モニター枠 本塗り

monitor2こちらもお待たせしました!自動車の内装部品でモニターの枠部分にあたるパネルです。

純正の状態としてはツルツルの素地に艶消しの黒が塗られているような状態なので、特に大掛かりな下地処理はせずに表面を軽く研磨する足付け処理のみで本塗りが可能です。

ただしこういった塗装は極薄膜なのでいきなりウェットに塗ると激しいチヂレを起こしたりしますので、最初は様子を見てドライコート~セミウェットで、問題なさそうならウェットコートでベースコート(黒)を塗り重ねていきます。

monitor3そして最後にクリアーを塗ったら本塗り完了です。お待たせしました!

今回はいつもの口径1.3mmでは無く1.0mmのガンを使いました。モニターの内側の垂直壁部分などはちょっと塗り難いので、他に大きな物(テールランプなど)が無ければ口径はこれくらいの方が丁度良いですね。以前はSATAなどの大型のスプレーガンを使っていましたが、今はそこまでの機能は必要無いのでIWATAのガンがメインです。どれも10年以上使っている物で、稼動部のプラスチックパーツさえ交換していればまだまだ問題なく使えそうです。ただそれ故に新しいガンを使う機会が殆ど無くなってしまったのですが・・・。

それでは完成次第また紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

スイフト社外ミラー 本塗り

swift9大変お待たせしました!スイフト用の社外品カナドールドアミラーも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。ちょっと本塗り前の画像を取り忘れてしまったので分解時の画像を使わせて頂きますね(すいません・・・)。

swift6純正の状態でサフェーサーだかプライマーが塗られていて比較的良さそうな状態なのですが素地のアルミの削り方が結構粗く、本塗り直前まで気が付かなかったのでブースの中で結構大変な作業となりました。それに気を取られて画像撮り忘れていたんですよね。

研磨して素地のアルミが露出した箇所もあるので、最後に全体的にプライマーを塗ってから本塗りとしています。

swift10そしてこちらがミラー部分となります。付属するマニュアルだと「隙間にヨウジを挟んで浮かした状態で塗装云々・・・」とあるのですが無理ですよ・・・。

まあ無理をすれば塗れない事は無いのですが、外して塗った方が間違い無く塗装屋としては楽なので分解して塗っています。昔は板金屋さんにお願いすればこういうのも分解して渡してくれたのですが今はそうはいかないですかね。まあお陰で色々出来るようになりましたが・・・(昔は塗る以外は何も出来なかったので)。

swift8 ミラーのウィンカーレンズは裏側からホットボンド(熱可塑性の接着材)で固定されていて、それにアクセスするには鏡を外す必要があるのですが、今まで何回か割った経緯があるので今は余程の事が無ければ外す事はしません。車体の塗装と合わせて30万円くらいの仕事であれば多少のリスクも問題無いですが、小物塗装だとワンミスで全てが赤字になるのでその辺の安全マージンは取る必要があるのです。まあそう言っていられない所もありますけどね(苦笑)。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

自転車フレーム系塗装依頼の受付制限について

owabi先日トップページでもお知らせしているのですが、現在自転車フレーム系での塗装依頼のお受付を制限させて頂いております。御検討して頂いた方々には誠に申し訳御座いません。

現在自転車フレームは大物が3台、その他決定が1台、ご検討中が3台ありまして当面はこれ以外のフレームに時間を割く事が出来そうもありません。その他の業務が停滞してしまうのです。

お問い合わせ&お見積もりに関しても今までは出来るだけ内訳をきちんと判るようにご案内はして来ましたが、「これをこのカラーリングに変えて欲しい」と言う比較的単純なお問い合わせに対しての見積もり作成だけで2時間程度の時間が掛かってしまう事になってしまい、現在はまず概算費用の御案内、それで宜しければ製品をお預かりしてから内訳の詳細を御案内するような形で対応させて頂きます。恐らくシーズンオフになって塗装を御検討される方が増えたのだと思いますが、如何せん御依頼内容が複雑かつこちらも把握出来ない部分が多いので(見たことも無いモデルのデザインを再現するのはさすがに厳しいのです・・・)、お問い合わせ頂いた希望内容で見積もりを作成すると30万円を超えてしまうような額となってしまたりして、結果そんな費用を掛けるならば新しいフレームの購入を検討するのが普通ですよね(そうでない方も確かにいらっしゃるのですが・・・)。何色も色を使って、しかもそれらの色を再現し、各部のロゴのデータ作成、模様の復元、それらを全て一旦データ化(数値化)してから剥離作業、そして形にしていくというのは異常な程に大変な作業でしてまともにやろうとするとどうしても時間と費用が掛かってしまうのです。これは最初の試作モデルを作る作業と変わり無いような作業なので(デカール等が準備されている訳ではありませんので・・・)、時間が掛かるのは当然なのですが、量産品と金額を比べるとどうしてもボッタクリのように感じてしまうのも判ると言えば判るのです(ですので余り高額な見積もりを作りたくも無い訳でして)。

という事で、とりあえずは現在お預かりしている2点+入荷待ちの1点が終われば見通しは付くと思いますので、どうかそれまでは今しばらくお待ち頂けますようお願い申し上げます。いつになるかは全く判りませんのでそれについても御理解頂ければと思います。

不都合をお掛けして申し訳御座いません・・・。

バイク用マフラーステー 本塗り

sute こちらもお待たせしました!バイク用のタンデムステー兼?マフラーステーも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

上の画像は初期の状態で、ちょっと傷が深い部分があったのでそこのみダブルアクションサンダーで傷を除去してあります。その後リン酸処理をした後によく洗浄して本塗りとなります。

sute1 まずはプライマーですね。サフェーサーではありませんので比較的薄膜になります。軽く2コート程度ですかね。

sute2 ベースコートの黒を塗ったら「艶消しクリアー」を塗って無事本塗り完了です。

実は御依頼としては「半艶程度で」と承っているのですが、こういった平面の少ない形状(丸味がある形)の場合、使用した塗料の艶の設定よりも見た目としては艶があるように見えるので、今回は艶消しクリアーをウェットに塗りこむ事で「半艶と艶消しの中間くらい」の艶具合に見えるようにしました。まあ塗装屋さんなら判ると思いますがこれは特別な事をした訳ではなく、「うっかりして思ったよりも艶が出てしまった」といった事を上手く利用して仕上げた感じですかね。

sute3そして既に強制乾燥が済んで仕上がった状態です。画像で見ても「艶消し」ではなくどちらかと言うと半艶に近いのが判ると思います。バイクのフレームパーツですから過度にギトギトしているよりもシットリしている方が良いですよね。

それでは完成次第紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

メガネフレーム×2 下準備

menageこちらもお待たせしました!メガネフレーム二個も作業着手しておりますので御安心下さい。

ちなみにこのメガネはどちらも同じ型のようでして、だとすると分解してバラバラにしてしまうとどっちがどっちの部品だったかどうかが判らなくなってしまうので、予め各部品に印を付けておいてから分解しています。特にレンズはもしかしたら度数が違う可能性があり、それが左右バラバラで付いたら問題ですよね。ツルにしても組み合わせてから調整しているかも知れないのでやはり元の通りに戻しておいた方が間違いは無いかと思います。

megane5レンズについては現状のままだとフレームに装着する時に塗膜をエグってしまうので、その膜厚分を予め削っておきます。特に今回のレンズはこの厚みですから(!?)ちょっと心配ですよね。

ただ実際にはこの作業が凄く大変で、削り過ぎてしまったり当たりが悪くなってしまうと上手く装着出来なくなるので、少し削ってはそれがあっているのかを確認する為に装着してまた外して削ってを延々繰り返します。最後のレンズはそれ一枚だけで1時間くらいは削っていましたからね・・・。

megane6ちなみに片方のレンズは元々ちょっと緩い感じがします。右側の方はキツいくらいだったので削って丁度良かったですが、左のフレームは一枚は全く削ってもいません。そのままでも簡単に外れてしまう程なのでこのままで塗装する事にします。

ちなみにレンズはかなり削り易く、#320程度のペーパーでサクサクと削れていきます。その後#400、#600、#800、#1200と番手を上げていき傷を消していきます。最初はそんな事をしても大丈夫かと思いましたが、メガネ買った時はどれも最初にグラインダーでかなり削られていますから結構普通の事だと思います。ちなみに先程も紹介したように片方のフレームのレンズの加工は精度が余り宜しく無い感じです。違う時期に買ったとかでしょうか。

megane7そして鼻当て部分をマスキングしたら全体の表面を足付け処理 します。脱脂清掃まで行っておいたのであとは本塗りのタイミングが読めたらマスキングを行います。予定しているタイミングとしては週末辺りですかね。本当は黒系で一気に全部塗りたいのですがメガネフレームの塗装は異様に神経を使いますので(苦)、出来れば単体で塗りたいのです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!