SHURE BETA58Aマイク ピンクゴールド 本塗り

先日お預りしておりましたSHURE BETA58Aボーカルマイクです。

足付け処理を行い、本塗り準備完了です。

 グリルボールのリング部分は、当ウェブサイトにあるWeb色見本より、「S594 1のb、2のb、3のa辺り」と伺っておりますので、それを参考に色を作製します。

 青と紫の原色に、白で明度を上げて、オーカーで彩度を落としています。

 まずはグリルボールのリング部(中央と下部)に先ほどの色を塗り、

 十分に乾かした後、マスキングを行います。

リング部はフチの側面を含む「3面」をマスキングをしないといけない為、こういった場合には伸縮性のある塩化ビニル系のマスキングテープ(ニットー ボディコンテ―プ)が便利です。通常のマスキングテープとは逆で、強く引っ張った状態で貼るのがコツです。

 そして3コートキャンディーカラーの下色となるシルバーを塗布します。

いつもは目の粗いメタリック(STX MIX598)を使いますが、今回は上品なピンクゴールドなので、目の細かいスペシャルファインシルバー(STX JLM-906)を使っています。

 色見本を確認し、

 ピンクゴールドのキャンディーカラーを塗布します。

 グリルボールリング部のマスキングを剥がしました。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせいたしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26→RB28凸文字加工&塗装承ってます

 先日到着しておりました日産スカイラインGT-R用RB26エンジンのアルミ製タイミングベルトカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容は「艶ありの黒」の塗装と、こちらの「RB26」の凸文字を「RB28」への変更で承りました。また凸文字部は研磨してアルミ素地を光らせ、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承っています。

以前の施工例がありますのでそちらを紹介しますね。

この時は赤系のメタリックでしたが、今回はこれが艶ありの黒となります。

ちなみに凄い偶然なのですが、先日業者様から同じような内容でご依頼を頂いていたばかりでして、そちらは日記には掲載していませんが、その時にこちらの「8」を制作し、上塗りは結晶塗装の青で仕上げました。尚、切り文字は2ミリ厚のアルミ板から切り出して作製をしています。

凸文字の高さはそれぞれ違っていて、こちらのRB26タイミングベルトカバーの文字は比較的薄い方です。場所によって高さが違うのですが、薄いところだと一ミリくらいしかありません。なので2ミリの「8」を貼った後にかなり削ります。

ちなみにこちらは少し前に完成したトヨタ1ZZのエンジンカバーですが、この時の凸文字はステンレス製で、オーナー様自らお手配を頂いてのお持ち込みとなりました。ステンレスだとレーザーで切れるらしく、専門で対応してくれるショップさんがいらっしゃいます。

ちなみに海外では今回の「8」を(恐らく)鋳造で作製した物が売られているようでして、ただ画像を見る限りではとても使い物にはならないように見受けられました(インスタグラムで「買わないか?」と言われましたが、ちょっと日本人向けでは無いように思います・・・)。

尚、こちらの1ZZヘッドカバーのオーナー様から完成品のご感想を頂いたのでそちらも紹介をさせて頂きます。


本日商品を無事に受領いたしました。 思っていた以上の見た目の仕上がりに、正直驚いたのが率直な感想です(笑) 時間の関係ですぐには装着できませんが、装着が終わりましたら 御社のレビュー&画像投稿ページに投稿させていただきたいと思います。 今回は素晴らしい商品をありがとうございました


こちらこそありがとう御座いました!

 

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE BETA58A マイク塗装承ってます

 先日到着しておりましたシュアーのBETA58Aボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

イメージイラストも作製しましたのでそちらを紹介しますね。

 ご依頼内容は、マイク本体とグリルボールリングを本物のクロマフレア顔料を使ったDUPONTのクロマリュージョンカラーで、グリルボールのメッシュ部(網)をローバーカーズの「ホワイトゴールド」(カラーコード:GMN)で承っています。ランドローバーだと同じ色でもカラーコードが違いこちらは618で、2ndレンジローバーに採用されていた色ですね。当時良く塗っていました。

 クロマリュージョンカラーは高額なので(1キロで11万円くらいです)、現在はそれに代わるクロマフレア風の顔料を海外から取り寄せていますが、「色味の濃い方が好みなので」との事で今回は本物のクロマフレア顔料を使った塗料でご依頼を承りました。

 先ほどと同じ色見本ですが、透かすと紫色に変化するのが判ると思います。さらに寝かすとオレンジの色味が出てきます。

こちらのページからマイクに塗装した画像も見れますので宜しければご参照くださいませ。

ちょっと判り難いのですが、ローバーのホワイトゴールドはシルバーに若干黄色黒味が掛かった上品なメタリックとなります。クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

TOYOTA86 TRDブレンボキャリパー 本塗り

先日お預りしておりました、ZN6/86の純正オプションに付いているブレンボキャリパーです。その後いつものブレーキ屋さんにてサンドブラスト等の下準備を行っていただき、戻って来ました。

そのままでも塗れる状態ですが、#120のダブルアクションサンダーと#180の手掛けで表面を研磨して均し、塗りあがった時に艶が出るようにしておきます。またその際は角を削らないように注意します。角が無くなって全体のシャープさが無くなると、偽物っぽく見えてしまう為です。

キャリパー全体をシリコンオフで洗い流すようにして脱脂清掃し、本塗り開始です。

まずはプライマーを塗布します。

膜厚をつけたく無い個所にはクリアーを塗らない為、艶消し黒のベースコートを塗っておきます。

ロゴは元々TRDでしたが、今回はbremboで承りました。

ブレーキ屋さんからのアドヴァイスを頂き、フロントは100mm、リヤは80mmとしました。「そのサイズなら110mmでも良いんだけど多分入らないでしょ。余りギリギリだと格好悪いしね」と、言っていた通りでした。

その後、黒く塗った個所をマスキングします。以前は何も塗らないアルミ素地のままでしたが(塗るとブレーキ屋さんが怒るので)、そのままだと気持ちが悪いので今はこの仕様にしています。

キャリパー本体の色は以前当店で施工したオレンジパールで承っておりますので、その時作っておいたデータを基に色を作製します。2コート仕様でも塗れるくらいの(ギリギリの)隠蔽力と、オレンジの鮮やかさを両立するようにしています。オレンジ・レッド・イエローの原色に、粗目のイエローパールと着色オレンジパールを使っています。

まずは下色として適当な白を塗りました。VW社のハーベストムーンベージュです。白の他、黒・オーカー・オキサイドレッドなど隠蔽性の高い無機顔料が使われているので白系では隠蔽力が高いのが特徴です。主に暖色系有彩色の下色として使っています(ちなみに寒色系白はVWキャンディホワイトを使っています)。

オレンジパールを3コート程塗ってベースカラーの塗装が終了です。

十分に乾燥させたら、ロゴの位置を決めます。今回のキャリパーはアシンメトリー(非対称)なので、左右で塩梅の良い位置に配置するようにします。

左右を合わせるように位置を決めるので、ロゴは一度に全部一緒に塗るのではなく、一つずつ(前後左右ずつ)を合わせて塗ります。

ロゴは黒を塗装で、ここまででベースコートが完了です。

そして最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

少し前まで毎日が猛暑だったのですが、ここのところ日によって気温が大きく変わります。クリアーに使う硬化剤とシンナーはその都度変えて使いますが、今の時期が一番調整が難しいです。

しかしようやく超高温超多湿の真夏が終わって一安心です。特に湿度が高いと硬化剤の反応が早くなるのでとても厄介なのです。

そう言えば少し前に知り合いのスイスの塗装屋さんが「キイテクダサイヨ!先週38℃もあったんですよ!」とか言っていましたから、きっと今まで経験した事が無い環境で仕事をしていたのではないでしょうか・・・。

 キャリパーは正面のロゴが見える面のみ塗装後に磨いています。

この後は一晩常温で寝かし(自然乾燥させ)、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE BETA58Aマイク 本塗り

先日下塗り(本塗り)として艶ありクリアー仕上げに塗装しておいたシュアーのBETA 58Aマイクです。

通常のキャンディーレッド仕様であればこれで完成となりますが、今回は「レッドアルマイト風」でご指定を頂いておりますので、この後艶消しクリアーを塗ります。

ちなみに最初の下塗り(本塗り)で艶消しクリアーを使っていればそのままレッドアルマイト風に仕上がるのですが、今回はデカールの貼り付けを行っている為、一旦艶ありクリアーを塗って研磨する事でデカールの段差を平滑にしています。

 グリルボールの方も同じく艶ありクリアーで仕上げている為、もう一度艶消しクリアーを塗ります。ペーパーを使うと角が露出してしまう為、ウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って足付け処理を行います。

 デカールの段差を均し、全体を足付け処理しています。

 よく脱脂処理し、エアーブローを行います。

 艶消しクリアーを塗布します。通常通り2コートに別けて行います。

 その後徐々に艶が消えていきます。

 SHURE BETA58Aのアルミボディは、成型時におけるフライスの切削跡がかなり残っているのですが、今回のような二度塗りを行う事でそれも綺麗に払拭出来ます。

 デカールの段差は、塗装屋さんが見ても(粗を探そうとしても)判らない仕上がりに出来ているかと思います。

この後は再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!