トヨタ1ZZヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

 先日凸文字を取り付けておいたトヨタ1ZZのヘッドカバーです。

最初の状態に比べると全体的にくたびれたような感じですが、これはリン酸を使った化成処理によって、アルミ素地の表面にリン酸被膜が形成されているからです。むしろピカピカの状態だと塗料は十分に密着しません。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

 プラグホールはベースコートの黒を塗り、

リン酸でメッキが落ちてしまったホースパイプ部は、メッキ風の黒で塗っておきました。

今回丁度業者様からのご依頼で、RB26エンジンのヘッドカバー一式を塗装していまして、このホースパイプ部がいつも劣化して白っぽくなっているので、これ用に色を作製しています。黒にオーカーとイエロー・レッドパールを入れています。

 色は一緒にお預りした見本(バンパーヘッドライトウォッシャーの蓋)を参考にして、青をベースにブルー系のパールを入れています。

 ウェットに6コート塗り込み、

 140℃程の熱を30分くらい掛けると結晶目が出てきます。

 貼り付けたステンレス製の凸文字は隙間もなく、言われないと後から着けたとは判らない仕上りになっているかと思います。

この後はもう一度恒温器で120℃20分程の熱を掛け、後日凸文字を研磨して光らせます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!