CORSAIR PCケース シャーシ類本塗り

 先日下塗りを終えたCORSAIRのPCケースです。かなりギリギリですが恒温機に入った為、朝一で熱を掛けてそのまま足付け処理~本塗りまでを行います。

 塗装屋さんなら判ると思いますが、下地等で問題があるような事でなければ再塗装自体はそんなに手間ではありません。シルバーの塗装でムラムラになったボンネットを見て悩むくらいなら塗り直してスッキリしてしまった方が気分が良い、と言うのと同じ感じですかね(気になると何もかもが気に入らなくなる為、DUPONTの時はは3回に一回は塗り直していました)。

 基本的に足付けは空研ぎですが、こちらの天面ネットに関しては水研ぎをします。

 レベリングの良いクリアー(実際は1コートソリッドの2Kエナメル)はその分表面張力でフチが盛り上がる傾向にありますから、二度塗り目の前にこれを平滑に研ぎ出しておきます。

尚、ペーパー掛けの際に下地が露出してしまう個所もありますが、今回はベースコートの黒から塗るので特に問題はありません。懸念するべき事としたら「チヂレ」ですが、一応それも考慮して今回は促進剤も入れています(そういう製品も各メーカーであります)。

 最後は#800スコッチとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。

ちなみに先日使っていた茶色いスコッチは#320で粗目で、通常あちらはサフェーサー前などの下地処理用で、上塗り前に使うのはこちらのグレーの方です(尚こちらは3Mで他メーカーは色がどうかは判りません)。

右が下塗りを行った元で、左がそれを足付け処理を行った物です。 やはりと言うか、塗っただけの状態では仕上がった肌が悪いのが判ると思います。

 尚、全体に足付け処理はしていますが、一応「上塗りをしてから24時間以内は足付け処理が不要」と言う効果も狙っての翌日本塗り塗装としています。足付け処理をしつつ、任意保険みたいな感じですかね。

 天面フィルターのメッシュカバーは下塗りの時は天地逆でしたが、今回は本塗りなので実際に装着される方向にしています。

 そう考えるとこちらも下塗り時には天地逆にしておけば良かったかも知れませんか…(今気づきましたが、まあ問題ありません)。

 今回は通常通り、ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗った2コート仕上げで本塗り完了です。

 ちなみに下塗りではクリアーを使った2コート塗装では無く1コートソリッド(クリアー樹脂に顔料の黒がそのまま入ったタイプの専用塗料=STANDOX VOC2Kエナメル)で塗っています。

1コートソリッドの方が隅々までしっかり色(黒)が入っている為、今回の本塗りはその点では非常に楽でした。

 ケース裏側のパネルは下塗り時に比べて明らかに肌が綺麗に仕上がっています。

 一応チヂレも注意しましたが、促進剤の添加と60℃60分程しっかり熱を掛けたので全く問題無く塗りあがりました。

 こちらも1回目の塗装に比べると断然綺麗に仕上がっています。

 クリアーは全てクリスタルクリアーです。

水研ぎをしておいたお陰で天面のパンチングネットも綺麗に仕上がったと思います。

後残るはフロント&リヤのアルミ枠パネルで、そちらは一旦PANTONEカラーのグリーンで下塗りを終えていますので、既定の部位をマスキングで残し、2トーンカラーの黒を塗って全体にクリアーを塗る予定しています。ようやく終わりが見えて来たという感じですかね。

それではまた作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!