マツダ フューエルキャップ ハイオク仕様塗装 完成

 大変お待たせしました!マツダのガソリン用フューエルキャップ、ハイオク仕様の塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は未塗装で、表面がザラザラとした梨地だった物をサフェーサーで下地を作って艶々になるようにしています。

 今までにはスバルBMWなどでハイオク仕様のロゴを入れたフューエルキャップは作成しましたが、マツダでは今回が初めてです。

 元々ガソリン用のフューエルキャップにロゴは入っていませんが、今回のデザインは同じくマツダの軽油用フューエルキャップを参考にしています。

 画像だと文字は黒に見えますが、若干白を入れたグレーとなっています。実物はもう少しグレー感が判って当たりが柔らかくなっているのが判ると思います。

ちなみにこの部品、実際の使用ではフューエルリッド(蓋)の中に着く物なので普段は誰からも見えません。と言うかオーナー様以外にこれを見る人は多分居ませんから、そこに数万円のコストを掛ける人が居るのか…と言う所なのですが、ディーゼル仕様のキャップも最初はそう思っていたので、やはりと言うかこういうのは判らないものですよね。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

レンズ系透過塗装 下準備

 大変お待たせしております、テールランプ等のレンズ系透過性塗装も作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

上記の画像に写る物が次回のターンで本塗り予定で、各部を清掃し、裏側をマスキングした状態です。

ekスペースカスタムのテールランプは一部をクリアー抜きにする為、事前に型を取ってマスキングシートが作れないかどうか試しましたが、見切りのラインが谷のラインに近い為に型のトレース(石刷り)が難しく、本番は画像のようにラインテープで行う事にしました。足付け処理はこれからなのでこちらは一旦剥がしますが、本番用の練習にはなったと思います。

先に業者様からご依頼頂いている色物(透過しない普通の塗色)を塗装しますので、本塗りは今週末~来週早々を予定しています。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ルーフアンテナ 本塗り

こちらもお待たせしました!ルーフアンテナも無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

色に関してはホンダ純正色の「ミッドナイトブルービームメタリック」(カラーコード:B610M)でご指定を頂いておりまして、こういった自動車外装色の塗料配合データについては各塗料メーカーのサイト(もしくはソフトなど)にアクセスする事で入手する事が可能となります。

ちなみに一部のメーカーではこれが誰でも利用出来るようですが、当店が使用するSTANDOXでは登録したユーザーのみ閲覧可能となります。

後は配合データ通りに秤で量を計りながら色を混ぜていきます。見本が無くても色が作れるというのはこういう訳ですね。

と言う事で作成したベースコートを塗布し、クリアーを塗って本塗り完了です。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

ちなみにクリアーも一つのメーカーから何種類も販売されているのが一般的で、用途や作業性、コストなどに使い分けるのが一般的です。STANDOXの場合、現在は11種類あるみたいですね(調べてビックリしました…)。尚、当店はSTANDOXのイージークリアー(旧&新型)と、今回の「クリスタルクリアー」の2種類(実際は3種類)を使用しています。

「うちは外資系の高級塗料だから」と言っても廉価版のようなクリアーを使っていたり、もしくは外資のベースコートに国産品クリアーを使うケースもありますので、その辺は消費者側もある程度勉強しておく必要があると思います(確かに嘘では無いですし)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

LOTUS ELISE Engine Cover

 ロータスエリーゼの樹脂製インテークカバー&プラグカバーです。結晶塗装の赤でご依頼を頂きました。

 金属素材の場合は塗装後に凸部を削れば素地が露出して文字を光らせる事が出来るのですが、樹脂素材の場合はそれが出来ませんのでこの場合はシルバーを筆で塗る事で対応しています。

ただそうするとどうしても刷毛目が目立ち汚い仕上がりになる為、今回はマスク型を作製して結晶塗装後にシルバーをスプレーで塗る方法を行いました。

まずは凸文字の周りにスチレンボードを使って壁を作ります。

 隙間を粘土で埋め、離型剤を塗布します。

 壁で囲った内側にポリエステル樹脂を流し込みました。

 硬化後、型から外します。

 この状態では文字部の部分にも樹脂が被さっている為、ここから表面を研磨して文字の表面を露出させます。

 再びエンジンカバーに型を嵌め、ダブルアクションサンダーで表面を削ります。

凸文字が露出したら研磨作業が完了です。

 こんな感じでマスク型が出来ました。

ここで再びいつもの塗装作業に戻ります。

 オレフィン系のプラスチックは塗装との相性(密着性)が悪い為、素地調整の為にサンドブラスト処理を行って素地表面を荒らします。

 通常の塗装であればペーパーを掛ける足付け処理だけでも構わないと思うのですが、エンジンルームのような劣悪な環境の場合だと経年で塗装が剥がれてしまうような恐れもある為、細部までアンカー効果の期待が出来るブラスト処理は有効です。

 良く脱脂清掃をし、プラスチックプライマーを塗布します。

 結晶塗装を施し、140℃程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 結晶模様は塗膜が硬化する過程で発生し、そのチヂレ目は塗膜の厚みや熱の入れ方により変わります。

 そしていよいよ凸文字の塗装です。周りを養生し、凸部を研磨して素地を露出させます。

 予め作製しておいたマスク型を固定し、プラスチックプライマーを塗布します。

 シルバーは粒子が細かく輝きの強い原色を使います。高輝度メタリックは金属的な輝きが強い反面、ペーパー目などの素地の粗が目立ち易く使い難い所もあります。今までのような筆塗りには到底使えません。

 マスク型を使って徐々に塗り進めていきます。

そして塗装完了です。当然ですが、今までの筆塗りとは仕上がりが大きく違います。

 さらに数日寝かしたら完成となります。

ロータスエリーゼ エンジンカバー 結晶塗装 今回は型を利用してマスキングを行いましたが、文字が大きくて単純であれば以前施工したBMW M POWERのゴールド文字の様に先に凸部分を塗装して表面をマスキングすると言う方法もあります。

または以前施工したベンツ500Eのエアークリーナーボックスのように、文字を一つずつマスキングするという方法もあります。今回は文字が小さかったのでそのどちらの方法も使えず、新たに型を作ると言う方法となりました。

他にはLotus ELISEの文字を鋳造で作製したりもしました。

ムルシエラゴ テールランプ塗装承ってます

 先日到着しておりましたランボールギーニムルシエラゴのテールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容はレンズ全体を透過性の赤=レッドキャンディー塗装で、ウィンカー部分は赤を薄目にするよう塗り分け、また最後には薄くスモークを塗ります。

参考画像もご指定頂いておりますのでそちらも紹介致しますね。

こちらは以前施工した180SXの社外品テールランプで、この時のように深味のある赤でご指定承っています。

尚、今回のテールランプではバックランプ(透明なレンズ部分)が含まれていますが、こちらは予備用との事で「単にテールランプが赤くなれば良い」との事ですのでそこは気にせずに赤く塗り潰す事とします。

バックランプも赤くして本当に大丈夫かな…と思っていたら、どうやら今までは赤い透明シートを貼っていた模様ですので心配なかったようですね。と言うかこれは私も若い頃に使った経験がありまして、その仕上がりと質感に驚愕して直ぐに剥がしました(苦)。当店で施工する塗装ではそういう仕上りにはなりませんのでどうぞご安心下さいませ。

ちなみにムルシエラゴは以前一時期勤めていた会社で何台か施工していまして、今回のテールランプも周りにベッタリシーラーが付いていますが、それの理由も良くしっています。この車、各部品の固定にはシーラーが多用されているんですよね。パネルの脱着が凄く大変だった記憶があります。

あとこれは別件なのですが、最近同じくムルシエラゴのミニカーの塗装のお問合せがありまして、その方が塗られたい色と言うのがこちらの塗色でした。ただこのボディ―カラー、普通のグリーンメタリックに見えますが実は3コートパールでかなり面倒です。

ミニカーと言えども塗装は分解した状態で行いますから、塗り方が違うとパネル毎に色が変わってしまい、組み付けた時に色が違うととても格好悪くなってしまいます。特にこの車体のようにパネル同士がツライチで同じ角度になっているとそれが顕著にに現れてしまうのです。

なのでこの時も塗ったのはバンパーを含むエアロパーツだけでしたが、ボカシでボンネット(フード)も一緒に塗装しています。フェンダーは若干角度が付いているのでここは良いだろうと言いう事で確か塗っていません。

ちなみにこの後同車種でソリッドカラ―の白も塗ったのですが、その時はさらに色が合わず、ボンネットと左右の両フェンダーも塗った記憶があります。しかもボディが白過ぎて、DUPONTとSTANDOXの原色ではどうやっても色が出せず(白をそれ以上白くは出来ません)、仕方が無く関ペのPG80を使ったという苦い経験があります(確かにその白は白くて助かりました)。念の為ですが、下色が透けているとかそういう事ではありませんでした。