は再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

R34スカイライン用メーターパネル塗装承ってます

先日到着しておりましたR34スカイライン用のメーターパネルカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容はスモーク塗装で、

濃度についてはこちらを参考にとチェイサー用のメーターパネルも一緒にお預かりしております。少し茶色っぽいスモークで、対して当店で施工するスモークは青味寄り、さらに今回の透明なパネルは既に青味が着いていますが、これらの色味については気にされないとの事ですので、濃度が同じようになるように調整させて頂きます。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様への変更で承っております。

参考までに以前施工した画像も紹介します。

こちらはNISMOのメーターパネルで、3つ同じ物をそれぞれ違うスモーク濃度で御依頼頂きました。

こちらは三菱ランサー用となります。

今回の様なメーターパネルやバイクのスクリーンなどパネル単体でのスモーク塗装は、テールランプ等「土台」が着いている物に比べて難しく手間も掛かるので、面積に対して割高になってしまう傾向にあります。なので平面的な物であれば塗装よりも「フィルム」を貼る事もお勧めしています(今回のような3次元曲面はフィルムでは難しく綺麗に貼れないらしいですが…)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

トヨタ2000GTヘッドカバー 下準備

先日お預かりしておりましたトヨタ2000GTのエンジンヘッドカバー二個です。その後アルカリ洗浄槽→溶剤槽浸け置きをして塗膜を剥離しておきました。

溶剤槽に入れただけでは綺麗に剥がれてくれないので、ワイヤーブラシやスクレーパー等を併用しています。

尚、手前のヘッドカバーは腐食が酷かったので、

ブラストボックスに入れ、

サンドブラスト処理(軽め)を行いました。

尚、マグネシウム合金等腐食が再発し易いヘッドカバーの場合は、ブラスト専門店に委託して強力な直圧ブラストをお願いしています(私としてはその方が楽なのですが、往復の送料も掛かるのでどうしても費用が上がってしまうので、御希望される場合やここぞという時としています)。

その後リン酸処理を行い、よく乾燥させておきます。今回は丁度熱を入れる物があったので一緒に恒温機に入れておきました。

この型のヘッドカバーは一部研磨がし難い箇所=通常出っ張っている所が凹んでいる所があるので、塗装の前にアルミを露出させる部分を粗研ぎしておきます。具体的には#80→#120のダブルアクションサンダーで機械研ぎ後、やり難い箇所を手研ぎ#120→#180で仕上げておきます。

その後良く脱脂清掃し、

各部のマスキングを行います。ちょっと判り難いのですが、塗装後に研磨がし難い場所は黄色いマスキングテープが貼られた凸フィン部ですね。

この後タイミングが来るまで埃が乗らない場所で保管しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ハーレーエンブレム 下塗り

先日お預かりしておりましたハーレーのエンブレムです。

その後溶剤浸け置きで既存の塗膜を剥がしておきました。

こちらの製品は鉄に装飾クロムメッキが施されている物で(下地に銅メッキ)、そのまま塗装をしても塗膜は十分に密着しませんから、

足付け処理としてサンドブラストを行います。

ちなみにプラスチック(ABS樹脂)に装飾クロムメッキが施されている物にこのサンドブラストを行うとメッキが剥がれて浮いてしまうのでNGです。

裏側にもしっかり当てておきます。

被塗面が凸凹になる事でこの後に塗る塗料(プライマー)がしっかり密着してくれるようになります。ちなみにメッキの上にスモークを塗ると「ブラックメッキ風」になりますが、あの場合今回のような足付け処理が出来ない事になりますので、その場合はスプレー糊のような密着剤(私的にはプライマーとは呼べない)なる物頼りになり、ただこれだと点でななく「面」で抑えているだけなので十分に塗膜は密着はしていません。最初の頃は良いのですが、経年で密着剤の効果が下がるとペリペリと剥がれてくるので、当店では対応しないようにしています。

よく脱脂清掃し、

プライマーを塗布します。

表側が乾いたらひっくり返して裏側にもプライマーを塗り、

さらにベースコートの黒を塗っておきます。固定する際に隠れてしまう部分にプライマーのグレー色が残るのが嫌なのと、ベースコートをウェットに塗って肌を均しておき、最後に貼る両面テープがちゃんとくっつくようにですね。

ベースコートの黒が乾いたら芯棒に固定します。

塗装する際にはどうしても固定箇所が必要なので、その部分にプライマーが残らないようにしています(まあやらなくても良さそうですが…)。

そしてベースコートを塗布します。

今回の塗装(下塗り)では最終的に凸面の部分の色を塗っていて、こちらはトヨタ「グレーメタリック」(カラーコード:1G3)となります。

フチまでしっかり、裏側まで回り込むようにして塗布します。

完全隠蔽したら、

最後にクリアーを塗って下塗り完了です。

こういった形状で2色に塗り分ける場合、マスキングでの作業では現実的では無く(時間が掛かるのと仕上がりもそれに見合わない)、なので2回に塗装を別ける事でそれを表現します。

一度全体をクリアーで覆う事で簡単に下地が露出しない被膜が出来ますから、この後全体に黒を塗り、その表面を削り落とす(拭き取る)事で今回のグレーを露出させ、2トーンカラーを表現します。

模型などでは、エナメル塗料(フタル酸=ペンキのような強くない塗膜で、STANDOXの2Kエナメルとは全く違う塗料)を重ねて拭き取るような作業でこれを行いますが、それだと比較的弱い溶剤=ガソリン等で簡単に溶けてしまうので、今回のように屋外暴露下での使用は出来ませんからNGです。そもそも足付け処理無しで塗膜を重ねても全く密着しないので、これも実用する塗装(自動車車体補修塗装)では絶対にやってはいけない事の一つです。

この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度全体を足付け処理してから黒の塗装となります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(背面黒/枠艶黒)塗装承ってます

先日到着しておりましたスバル純正エンブレム前後です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容としては、


・メッキ枠を艶あり黒に

・アクリルプレートの背面(裏側)を黒に(クリアーコート含む)

・クリスタルクリアー


となります。

以前施工した似たような内容の案件がありますのでそちらを紹介させて頂きます。

この時はメッキ枠を艶あり黒、プレート背面(裏側)を黒、プレート表面に透過性の青=ブルーキャンディーで塗装を施しています。

今回は六連星のメッキをそのまま=表側からの塗装は行いませんので、傷が付かないようマスキングをして作業を行うようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!