CORSAIR PCケース 下準備

先日サイドパネルとロアグリルの本塗りを終えているCORSAIRのPCケースです。

こちらはまだ手付かずの部品で、シャーシと一緒に本塗りが出来るよう作業進行しております。

 既存の塗膜が思った以上にザラザラなので、当初予定していた「#320で軽く表面を削る程度」の作業を改めて、#120から始めています。

 平面は#120→#180のダブルアクションサンダーで表面を研磨し、機械が使えない個所は#240の手研ぎでネチネチと削っていきます。

さらに細かい部分やペーパーの入り難い個所はステンレスと真鍮のワイヤーブラシと、画像に写っている粗目のスコッチ(#320)で足付け処理を行います。

尚、ここまでの番手を使うとプライマーのみではペーパー目が出てしまいますが、前々回に施工したサイドパネルの裏側を塗装した時と同じく、ノンストッププライマーフィラーを使ったウェット・オン・ウェットで挑む予定です。

尚、細かい部品はサンドブラストを行う予定で、塗装にはまだまだ時間は掛かりそうですが、何とか今週中には色を入れられるようにまでしたいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW MINI Emblem

BMW MINI R60クロスオーバー用のフロント&リヤエンブレムです。

土台部には装飾クロムメッキが施されている為、密着剤等は使用せず、メッキ素地用の下地処理を行った上で塗装を行います。

 リヤの大きなエンブレムはオープナー(取っ手)を兼用していて、文字とフチが若干出っ張ったような形状となっています。

 フロントエンブレムはプラスチックメッキの台座にプレートが貼り付けられた状態です。

 ロゴは新たにデータを作製します。

 そのデータを基にマスキングシートを作製します。

 フロントエンブレムのプレートは非常に接着が強力で、外した場合は画像のようにクシャクシャになってしまい再利用は出来ません。

 外したプレートは新たにABS樹脂製の板を使って作製します。

 純正と同じ様に曲面ラインを整形し、

 カットして周りを削り、形を合わせます。

 リヤのエンブレムは出っ張りを無くす為、表面をダブルアクションサンダーで研摩します。

 表面を平らに削りました。尚、リヤエンブレムはプラスチックの台座にアルミが被さった構造となっています。

 手前が新たに作成したフロントエンブレム用のABSプレートです。

 アルミと樹脂、それぞれ専用のプライマーを塗布し、さらに2液ウレタンサフェーサーを塗布します。

メッキ製の部品はそれ用の下地処理を行い、最終的に同じく2液ウレタンサフェーサーを塗布します。アルミとプラスチックとメッキ素地、それぞれ違った作業内容・使用材料となっています。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

サフェーサーにガイドコートを塗り、表面を研ぎ出します。

 フロントエンブレムは先にプレートを固定してしまいます。

固定方法は両面テープとエポキシ接着剤を併用し、剥がれ難く剥がし易いようにしておきます。

接着剤が固まるまでしっかり固定しておきます。

 接着が完了しました。

 台に固定し、本塗り開始です。

 まずはベースカラーとなる黒を塗り、自然乾燥でテープフリーな状態になったら所定の位置にマスキングシートを貼りつけます。

 ロゴの部分に白を塗ります。

白は単なる白では無く、BMW MINI純正色の「LIGHT WHITE」(カラーコード:YB15)となります。

 これでベースコートの完了です。)

 続けてクリアーを塗って本塗り完了です。

 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

 その他、ベースカラーを「アブソリュートブラック」(カラーコード:B11)、ロゴ部分とフチの丸いラインを「チリレッド」(カラーコード:851)といった仕様でもご依頼を頂きました。どれもオーダーメイドでの塗装となりますので、お好みでどうぞ。