スマートキーカバー クリアー下塗り

 先日透明エポキシレジンの注型を終え、その後クリアーを塗っていたトヨタ純正スマートキーのカバーパネルです。

その後何回か熱を入れておいたので、表面を研ぎ付けます。

が、思ったよりもクリアーの厚みが足りなく、「研磨→足付け処理→クリアー筆指し」をさらに2回繰り返していました。合計3回&6ベイクといった感じです。下地を露出させる訳にはいかないのでどうしても無理が出来ないんですよね。

まだ完全に平らにはなっていませんが、あと1コートで下地は出来そうなので、再度クリアーをスプレーで塗る事にします。

少しでも汚れが残ると大変な事になる為、その都度ウォッシュコンパウンドも掛けています。

今回もクリアーはフチまでは塗らず、プレスラインで暈すようにして塗布します。

プレスラインで暈すようにマスキングする方法としては、判り易い画像があったので紹介しますね。

こちらは以前スーパーセブンのカーボンパーツを塗装した時の画像で、ちょっと判り難いのですが「山」のプレスラインの所でベースコートを暈そうとしているところです。

マスキングテープのフチを1/3くらい折り込むようにして、見切りの部分がヒラヒラとなるようにしています。この時は12ミリ幅のマスキングテープを使っていますが、今回のキーカーバーではこれを6ミリ幅のテープで、端を1ミリ折り畳むようにしています。

そしてクリアーの塗布が完了です。マスキングのフチは少し浮き上がった状態になっている為、そこにクリアーの段差は出来なく、ラインを乱さないでの塗装が可能です。

良く見ると判ると思いますが、トヨタエンブレムの左上辺りにまだ凹みが見られます。

今回の下塗りクリアーは2コートで、その間に一回筆指しもしていますが、その上にクリアーを塗ると折角盛り上げたクリアーは流れていってしまう為(パネルが曲面の為)、この後表面が指触乾燥してから再度局所的に筆指しを行う事にしています。

また筆指した箇所は膜厚がついている為、研ぐ際には通常よりも長めに熱を掛けたいですので、本塗りクリアーまでにはもう少々時間が必要です。長くお待たせしておりますがどうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジェイド フォグカバーメッキ枠 本塗り

 先日メッキ素地用の下地処理を行いサフェーサーを塗布しておいたホンダジェイドのフォグカバーに着く枠部分のパーツです。

その後熱を入れて完全硬化させ、ガイドコートを塗って全体を研ぎ出します。

以前は水研ぎ最終番手には#1200を使っていましたが、現在では研磨粒子が均一に揃った布製の研磨副資材(アシレックス)が登場した為、当たりの柔らかいそれなら#800相当でもペーパー目が出ない為に重宝しています。コシが柔らかいので逆アールなど研ぎスジが出易い個所も安心して研げます。

 マスキングを貼り直し、台にセットして十分に脱脂を行ったら本塗り開始です。

 ベースコートに黒を塗り、続けてクリアーを塗ったら本塗り完了です。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの使用となります。

黒の塗装は業者さんからのご依頼も多く、画像には写っていませんがこれの他に2部品を一緒に塗っています。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!