SENNHEISER Microphone EW500 

先日お預かりしておりましたSENNHEISER EW 500 G4-935-JBワイヤレスマイクです。その後完成してオーナー様にお納めしていますので、改めて作業内容を纏め、施工事例のページに追加しておきます。

各パーツは#800相当の布状研磨副資材で足付け処理しています。

よく脱脂清掃したらまずは下塗りにSTANDOX MIX891を塗布します。粒子は中目、正面が最も明るく透かしが最も暗いシルバーメタリックです。

続けてキャンディーブルーとキャンディーバイオレットを混ぜた物を塗り重ねていきます。

膜厚によって色が変わってしまいますので、全体が均一になるよう塗り重ねていきます。

ちょっと判り難いのですが、見本として頂いた画像をiPadで見ながら色味を調整しています。左がご希望の色味の画像(iPad)で、右が今回塗っているマイクです。

ここまでが着色=ベースコートで、

最後にトップコート=クリアーを塗って完了です。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

今回はこちらのアンテナ部分の塗装もご依頼頂きました。ただしここを塗ると電波の通りが悪くなる可能性がありますので、もしご懸念の場合にはお控え頂ければと思います(マイクメーカーの方曰く、東京ドームや武道館等の大きなホールで使う場合は塗装はNG、ZEPPくらいの規模なら問題ないだろうとの事でした)。

また今回は色見本キーホルダーの塗装もご依頼頂いています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

そして完成です。こちらはストロボを使った撮影となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります(彩度を高くしたりコントラストを上げて塗装が綺麗に見えるようにしたりはしていません)。

今回は青味寄りのバイオレットのキャンディーカラーとなります。

組付けた際、パーツ毎の色がブレないよう注意して塗装をしています(ただしくっつけた状態だと固着してしまう為、ピッタリ一回転した位置で塗っています)。

こちらは自然光での撮影となります。

マイク下部のところは稼働するようになっていて、ここを塗装してしまうと動かした際に塗装が剥がれてしまう可能性があるのですが、そちらをご了承頂ければお受付も可能です。

色見本キーホルダーの制作は塗装のご依頼を頂いた方のみ対応となっております。

その後こちらのマイクが実際に使われている画像を見つけましたのでそちらも紹介させて頂きます。

車のパーツ等もそうですが、塗装した物が実際に使われている姿を見れるのは嬉しいですね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバルエンブレムメッキ枠 下準備

現在進行中のスバルエンブレムのメッキ枠、3セット分です。ABS樹脂に装飾クロムメッキが施されていて、そのまま上塗りを行っても塗膜は密着しませんから、通常の被塗面と同じようになるよう下地を作ります(もしくは薬品でメッキを剥がす事も可能ですがその方がコストが掛かるのでこの場合は選択しません)。

素地調整を行い、まずはプライマーを塗布します。

今回施工しているのは以下のご依頼品となります。

スバルエンブレム(背面黒/枠艶黒)塗装承ってます

スバルエンブレム(ピンクゴールド)塗装承ってます

スバルエンブレム(枠艶黒/表スモーク)塗装承ってます

本塗り自体のタイミングはそれぞれバラバラになるかと思いますが、メッキ素地の下地作業は同じ内容なので並行して作業をしています。まとめて作業をする事で時間の短縮と、余分に塗料を余らせてしまったりする事を防ぐ為ですね。

この後に行う上塗りはメッキ素地には密着しないので、裏までしっかりプライマーを塗っておきます。

 

その後30分程のセッティングタイムを設け、サーフェサーを塗布します。

ここでのサフェは、この後に行う研ぎ作業で下地のメッキを出さない為の物なので、特に厚塗りはせず、肌を荒らさないように注意して塗ります。

フチまでしっかり塗れるよう、裏側に回り込むようにしてスプレーしています。

この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、表面を研磨して平滑に均したら上塗りを行います。

こちらはプレートを外す為の穴を開けているので、後日エポキシで埋めておくようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(表スモーク/裏赤+枠艶黒)塗装承ってます

先日到着しておりましたスバル純正エンブレム前後です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は、


■アクリルプレート・・・表側スモーク:裏側(背面)レッドキャンディ

■メッキ枠・・・艶あり黒


となります。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

以前当店で施工した事例がみんカラで紹介されていたようで、そちらを見てこの度当店へのお問い合わせを頂いたとの事です。ありがたい限りです。

参考までに以前施工した時の画像を紹介させて頂きます。

アクリルプレートは裏側の青い被膜を削り落とし、透過性の赤→シルバーメタリック→クリアーで発色の高い赤=キャンディーレッドの塗装を施し、さらに表側に薄いスモーク塗装を行っています。こちらのページから他の画像も見れますので宜しければご参照くださいませ。

枠とアクリルプレートは両面テープでついていて、一個は途中までオーナー様に剥がしておいて頂きましたので、残りはこちらで除去しておきます。これが意外と大変ですので、気にせずそのまま送って頂いて大丈夫です。

リング状のクッションテープは糊面を素手で触らないようにして丁寧に剥がし、塗装後に再貼り付けするようにします。

リヤの両面テープは意外と綺麗に剥がせました。この辺は個体差がある感じですね。

スバルエンブレムは相当数の塗装を行っていて、それぞれの台紙のデータが溜まっているので、その中から同じものを探します。幸いにして今回の物は2個ともありました!(データや両面テープ作成のみのお受付はしておりませんのでご了承くださいませ。またメッキ枠・アクリルプレートどちらかのみの場合にも対応しておりません)。

念のためコピー用紙をレーザーカットして現物に合わせ、間違いが無ければ、

両面テープをカットします。

残った両面テープを低溶解タイプの溶剤(シリコンオフ)で除去しておきます。

現在こちらを含め4セット、さらに近々1セット届く予定ですが、それぞれ間違えない様同時に作業するのは3セットまでにしています(なのでこちらはもう少し先になるかと思います)。またそれぞれには区別がつくよう印をつけるようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

GRスープラトランクスポイラ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたトヨタGRスープラ純正トランクスポイラー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はつや消し黒に塗装してあった物を、

トヨタ純正色の「ホワイトメタリック」(カラーコード:D01)に塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

白に見えますが、

カラーベース+パールベース+クリアーの3層パール=3コート塗装となります。

裏側が見えるよう、ひっくり返して撮影しました。

オーバーハングになるので垂れやすい箇所ですが、本塗時に塗り易いよう角度を変えて行っているので、ほぼ塗りっぱなしで肌を作れました(目立つゴミは磨き処理で除去してあります)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きありがとうございました!

ダッジマグナムテールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたダッジマグナム用の社外品テールランプです。

よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばしたらプラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

スモークの濃さは前回と同様「薄めと標準濃度の中間」で承っていますので、その時の画像を参考に微調整を行います。

尚、前回は透明なレンズ部を塗り分けてその部分をさらに薄いスモークにしましたが、今回は全体を同一の濃さで承っています。

濃さが決まったらしっかり乾燥させます。ただし乾燥させ過ぎると塗膜間での密着が落ちてしまうのでその点にも注意が必要です(STANDOXになってからは気にしていなかったのですがどうやらこちらも制限があると知り合いの塗装屋さんから教えて頂いたので気を付けるようにしました)。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

今回のように「L字」の形状になったレンズはどうしても側面箇所が出来てしまい、天面に比べると肌が悪くなってしまいますから(天面と同じように塗ると垂れてしまいますから)、硬化後に磨き処理で対応するようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!