BMWオイルキャップ 下準備

bmw44 こちらも大分お待たせしております。無事夜の部で作業進行しておりますので御安心下さいませ。

bmw45 御依頼内容はオイルキャップの塗装なのですが、そこにある「///M」の出っ張り部分をこのMカラーで御依頼承っておりまして、本日は二階で色を作成しています。原色をボトルに小分けした物はまだ二階に置いてあったので丁度良かったんですよね。

ちなみに以前もこういった色の配色で塗装を御依頼頂いた事がありまして、その時は「ヘッドカバーのフィンの部分」だったのですが、当然その時の色はもう残っていませんので今回新たに作りました。この様子だとまだ続きそうな悪寒(じゃなくて予感。爆)がありますので、一応豆缶に残しておく事にしました。本当は小瓶に入れておきたかったのですがこのサイズのが無かったんですよ。来週要発注です。

bmw46 「M」の部分にはシルバーで御指定頂いておりまして、こちらは原色をそのまま使う事にします。金属っぽい感じとなるとSTANDOXではMIX811か812といった所でしょうか。と思ってみていたらこの原色色見本帳はちょっと古い型のようですね。あれ、新しいの買った筈ですがどこに行ってしまったのでしょう・・・。引越しでどこかに紛れ込んでしまったようですね。ちょっと探しておきます。

bmw47 ちなみに瓶の場合はこんな感じです。ただしこちらは10ccボトルなのでタッチペン程度の量しか入りませんから、今回欲しかったのはこれの倍程度のサイズです。缶の方がプロユースな感じがしなくも無いですが、外側が錆びてしまうので好きでは無いんですよね。この瓶は以前お世話になっていたオートサプライヤーさんが紹介してくれた物で、本来は塗料用では無いようですがちゃんと中蓋があるので10年近く入れておいてもちゃんと使える状態になっています。どこかのハケ付きのタッチペンボトルとは全く別物です(塗装屋さんなら判るかと)。

bmw48 ただ硬化剤だけは固まっていました。そもそも硬化剤は一旦封を開けると保管は出来ないので当然といえば当然ですか。右側がその硬化剤で左側はクリアーです。一応タッチペンでも2液混合で使えるようにと作ってみたのです。とてもそれどころでは無く企画倒れとなりましたが・・・(ラベルは自家製です)。

bmw49そしてオイルキャップの下地処理です。今回色を塗るのは「///M」の所だけですが、そこだけでベースコート(色)もクリアーもとなるとひどい仕上がりになる可能性が高いので、クリアーは丸い部分全部塗るようにします。黒は塗りません。周りはプラスチックプライマーとクリアーだけで素地の黒を活かします。

本日は流石に本塗りとまでは行きませんので、来週時間が空いた時に本塗りに挑みたいと思います。タイミング的には先にテールランプ郡を塗りたいと考えておりますが、この辺りはまだ決まっておりません。

以前であれば間借りといった形だったので、塗装ブースを使うタイミングを見計らって作業をしていましたが、今はいつでも使えるという環境なので当然楽にはなりました。ただ逆にブースを使っていない時間はどうにも勿体無い気がして、いやそれどころかこの工場殆どを私一人で使っているだけなのでやはりちょっと勿体無い気がしています。夜はとても孤独ですし(笑。いや一人での作業はそんなに苦では無いですが)。

まあその辺も含めて今後展開していきたいと思います。まずは黒字化させる事が先決ですしね(苦笑)。こんなに忙し過ぎるのに赤字ではちょっとマズイですので・・・。

 

シビック(for CITY)ヘッドカバー 凸部研磨

civic3 ホンダシティに搭載予定のシビックエンジンも無事結晶塗装を終えていますので、最後の仕上げに凸部を研磨します。こちらは面積的に少ないので作業的にそんなに時間は掛かりません。5Mくらいフィンがあるとそれはもう大変ですので・・・。

civic4こうやって削る作業をしているとアルミの種類(堅さ)も色々と判ったりします。5Mは比較的堅いアルミでしたが、こちらは結構柔らかいアルミのようで主にホンダ系は柔らかい傾向にあると思います。これに対して堅いのは日産系で、L型のタペットカバーやFJエンジン、S20も非常に堅く、作業時間もそれだけ多く掛かってしまいます。まあどちらも私の気のせいかも知れませんが(笑)。

それではこちらも完成しましたら改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

TOYOTA 5Mヘッドカバー 凸部研磨

5m 先日結晶塗装を行った5Mエンジンのヘッドカバーの凸部分を研磨します。

作業方法としては「削るだけ」ではありますが、対称が金属なのでペーパー傷を残さないようにして番手を徐々に上げていきます。例えば今回は#80→#120→#180→#240→#320→#400までを空研ぎペーパーで行い、その後違うタイプの研磨材に替えて#320→#600→#1200で仕上げます。ここまで密に段階を踏んでいかないと逆に面倒な事になるんですよね。キレの悪いペーパーを使い続けると角が丸まってしまうのでペーパーもバンバン新しいのに替えていきます。

5m1 #240までは機械研磨(エアーツール)で、その後は手研ぎで行います。引越しの際に昔使っていた3Mの当て板が出て来たので今回はそれを使う事にしました。やはり握りやすくてこれは良いですね。

ちなみに作業場所は塗装ブースの中で、例の排気装置の真ん前で作業をしていますから粉塵もどんどん吸い込んでくれます。普通であれば防塵マスクを装着していないとやってられないような作業でも風上に居れば全く問題ありません。粉塵も周りに飛び散る事がありませんから迷惑も掛かりませんしね。

5m2そしてよくエアーブローをしたら最後に露出したアルミ素地にクリアーを筆で塗ります。金属に直接クリアーを塗ってもいずれ剥がれてはしまいますが、何もしないよりは腐食の進行を遅らせられますので有効ではあると思います。という事なのでこの作業はサービスですから、御希望の方はお気軽に御用命下さい。まあ特に何も言われなくてもやっておきますけどね。ただ業者さんからの御依頼でフェラーリの場合だけは確認するようにしています。腐食云々では無く「純正の状態」に拘る方はやはりいらっしゃると思いますので、その場合もやはり事前にお知らせ頂ければと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。来週早々には発送出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!