メッキパーツ 下準備

 先日よりお預りしておりましたメッキ済みの自動車外装パーツ一式です。

それぞれ別の方からのご依頼品で、以下にそれらの記事へのリンクを記載させて頂きます。


スバルレガシィ フロントグリルメッキ枠塗装承ってます

フォレスターフォグカバーメッキモール塗装承ってます

日産ノート ルーフアンテナ&メッキフォグカバー塗装承ってます


メッキは剥がさずそのまま残し、それぞれ素地調整をした後よく脱脂清掃したらプライマーを塗布します。

 まずは裏側から塗布します。全体を塗る必要は無いのですが、フチはしっかりと塗りたいので気にせず全部塗ってしまいます。ビビり音防止の為のクッションテープは剥がしておきました。

 こちらも同様にひっくり返した状態で裏側にプライマーを塗布します。ダクト穴の側面(壁部分)などは表側からだけだはしっかり塗れませんが、こうやって裏側からも塗れば塗り難い個所も確実に塗れます。本塗り時も同様に裏側からも塗ります。

 そしてひっくり返し、表側にも同様にプライマーを塗布します。

 その後セッティングタイムを設け、サフェーサーを塗布します。

 同じように日産ノート用の社外品フォグカバーもプライマーを塗布し、

 規定時間内にサフェーサーを塗布します。厚塗りをする必要は無いので、サフェは塗り肌を大きくしないようシンナーで10%希釈した物を3コート程塗っています。またコート毎に10分程のフラッシュオフタイムを設けて塗っています。

当初はこれをサフェでは無く、上塗り用塗料(ベースコート+クリアーor1コートソリッド2Kエナメル)を使った仕様も考えていましたが(二度塗り仕様)、そんなに研ぎ難い形状では無かったので通常通りサフェーサーにしています。この後完全硬化後、ペーパーでサフェを研ぎます。

 同じようにフォレスターのフォグカバーについていたメッキモールも素地調整後にプライマーを塗布します。

ここで熱を入れると完全硬化してしまうので再び足付け処理が必用ですが、半生の状態で上に塗料を塗り重ねると丁度良い具合に密着します。所謂「ウェットオンウェット」と言う方法ですね。ただしやり方を間違えると層間剝離を起こす為、そういった事から苦情を言う塗装屋さんが居たからか、オフィシャルサイトから具体的な施工方法が消えていました(見つかりませんでした・・・)。昔に比べて材料や工具などが整備された分、自分でもテストを行うと言う傾向では無くなってしまったのかもですね。

こちらも同じようにしてサフェーサーを塗ります。密着剤(スプレー糊のような物)を使えばここは1分も掛からない作業ですが、素地調整を入れると一日掛かりの作業となっています。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しまいたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!