大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた日産フェアレディZ34の純正バックフォグランプのスモーク塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた日産フェアレディZ34の純正バックフォグランプのスモーク塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
先日レンズ部のスモーク塗装を行っていたカワサキZX6Rの純正ウィンカー一式です。その後60℃40分程の熱を二回程掛けておきました。
周りの黒い部分はレンズと溶着成型された一体物で、これをレンズだけで塗ろうとすると綺麗には塗れそうも無かった為、一旦枠も含めて全体の塗装を行い、改めてこの枠部分だけを塗装する事にします。
今回塗装した物とは別に、ウィンカーの土台部分にレンズが装着された物を見本としてお預かりしまして、これの土台部分に合わせるようにします。土台部分は艶消しになっていて、レンズが半艶なので違和感があるのが判ると思います。
ベースコートの黒に直接ハードナーと、艶消し効果のある原色(MIX008)を添加しています。
最初は原色黒のまま塗っていたのですが、色味が全然違ってしまったので、その後オーカー、オキサイドレッドを入れて調整しています。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日お預かりしておりました日産BNR32のタイミングベルトカバーです。アルカリ洗浄槽に一日だけ浸けて、サッと汚れを落としておきました。
今回は調色作業も承っておりまして、ただ既存の塗膜を剥がしてしまうと色の確認が出来ませんから、溶剤槽に入れる前に色を作成しておきます。
が、これがまた予想に反して難航しまして・・・。
ソリッドカラーなので二時間もあれば大丈夫と思っていたのですが、元々塗られている色の彩度が高過ぎて、既存の塗料(STANDOX)ではどうやっても色が出せません。作っては捨てて(実際には下塗り用として保存)を何度も繰り返し、それでもダメで、最終的には「下色に白を塗り、それを透かすようにしてオレンジを重ねる」という、3コートソリッド方式にする事にしました。下地の白が隠ぺいしていないVWの車体等で、どうにもならなくなって使われる方法ですね。
参考までに使った原色です。オレンジとイエローだけでまずある程度の色相を合わせ、それを白く塗った色板の上に重ね、微調整&白を追加していくという方法です(ちなみに白を入れると色は濁ります)。
下色に使った白はVW社のキャンディホワイト(LB9A)で、その上にバインダー(ベースコート用樹脂だけの物=MIX599)を100%加えたオレンジを4コート程重ねて塗っています。
下地の白が透き通る事で、通常の方法では表現出来ない彩度を表現しています。
途中、キャンディーカラー用のオレンジ原色(染料または細かく粉砕されたキャンディーカラー専用の顔料) を使おうとか、蛍光顔料を入れてみようとかも考えたのですが、知り合いの塗装屋さんにも相談した結果、以前これと同じ方法でやった事があるという事で、信じてこの方法でやり続けました(この度は有難うございました!)。
結果、想定していた作業時間(2時間)を大きく超えてしまいましたが(二日間…)、何とか元の色に近い物を表現する事が出来ました。
出来上がった色を、改めて本番用の色板(スチール製)に塗装しました。クリアーも塗っています(硬化剤無しの主剤とシンナーのみ)。
本番ではこの色板を参考にして、タイミングベルトカバーの塗装を行います。同じ様に下色にVW社のキャンディホワイトを塗り、その上に今回調色した透過性のオレンジを塗り重ね、最後にクリアーを塗る方法となります。
裏側のシーラーをカッターで切り離し、この後タイミングベルトカバーは溶剤槽に浸け置きをして既存の塗膜を剥離します。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日三度目のサーフェサーを塗っておいたW124メルセデスベンツのインジェクションカバー(プラグカバー)です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。
最初は#320の空研ぎである程度のライン出しを行い、その後#600~#800の水研ぎ、最後は布状研磨副資材(アシレックスレモン)と#1500でペーパー目消しを行いました。
裏側をマスキングし、台に固定して本塗り準備完了です。持って塗れるよう、中心に塩ビパイプを固定しました。
ワイパーアームカバーは#800の空研ぎで足付け処理を行っています。プラスチックプライマーを塗布します。
まずはベースコートを塗布します。色はメルセデスベンツ純正の「アズライトブルー」(カラーコード:366)となります。
そしてクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
マグネシウム素材は経年による浸食や歪が激しいので、アルミ合金に比べてとても手間が掛かります(比較的程度の良い製品でしたがまさかここまで手間が掛かるとは思っていませんでした・・・)。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!