S15シルビアヘッドカバー結晶塗装 本塗り

silvia9 こちらもお待たせしました!S15シルビアのヘッドカバーも既に本塗りを完了しておりますが、途中工程を紹介していませんでしたので改めてサンドブラスト処理から紹介致します。

silvia10 通常旧塗膜の剥離は溶剤槽に浸けてしまうのですが、今回のヘッドカバーは裏側のバッフルプレートにプラスチック製のパーツが付いているのでそれは出来ず、サンドブラストにて旧塗膜の剥離を行っています。

silvia11 実は少し前にサンドブラストボックスの中を改造していました。元々はスチール製の棚を置いてその上に網を乗せていたのですが、下から砂を吸い上げる時にその棚が邪魔だったのでチェーンで網を吊るし、下の空間を広めに確保出来るようにしました。お陰でいつもより断然作業が楽に出来ましたよ。どうしてももっと早く・・・。

silvia12 その後よく洗浄してリン酸処理を行い、各部をマスキングして本塗り開始です。手前の凸文字の下に斜めの線の模様がありますが、これは先にリン酸が流れたところで、その分眺めにアルミに付着していたので色が濃くなっている訳ですね。全体的にムラっぽく見えるのはそういう事です(ドブ浸けにしている訳では無く刷毛で塗っていますので)。

silvia13そしてプライマーを塗布し、ホースパイプの部分を黒で塗装しマスキングします。

silvia14続けて結晶塗装の青を塗り、140℃くらいの熱を掛けて硬化させます。

silvia15先ほど紹介したNDロードスターに塗った青よりもかなり明るいのが判ると思います。

こちらはこの後凸部を面研して光らせ、最後にそこにクリアーを筆で塗って完成となります。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

NDロードスターヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

road113 大変お待たせしました!NDロードスターのヘッドカバーは結晶塗装の青で本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

ヘッドカバーは最初にアルカリ洗浄液で浸け置き洗浄し、その後リン酸処理をしています。部品は新品と思われますが、どうも表面がヌメっとしていたんですよね。

road114ホースパイプは塗る予定は無かったのですが、リン酸処理の段階で多少メッキが痛んだようなので艶消し黒で塗っておきました。と言うかどうも今回のヘッドカバーはアルミ素地の表面になにかしらのコーティングが施されていたようで、最初にある程度シンナーで洗い流し、燐酸処理も二回行っています。

以前ご依頼頂いた方が、新車時に着いているヘッドカバーが酸化して変色するのでその後何かしらの対策が取られたみたいな事を仰っていましたから、その後製造工程で何かしら変更があったのかも知れません。以後のパーツも検証してみたいと思います。

road115全体にプライマーを塗布したらパイプの部分を黒で塗り、マスキングをしておきます。

road118今回は比較的ノーマルの青の結晶塗装で(以前ビートに塗装した色を参考にしています)、今回一緒に塗ったシルビアS15のヘッドカバーはもっと明るめ青になっています。後ほど紹介しますのでご検討されている方は見比べて頂ければと思います。

road119こちらは凸文字が無いので面研作業はありませんから、後はマスキングをした箇所の細部を調整して完成となります。撮影~梱包は他のヘッドカバーと同時に行う予定ですので、来週半ばくらいが完成予定となります。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

スバルアルミ製インマニ 結晶塗装 本塗り

subaru5 こちらもお待たせしました!スバルのアルミ製インマニも本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

ちなみにインジェクションが挿さる穴には、以前NBロードスター用に作成したプラグホールマスキング用の蓋がピッタリ納まったのでそれを利用しています。

imp10こちらは元々赤に塗られていた部品ですが、そちらは溶剤浸け置きで全部剥がし、リン酸処理を行っています。

imp11このタイプのインマニを塗る場合は、最初はこんな感じで裏返して先に裏側を塗装し、その後ひっくり返して表面を塗ります。

imp12裏表に万遍なくプライマーを塗布しました。

subaru6そして本塗り~焼付けが完了です。今回の赤は以前塗った時と同様のイタリアンレッドとなっております。

subaru7一度高温になったマスキングは冷めると剥がし難くなるので、被塗物が暖かい内に出来るだけ剥がしておくと後で楽になります。

subaru8見えない裏側も良い感じに仕上がっていると思います。

後ほどマスキングした箇所の細部を調整し、完成次第また改めて紹介致します。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

CrhomaLusion Color

crhoma55年前くらいにご依頼頂いたプラスチックパーツです。車種は不明で、恐らくはフロントのコアサポートアッパー部、ボンネットラッチ(ロック)部に被さるパーツだと思います。素材はPP(ポリプロピレン)と思われます。

crhoma4下地として、「研磨→プラスチックプライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といた工程を行いました。素材はとても柔らかいので軟化剤を入れてます。

croma4色は先ほど社外記の方でも紹介したDUPONT社のクロマリュージョンカラーで、所謂「マジョーラ」と呼ばれる塗料を使いました。社外記の方では上記のような各色見本を紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

crhoma3こちらも社外記の方で紹介していますが、クロマフロア系の塗装は下色によって色味が変わり、今回はその中でも一番効果の高い黒を塗っています。艶のある2Kエナメルとか、メッキ調塗装の下地のようなクリアー仕上げでは無く、普通のベースコートの黒でOKです。この点で、実はとても扱い易い塗料だったりします。メッキ調塗装は足付けは勿論、塗面に触れただけでアウトだったりしますからね。

crhoma2ベースコートの黒の上にデュポンのクロマリュージョンカラーを塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

crhoma 仕上がりの艶具合が良いのは下地処理のお陰で、クロマリュージョンカラーによる物ではありません。

crhoma1見る角度によっての色変化は凄まじく、単色で塗っているとは思えない程です。

車のように大きいであれば平面的な物でも大丈夫ですが(同じ位置から見ても違う角度で見えるので)、小さい物の場合は立体的で、ある程度形がイビツな方が格好良く見えると思います。また使い方を誤ると少々クドくなってしまいますのでその点にも注意ですかね。

尚、塗装費とは別に材料費が掛かりますので全体的な費用は高くなります。「どうしても」と言う場合のみご利用頂ければと思います。

ヘッドカバー結晶塗装 下準備

head紹介が遅れていましたが各ヘッドカバーは下準備を殆ど終え、いつでも本塗り出来る状態になっていますのでご安心下さいませ。今回はこれらを本塗り予定で、BMW M Powerのヘッドカバーとサージタンクはこの次のターンとなりますのでどうか御了承下さいませ。各作業についての詳細は後日改めてご案内致しますね。

尚、これらの前に業者様からご依頼頂いている案件を塗りますので、結晶塗装のターンはそれ以降となります。今週中には本塗り予定ですので、作業が進行次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!