レンズ系透過塗装 下準備

昨日に引き続きテールランプ等の透過性塗装(スモーク・レッド・オレンジ系キャンディー塗装)の下準備を行っています。

社外品レンズのバリが酷い物に関しては#240→#320→#400で段差を均しておき、全体を#800→#1300で足付け処理を行っています。

尚、180SXのテールランプについては途中からこちらのLEDタイプの物に変更となりました。最初にお預かりしたレンズはこちらとなりまして、作業内容自体には変更がありません。中央のウィンか―部分は薄目にしつつ全体をレッドキャンディーに塗ってレッドテール化し、さらに薄くスモークを塗って赤に深みを持たせます。

そしてこちらはGRFインプレッサのテールランプ&ミラーウィンカーレンズの追加でご依頼頂いたヘッドライト内に着くポジションランプのカバー部分です。これをオレンジキャンディーに塗装してヘッドライト内の反射板に写し込んでオレンジ化を図ろうと言う作戦です。

オレンジキャンディー自体はレンズ類と一緒に本塗りを行いますので、予め下色のシルバーを塗装しておきます。最初に隠ぺいの良いシルバー(今回はVWのリフレックスシルバー:LA7W)を塗り、その上輝きが強く粒子が大きいSTANDOX原色のMIX598を塗っています。

オレンジに関しては以前W124のエンジンルーム内補器類を塗装した時に作成した色見本を参考とし、そこから調整していきます。

尚、右側がキャンディーオレンジ原色のままで、左側はそれに20%程キャンディ―イエローを混ぜた仕様です。ウィンカーレンズに使うにはどちらもちょっと…と言う訳で今回新たに色を配合~作成する事にしました。

試してみたのはオレンジ:イエロー=2:1と4:3と1:1の三種類です。

尚今回使っている塗料はハウスオブカラーでは無いので塗装屋さんへの参考にはならないかも知れません。キャンディーレッド同様、褪色のし難いタイプの物です。

通常キャンディー塗装はバインダー(樹脂)に対して10%程の含有量で塗装するのですが、見本の場合は時間短縮の為に20%程の割合で塗っています。樹脂=バインダーは所謂ベースコートクリアーで、画像だと艶々ですがこちらはいつものベースコートと同様なので徐々に艶は消えていきます。本来ベースコートもこれくらいウェットに塗り込まなければなりません(なので冬場はベースコートでさえ垂れます)。

結果としてはオレンジ:イエロー=1:1の物が良かったので、今回のGRFインプレッサのテールランプウィンカー部とミラーウィンカーレンズ、そして先ほどのバルブカバーはこれで行こうと思います。画像だとちょっとゴールドっぽく(黄色味が強く)見えますが、実際は普通にオレンジですのでご安心下さいませ。

レンズ関係は上手くいけば今週中に、または来週早々には本塗り出来る予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マツダ フューエルキャップ ハイオク仕様塗装 完成

 大変お待たせしました!マツダのガソリン用フューエルキャップ、ハイオク仕様の塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は未塗装で、表面がザラザラとした梨地だった物をサフェーサーで下地を作って艶々になるようにしています。

 今までにはスバルBMWなどでハイオク仕様のロゴを入れたフューエルキャップは作成しましたが、マツダでは今回が初めてです。

 元々ガソリン用のフューエルキャップにロゴは入っていませんが、今回のデザインは同じくマツダの軽油用フューエルキャップを参考にしています。

 画像だと文字は黒に見えますが、若干白を入れたグレーとなっています。実物はもう少しグレー感が判って当たりが柔らかくなっているのが判ると思います。

ちなみにこの部品、実際の使用ではフューエルリッド(蓋)の中に着く物なので普段は誰からも見えません。と言うかオーナー様以外にこれを見る人は多分居ませんから、そこに数万円のコストを掛ける人が居るのか…と言う所なのですが、ディーゼル仕様のキャップも最初はそう思っていたので、やはりと言うかこういうのは判らないものですよね。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!