GRヤリステールランプ等レンズ8点塗装承ってます

先日到着しておりました、GRヤリスのテールランプ・ミラーウィンカー・ハイマウントストップランプ・バックランプ・リフレクターの全8点です。こちらのオーナー様は以前インプレッサGRFのテールランプ等をご依頼頂いた方で、その時と同じくレッド・オレンジ・スモーク塗装でご指定を頂きました。この度もご贔屓頂き誠に有難うございます!

  テールランプはスモーク塗装と、クリアーレンズ部をレッド・オレンジの塗り分けでご指定頂いております。

スモーク濃度についてはお任せ頂いているので、前回ご依頼頂いた時を参考に、またボディーカラーのホワイトパールに合わせて調整しようと思います。「極薄めと薄目の中間」から少し「薄目」寄りといった感じでしょうか。

今回のGRヤリスのテールランプは今までに見た事が無いような構造で、てっきり黒い部分とレンズは別体かと思いきや、

ピッタリくっ付いている場所もあるので結局クリアーはテールランプ全体への塗装が必要となります(バツ切りだと爪で引っかかってしまうような段差が出来てしまう為)。

 またちょっと気になったのですが、何か鋭利な物で引っ掻いたような跡が見られて、ただ製品自体は新品ですから???と思っていたところ、

反対側にも同じような跡があります。成型時に出来るウェルドとかフローマークのような感じなのでしょうか(また見る機会があればチェックしておきたいと思います)。ちなみに今回の塗装で消えますのでご安心くださいませ。

 そしてその他の小物パーツです。

作業内容は以下の通りで、上から順番に


■バックランプ・・・中央のバックフォグ部のみを赤。全体にスモーク。

■ハイマウントストップランプ・・・レッド&スモーク

■ミラーウィンカー・・・オレンジ&スモーク

■リフレクターレンズ・・・スモーク


となります。

バックランプは中央の四角部分がバックフォグとなり、ここのみを透過性の赤に、そして全体にスモークを施します。

赤の塗り分けは、オーナー様に予め印をつけて頂いた位置を参考にします。

  また裏から光を当てて境界線も確認しておきます。

ミラーウィンカーは前回ご依頼頂いた時の物と同様、内部に反射板が付いていないタイプなので、オレンジだけでも(スモークを塗らなくても)黒さが出るかも知れません。この辺りは塗りながら確認~調整してみます(こういった物は実際に塗ってみないと判りません)。

 

ハイマウントストップランプは透過性の赤=レッドキャンディーのベタ塗りに、さらにスモークも重ねます。

ハイマウントストップランプはよく見かける形状なので互換品かと思いましたが、内部は今まで見た事が無い構造になっています。光を分散させる為でしょうか。

リフレクターレンズは、テールランプと同じくらいの濃さのスモークにする予定です。

以前ご依頼頂いたインプレッサGRFの画像も紹介させて頂きます。

最初にご依頼を頂いたのはレッド&スモークで6年前に、その後オレンジキャンディーでテールランプとウィンカーを3年前にご依頼頂いています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

自転車用エアーホーン 本塗り

 先日お預かりしておりました自転車用のエアーホーンです。

前回ご依頼を頂いた時はある程度の下地処理を行いましたが、自転車旅行に持っていくと傷や割れや持ち物の紛失など色々なリスクがあったとの事で、今回はその辺を割り切って下地処理は省いての作業となります(足付け処理等は勿論行います)。

タンクと繋がったホースは外せないので、それが被塗面に当たらないようセッティングを行います。

今回は【激安コース】でのベースコートだけなのである程度気が楽です。

 トリガー部分はシャフトを抜いて外せるので単品で塗っています。

前回と同様、車体に取り付けるリングも塗装します。

エアーホーン本体はABS樹脂と思われるのでプラスチックプライマーのみで(それも必要無いかも知れませんが)、白いパーツはポリプロピレンと思われるので一応ガスプライマーを使った火炎処理も行っておきます。

 そして本塗り完了です。お待たせしました!

今回は【激安コース】でのご依頼なのでクリアー(トップコート)は塗らず、ベースコートのみの仕様となります。

ベースコートに艶消し剤と硬化剤を入れています。

 ベースコートに硬化剤だけだと半艶のようになってしまうので、それを抑える為に艶消し剤を入れています。

ちなみにSTANDOXは通常ベースコートに硬化剤は入れません。その上に塗り重ねるトップコート(クリアー)中に含まれる硬化剤がベースコートに反応する2Component(2Komponenten)のシステムとなります。クリアーをウェットに塗ってもベースコートを溶かさず(戻りムラを起こさず)、且つ塗膜同士の密着性も維持出来るのはこれのお陰です。

  前記した事から、今回はトップコートを塗らないので、ベースコートに直接硬化剤を入れているという訳です。ストラクチャー塗装の最後に塗るベースコートみたいな感じですね。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日組付けたら改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMWパニアケース蓋下準備

 先日お預かりしておりましたBMW R1250RT用パニアケースの薄型リッド(蓋)です。

裏側には塗料が付着しないようマスキングを行いますが、

こういったスポンジにテープが着くと密着し過ぎて、剥がす際にスポンジも一緒に持って行ってしまう(部分的に抉れてしまう)恐れがあるので、これを避けながらマスキングを行います(ここまで隙間が狭いと結構難しいです)。

このような感じでマスキングが完了です。ピンと張ると持った時に紙が破けたりフチが剥がれたりするので緩めにしておきます。

ちなみに塗装屋になったばかりの頃(車の)、こういったマスキングではちょっとした皺も許さない!と言う厳しい上司だったお陰である程度綺麗に紙を貼れるようになりました。

そして全体を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行います。フチまでしっかりとですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。まずは全体を艶消し黒で塗装予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NISMOドライカーボン製導風板 本塗り2~3回目

 先日カーボン抜きのマスキングを行い、日産純正のホワイトパール(カラーコード:QT1)、クリアーを塗っておいたNISMOのドライカーボン製導風板です。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

 貼っておいたマスキングシートを全部剥がします。

 糊が残っていると大変な事になるので、シリコンオフとブラシでしっかり除去しておきます。

その後全体を足付け処理し、ベースコートクリアーを塗りました。

 そして「O」を塗る準備を行います。

隣の「M」をガイドとして位置を決め、マスキングシートを貼り付けます。

 赤を塗ります。フェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)を使いました。

赤に塗った「O」の輪郭の仕上がりが悪かったのですが、今回はそれを修正せずそのままクリアーを塗る事にしました。

この後再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させてます。

そして後日、全体を#800で軽く研磨して足付け処理を行い、

再び「O」を塗りました。今回は輪郭(マスキング際)の修正だけなので薄膜で、シャープで美しい線に仕上げています。

車体を塗っていた頃はこういった塗り分けをする機会は余りありませんでしたが、元々「塗った事が判らないように」といった事を優先した塗装だった為にちょっとした事が気になってしまい、どうしても時間を掛けてしまいがちです。

 タッククロス(粘着物質が付いた不織布)を使って埃を取り除き、

クリアーを塗って3回目の本塗りが完了です。最初の下塗りを含めると4回目ですね。

今回は「O」も綺麗に仕上がりました。

カーボン地を活かした箇所はまだ段差が激しいので、この後まだあと2回はクリアー塗装を行う予定です。

段差は強く出来てしまいましたが、各ロゴの輪郭が綺麗に仕上がっているのが判るかと思います。

通常のロゴ入れであれば修正が可能ですが、今回のようにカーボン地を活かした場合、色が食み出たらそこで終了(!)なので、やり方を変則的にしています。

この後は再び60℃40度程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ORB CF3 Microphone

ORB社のCF3マイクです。

ボディは金属素地の上にスモーク塗装が施され、ブラックメッキのように格好良い質感なのですが、軽く研磨するだけで塗膜が破れて下地が露出してしまう為、

全体をダブルアクションサンダー#180→#240で研摩してそれらを剥がし、

 プライマーを塗装しました。

その後はいつも通りの本塗りとなります。

色はトヨタ「クリスタルシャイン」(カラーコード:070)の3コートホワイトパールとなります。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらのオーナー様は以前同型マイクのグリルだけをキャンディーレッドの塗装でご依頼頂いたり、sE Electronics V7の塗装をご依頼頂いていたりもします。

既に完成して納品も終わっておりまして、仕上がりも喜んで頂けたようで何よりです。

この度も当店をご利用頂きまして誠に有難うございました!