自転車用カーボンホイール 本塗り準備

先日下塗りを行っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイールです。その後50℃で2時間+24時間くらい(?!)熱を入れておきました。

と言うのも、この時期は工場の屋根裏の温度が非常に高くなるので、そこに吊るしておくだけで50℃程の熱が掛かるのです。

一番熱くなる箇所=天井に打ち付けた温度計はMAX50℃を超えていました。

なので非接触温度計で測ってみると53℃でした。丁度良い感じですね。

このまま3日程おいておくと8時間×3=24時間熱を入れていたような感じになる訳です。尚念のため恒温器でも50℃×2時間程の熱を掛けておいています。

一回目の塗装は下塗りと言う事でクリアー仕上げの2コートでは無く、1コートソリッド仕様となっています。

サフェで素地は平滑に仕上げていますが、カーボン素材特有の「繊維目」が出ているのが判ると思います。

繊維を固定化している樹脂分(この場合は恐らくエポキシ樹脂)は熱等によって伸縮しますがカーボン繊維自体はまず動かないので、樹脂分が伸縮を繰り返す内にカーボン目が浮き出てしまう、といった感じです。

それらを削り落として再び平滑にしつつ、ぶつ切りした段差も#500→#800で研磨して滑らかにしておきます。

1回目の本塗り(下塗り)ではラインテープ(黄色いテープ)を使いましたが、2回目の本塗りではぶつ切りしたラインを綺麗に仕上げたかったので、ホイール系に合わせてデータを作成→綺麗な円弧の形状でマスキングシートを作成しました。これなら貼るだけで揺れの無い美しい曲線ラインが描けると考えた次第です。

よく脱脂清掃し、1/4ずつにカットした幅5ミリのマスキングシートを貼っていきます。

気温が高くなって作業環境が辛くなるとどうしても仕上がりに影響してしまうので、夏場は我慢せず一階作業場でもエアコンをつけるようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオアウターハンドル 本塗り

先日サーフェサーの研ぎ作業を行っておいたアルファロメオ用社外品アウターハンドルです。

それぞれ手で持って塗れるよう芯棒に固定しています。

よく脱脂清掃し、エアーブローで埃を飛ばしたら本塗り開始です。

樹脂素地が露出している箇所にはプラスチックプライマーを塗布します。

黒い箇所は隠蔽し難いので全体にピンクを下塗りしました。

下色はグレーでも構わないのですが、隠蔽が弱い色の場合は多少色相も合わせるようにしています。スズキのチャンピオンイエローは隠蔽力がかなり低いので下色にオーカー系の無機顔料を含んだイエロー等を塗っておくような感じですね。今回は同じく無機顔料系のオキサイドレッドを含んだピンクとなっています。

続けてご指定頂いたアルファロメオ純正の「ROSSO ALFA」(カラーコード:289A)を塗布します。

青味の赤(MIX816クランベリーレッド)を多く含んだどす黒い感じの赤ですね。

ベースコートで肌を荒らすと仕上がり時に艶が引けた状態になってしまうので、

しっかりウェットに塗ってツルンとした肌に仕上げます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

トップコート(クリアー)に使うスプレーガンは通常口径1.0mmでしたが、

少し前から0.8mmも使うようになりました。

今回のようにパーツ毎に表面積が小さい場合は0.8mmの方が塗り易い感じです。

逆に面積が広い物だとミストが馴染まなく肌が荒れてしまう場合があるので今まで通り1.0mmを使ってます。

逆にこの時のようにピンポイントで細かい隙間までクリアーを塗りたい場合は口径0.3mmのエアーブラシを使ったりします。それぞれ違う塗り方ですがどちらも難しいです(とは言えご依頼頂いた預かり品では無い塗装は精神的に断然楽です)。

元々の塗装は裏側がザラザラしていましたが、こちらもヌメっとした仕上がりにしておきました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオアウターハンドル サフェ研ぎ

先日サーフェサーを塗っておいたアルファロメオ用社外品アウターハンドルです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

今回もそれぞれのパーツでラインを合わせたいので両面テープで固定しています。

オーナー様から送って頂いた画像を見ながら作業しています(とは言え余りにも形が違い過ぎる所があるので参考程度ではあります)。

ある程度研いだらそれぞれのパーツを入れ替えて再び研ぎ作業を行い、

最後に分解してペーパー目を#800~#1500に均し、フチなど細部を足付け処理します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルブレンボキャリパー 色板作成

先日お預かりしておりましたスバルブレンボキャリパー一式です。

御依頼内容としてはキャリパー本体をスバル純正の「WRブルーパール」(K7X) で承っていますが、ロゴ色について黒系か白系(シルバー系)か悩まれているとの事で、実際に色味の確認が出来る色板(テストピース)の制作をご依頼頂きました。以前イヤホンの塗装で行った時のような感じですね。

ロゴについてはフロント80mm、リヤ50mmに合わせ、色板でも同じサイズでそれぞれ作ります。

カッティングプロッターでマスキングシートをカットし、塗装する箇所を取り除きました。

色板に今回ご指定頂いているスバル「WRブルーパール」(K7X) を塗り、位置を合わせてマスキングシートを貼り付けます。

こちらはスバル純正「クリスタルブラックシリカ」(D4S) で、

こちらは同社「アイスシルバーメタリック」(G1U) となります。

マスキングを剥がし、

クリアーを塗って本塗り完了です。

元々はこちらのクリスタルブラックシリカでご指定頂いたのですが、ベースカラーの青に黒のロゴだと目立たないかも知れないと言う事で、実際に目で見て確認が出来る色板の作成をご依頼頂いています(勿論費用が必要となります)。

ちなみに作業的にはもっと早く行っていたのですが、最初完全に勘違いをしてSTIでは無くbremboで見本を作ってしまっていました・・・。

普段は作業内容書を見ながら作業するのでこういったミスはまず無いのですが、サンプル作成と言う事でうっかり油断していたようです。本番でこういう事を繰り返すようになったら引退も考えないとですね・・・。

この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら発送の手配を行います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

自転車用カーボンホイール 下塗り

先日2回目のサフェ研ぎを行っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイールです。

その後再びマスキングを行い、地面に平行した状態で塗れるよう枠を固定しました。

サーフェサーはぶつ切りで段差が付いている箇所があるので、今回はそれを覆うように上塗りを行うようにします。

ただしアルミ素地に直接上塗りは密着しないので、

まずはプライマーを塗布します。

本塗りでは極力艶を出した状態で仕上げたいのでベースコートの厚塗りやプライマーの塗装は極力避けたいところですが、今回は下塗りと言う事なのでこの辺を気にしなくて良いのが精神的に楽です。

ただし厚塗りをするとその分ぶつ切りマスキングをした塗膜の断面の仕上がりが悪くなってしまうので薄膜に留めておきます。

まずはベースコートの白を塗布します。

今回は上塗りに1コートソリッドカラー(STANDOX VOC 2Kエナメル)を使うのでベースコートの塗布は必要ないのですが、軟化剤を入れて隠蔽力が弱くなるという事もあり、適当な白(VWキャンディホワイト)を1コートだけ塗っておく事にしました。

その後クリアーでは無く白のトップコート=2Kエナメルを塗布します。

2Kエナメル=1コートソリッドとはクリアーに直接顔料が入ったような塗料で、下色(ベースコート等)は使わずそれ単体で上塗りが完了出来る塗料です。STANDOXの2Kエナメルは艶具合も良いので見た目は2コート仕上げとほぼ変わりはありません。

画像は2Kエナメルの1コート目が終わった状態で、この時点でかなり艶が出ているのが判ると思います(ただし1コートのみだと隠蔽力が弱く下地が透けてしまっている感じです)。

しっかりフラッシュオフタイム=コート間の乾燥時間を設け、ある程度塗膜の表面が乾いたら(指触乾燥)2コート目を塗って下塗り完了です。

2Kエナメルの色は白単体=MIX411を採用しています。また軟化剤は15%添加しました。

2コート目を塗り終わったら直ぐにフチのマスキングテープを剥がしておきます。

この後に行う本塗りはクリアーだけと考えていましたが、厳密には原色の色が2Kエナメルの白とベースコートの白で色味が違うので、一応MIX570(ベースコート用白)を塗る2コート仕様にしようと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!