オーディオパネル 色作成

audio こちらもお待たせしております。オープンデッキのフロントパネルですね。こちらは下地処理の為に既存の塗膜を削り落とすので、その前に色を作成しておく事にします。うっかり先に剥がしてしまったらもう取り返しが付きませんからね・・・(いつかやるんじゃないかとかなり怖いですが)。

ちなみに紙コップの中に入っているのは原色の黒です。パネル単品で見ると「黒」に見えないでもないですが、こうやって比べてみるとその違いはよく判ると思います。そうなんです、色単体では個人的な見方でしかないので、それが本当にその色なのかは実は判らないんですよね。故に大切なのは比べる事、つまり「比色」になるのです。色の基準なんて本当は自分の中に作ってしまってはいけない事だと思っていたりもしますので・・・。

audio1 で、かなり白を入れました。大抵は白の他に赤(実際は錆びのような茶色)と黄色(これも濁ったオーカー)、後は緑か青で調整するのですが今回は黒と白のみで近くなりました。

audio2と言っても本来の「調色」はこんなやり方では行いません。こうやって筆(では無く実際は指)で塗ったものとスプレーガンで塗ったものでは色の見え方は違うのです。さらにはクリアーを塗るか塗らないか、そのクリアーの種類や膜厚でも違って見えます。

ただしそこまで行うと時間が掛かり結構な工賃が発生するのでそこまでは特にお勧めはしていなく、殆どの場合は今回のような「簡易的な色の作成」で宜しいかと存じます。こういった方法であればスプレーガンを用意したり洗浄したりする手間は無く、5分以内での作業であればサービスの範囲内で出来ますので無料で対応しています。

または自動車のボディカラーであれば配合データは殆どありますので、車体毎のブレは間違いなくありますが、小物部品程度であれば配合データそのままでも問題はないかと思います。二輪車の場合はデータが無いケースも多いので事前に色番号を教えて頂ければ調べられます。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。

ちなみに本日は通常営業初日からかなり忙しく未だ工場を出られない状況です。今日中に帰れない気もしますが、仕事があるというのは有り難い限りですね。居眠り運転にならなければ・・・なのですが(自転車なのでそれは無いでしょう。笑)。

 

FT-86内装パーツ塗装 完成

ft865 大変お待たせしました!工場の移転前からお預かりしていたFT86の内装部品8点は無事移転先の工場にて塗装~完成となりました。一般の方からの依頼品としては第一号となります。本当に安心しました(それはもう色々不安でしたので)。

ft866 塗装ブースは排気装置以外はセルフビルドとなりましたが、予想以上に良い出来になったと思います。今回のご依頼は【お任せコース】ですから磨き作業は無しですが(所謂「塗りっぱなし」の仕上がりです)、目立つゴミも殆ど無く仕上がっているので御安心頂いて宜しいかと思います。

ft867 グリップ類に関しては元の素地が若干ザラザラとした細かい目の梨地だったのですが、そこまで艶々では無くても構わないという事で今回はサフェーサー等の下地処理は行わずそのまま本塗りとしました。若干の艶引け感はありますが想定していた範囲内ですので問題無いかと思います。

ft868工場を移転してからの完成品の撮影に関しては、専用の照明等も用意はしたのですがやはり自然光が望ましいと思って改めて色々と模索してみました。結果、流し台を設置した北側の窓が一番安定していたようなので、そこにカットしたベニヤ板を置き、以前も使っていたグレーの布を敷いて撮影をする事にしました。撮影したのは16時近かったのでこの時期だとちょっと暗い状況でしたがそれでも比較的安定して撮れたと思います。今後も良い条件を探してみたいと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店を御利用頂き有難う御座いました!